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2008年5月16日 (金)

☆『サイレン/FORBIDDEN SIREN(2005)』☆

12日(月曜)に鑑賞。直前の11日(日曜)に兄一家が遊びに来た際、彼が「録画してた『サイレン』を観て、残り30分の展開でごっつい落ち込んだ・・」とか言ってたのを耳にし、(こちらもしっかり)録画しといたライブラリから早速観ることに決めた次第(=^_^=)

まぁ、いわゆる“Jホラー”の一種な作品なんだが、離島を舞台とした一種独特かつ排他的な作品世界がなかなか巧く構築されており、それなりに楽しめた・・
が! ラストのオチで「また、このノリかよ!」とイッキに萎えてしまった・・いわゆる“シャマランショック(1999)”の影響を未だ脱し切れてない・・そんな体たらくである(×_×)

1590年、アメリカのロアノーク島で全島民117人が消失する事件が起こる。残された唯一の手がかりは「Croatan」なる謎の文字のみ。
1872年、大西洋上で無人の「マリー・セレスト号」の漂流している姿が発見さる。船室に残された航海日誌は「12月4日、我が妻マリーが」と唐突な記載で終わっていた。
1976年、日本の夜美島(やみじま)。嵐に襲われた8月2日の夜、全島民が謎の消失を遂げる。駆け付けた救助隊員らが“町外れの一軒家”で保護した唯一の生存者である男(阿部寛)は既に発狂状態。
「この島で何があったんだ?!」と問う隊員に「サイレンだ・・3度目のサイレンが鳴って・・」「サイレンが鳴ったら、外へ出てはならない・・」と彼は繰り返すばかりだった。

そして現代。ネイチャー系雑誌のライターである天本(森本レオ)は娘・由貴(市川由衣)と共にその弟・英夫(難病を患う)の療養目的でこの夜美島へと渡って来る。診療所の若手医師・南田(田中“ココリコ”直樹)のみは温かく一家を迎えてくれたが、他の島民は、隣人の女(西田尚美)や、巡査(嶋田久作)をはじめ、誰もが陰気で一種異様な空気を醸し出していた。

隣の女は由貴にアドバイスする。
「夜は出歩かないようにね。特に、森の鉄塔の周りには近付かないこと」「サイレンが鳴ったら、外へ出てはダメ」これらは昔から伝わる「島の迷信」と言うことだが・・
そんなある日、天本や英夫の前に「赤い衣の不思議な少女」が現れる。一方で、由貴は森の中に異常な殺気を感じ怯える。この島には一体何が・・?
そしてある夜、停電が発生。突如の漆黒の闇に動揺する由貴の携帯に何者かからのメッセージ「私たちはお前の周りにいる、サイレンが鳴ったら、迎えに行く」が唐突に着信する。
直後、第1のサイレンがけたたましく全島に鳴り響き・・

「人魚伝説」を軸に「集団消失事件」や「邪教集団」などのミステリー要素を豪華に詰め込んだ、、いや“詰め込もうとした”そんな造りであるが、どれもが説明足らずで、消化不良。
結局のトコロ“ラストのオチ”にみごと塗り消されてしまい「何が何だか良く分かんないや・・」的な幕となってしまった(×_×) 終盤までの盛り上げ方がなかなか良かっただけに、ああ言う“安直なオチ”に暴走してしまったことが逆に残念である・・

「深夜に大停電が起こり、続く3度目のサイレンで※※に変化が起こる」と言う“ネタ”が途中でちょろっとご披露されるんだが、その辺りから次第に「ゾンビ映画」っぽいシチュエーションに突入し始める! うーん、、めちゃめちゃに動きのノロい奴らなんで“バールのようなもの”1本でも与えてもらえたら、ワタシでもある程度は善戦出来る気がしたり(⌒〜⌒ι)

それにしても「射殺、します・・」とかブツブツ呟きながらニューナンブ(拳銃)を発砲して来る嶋田久作もなかなかに怪しい(=^_^=)が、何と言っても本作最大の見所は森本レオ氏の熱演! 温厚で物静か(そう)なこの人が、こんなシャベルの使い方を自らの子供たち(?)に見せつけるんや〜みたいな。例えば『催眠(1999)』の終盤における宇津井健さんもなかなかに壮絶だったが、本作についての“華”は何と言っても森本“シロツグ・ラーダット”レオであろう!

あと、苦笑させられたネタは「天本一家の飼い犬の名=オスメント」であろうか(=^_^=) ええ加減にせんかい! と制作陣に言ってあげたい(オマージュの一端のつもりか?)。

某ロケーションで壁に残された「DOG」「LIVE」が鏡に映ると全く別の意味合いが・・と言うのも『シャイニング(1980)』『シークレット・ウィンドゥ(2004)』辺りのパクリにしか思えない。

もう、その辺を突っ込みはじめると(=^_^=)『ヴィレッジ(2004)』や『八つ墓村(1977)』も連想されるし、ラストでいよいよ鉄塔に向かってからの主人公の行動は『ゼイリヴ(1988)』そのものとも思える。あ、『案山子/KAKASHI(2001)』っぽい世界観も・・

〜 セリフの幾つか 〜

南田「島には、島の時間が流れているからね」
  「それを壊しても、サイレンは鳴り止まない!」

※「来たぞ、ヤツらだ・・! 逃げろ、サイレンを止めろ、ヤツらに取り込まれる前に!」

※※「見ぃつけた!」 ←朝まであの廊下でぐるぐる追いかけっこしてみた〜い(=^_^=)

追記1:後半のCMあけに表示される青い画面の警告テロップ、、「このあと、光が点滅する場面が続きます。部屋を明るくしてテレビから離れてご覧ください」に妙にゾクゾクさせられた(⌒〜⌒ι)
追記2:“天本英夫”なるキャラクター名ってば怪優・天本英世(故人)へのオマージュのつもりなんだろうか?
追記3:結局のトコ、一番不可解で気になるのは冒頭の夜美島(1976年)で、窓の外に映った人影の正体だろうか。。ただ単に“ヒッチコック映画に対するオマージュ”に過ぎなかったりして(何処まで観客をからかうねん!)
追記4:“あそこ”で“あんな写真”をしっかり眺めておきながら、交番に助けを求めに行く主人公は、(それだけで)常軌を逸している、としか言えましぇん(・ω・)

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