« ☆『TAXi NY(2004)』☆ | トップページ | ☆アンソニー・ミンゲラ監督を偲ぶ☆ »

2008年3月23日 (日)

☆ぷち鑑賞記(邦画2本)☆

『犬神家の一族(1976)』・・12日(水曜)の鑑賞。
少し前“リメイク版”を観たトコロだったので、観比べることが出来楽しかった。ワタシとしては“佐清(スケキヨ)のラバーマスクの色”以外は、こちらのオリジナル版(?)の方が断然良いと思ったが。

※ラバーマスクの色は「オリジナル=黄」「リメイク=白」となっている。

にしても、大野雄二氏が手がけた本作の主題曲「愛のバラード」・・今にして気づいたのは『シャレード(1963)』のテーマ曲とかなり似てるじゃん! ってこと(あちらは“巨匠”ヘンリー・マンシーニがスコアを担当してた)。
ネットで調べたら・・みんなもそう言ってますわ(=^_^=)

撮影(制作)時期がナチュラルに古い分(=^_^=)、物語全体から立ちのぼって来るドロドロしたものが、巧い具合に効果を上げている。若く書生然とした探偵=金田一耕助(石坂浩二)の存在感や物言いも、犬神家全体を覆うほどの(=^_^=)威圧感がなく、すっきり“門外漢ですが、ここにいます”と静かにアピールするにとどまっている。

自分勝手にミスリーディング(引っかけ)されたのが、猿蔵と言う、ヒロイン=野々宮珠世の従者的な男の存在。原作版(小説)をはるか昔に読み、リメイク版も観たばかり(?)だと言うのに「猿蔵こそが、実は物語の核心を握るキャラかも・・或いは本当の青沼静馬こそが・・??」と勝手に想像力を広げてしまったのだった(=^_^=)

それはそれとしても猿蔵、ホンマは一体何者だったんだろう?(本名すら明らかでないし)

今回は佐武(すけたけ)さんを若き日(?)の地井武男氏が演じておられ、きっちり「菊人形を華やかに飾って」くれてた。
う〜ん・・「ああなっちゃう」ともはや誰が誰だか分かんないってのもあるけど(×_×)

ほか、こんなこととか。

・劇中で一番、演技のまずかったのが原作者=横溝正史センセイですた(⌒〜⌒ι)
・殆ど「喋り」のなかった「ラバーマスク姿の佐清」、、もそっと喋ってたように記憶してたが。
・終盤、※※(あおい輝彦)の絞り出すように呟くセリフ「恐ろしい偶然です・・恐ろしい偶然が、重なってしまったんです」が妙に引っかかり、何故だか苦笑させられてしまった。確かにそうなんだけど、それって説得力に欠けると言うか・・何やら、このひと言で連鎖殺人を片付けちゃおうと言う感がなくもなくて、、
・本作にもし出演出来るとしても、若林弁護士役はイヤだなぁ、と。問題の起こる前にああなっちゃうのはなぁ。まるでアガサ・クリスティの推理小説『そして誰もいなくなった』で一番最初に“退場”しちゃうしとみたいな感じだ(・ω・)

『妖怪大戦争(2005)』・・21日(金曜)の鑑賞。地上波初登場・・ではなく、確か2度目の放送だったのもあり、帰宅後、中盤からだらだら観てたが・・何と前回の放送時以上に“しっかりしたエンディング”が収録されててびっくり! 確か前回は「大爆発が起こり、麒麟に乗った主人公がどっかへ飛んで行く・・」みたいなバッドエンドな印象(滅亡系?)がかなり強かったんだが、ホントはその後の展開がしっかり存在してたのだった(・ω・)

今回、改めて知識がついた分(?)楽しめたのが「阿部サダヲ」「栗山千明」の存在&演技だろうか。メイクしてない時の(彼らの)容貌を大体掴めてるのもあり、鑑賞出来て良かった☆
反面、こんがらがってしまったのが『花田少年史/幽霊と秘密のトンネル(2006)』を観てしまったことで、内容(展開)の一部がこんがらがってしまったこと(×_×) 何か似てません?

今回、初めて拝むことの叶ったラストでは、青年に成長した主人公(津田寛治)の姿が少し登場する。きっちり「大戦争終結後の平和な世界」が描かれてる、と言う“穏やかな雰囲気”が視聴者に安心感を与えてくれる一方、※※※※※が実は成仏出来てなかったり、そこに※※が復活の兆し(?)を見せつつ現れたり、と余計にややこしく後味の悪い印象も残してくれる。
三池崇史監督って、どうも観客(視聴者)をすんなりと楽しませることの出来ないタイプの人物なんやろか・・と失礼ながら思ってしまった、直感的に。

まぁでも、少年期の主人公タダシ(神木隆之介)が放つセリフ(独白)
「自分のためにつくのが真っ赤な嘘。他人のためにつくのが真っ白な嘘・・それが大人への入口らしい」

はイイ感じに響いて来た。

エンディングに、水木しげるセンセイが投げつける、「手投げ弾」のようなスリリングなひと言(⌒〜⌒ι)
「戦争はイカンです、腹が減るだけです」
よりは、よほど聞く者の耳にすんなりと入って行くのではなかろうか。

|

« ☆『TAXi NY(2004)』☆ | トップページ | ☆アンソニー・ミンゲラ監督を偲ぶ☆ »

コメント

こんにちは。
お邪魔してびっくり・・・一気に幾つかのレヴューがアップされていて。

『妖怪大戦争』は観ようと思っていて見逃してしまいました。そういう時は前もって録画セットしとかないといけませんね。どこかの金融会社のCMじゃないですが「事前の準備」が大切ですね。
『犬神家の・・・』は、観ようと思っていたわけではないのに観てしまいました。そんなもんですね。
(更に私の場合、リメーク版を観ようと思っていてやはり見逃しました。)

チイチイさん、結構好きな俳優さんでしたが今あの一連のシーンを見るに、バラエティー方面に重宝がられていらっしゃってるのが何となく理解できてしまった私でした。・・・あっ、でもやっぱり初鑑賞時は結構なインパクトでしたね。

神木クンと須賀クンって、二大子役的に注目されてましたがTiM3さん的ご見解は如何に??

投稿: ぺろんぱ | 2008年3月23日 (日) 13時28分

ぺろんぱさん、ばんは・・じゃない、、今日はです。

この週末に「4本、劇場鑑賞しよう!」と壮大な(?)プランだけは立ててましたが・・
結局1本だけになりそう(⌒〜⌒ι)

>お邪魔してびっくり・・・一気に幾つかのレヴューがアップされていて。

ほぼ仕上がってるぶんもあったけど、アップには至ってませんでした。。

>『妖怪大戦争』は観ようと思っていて見逃してしまいました。そういう時は前もって録画セットしとかないといけませんね。どこかの金融会社のCMじゃないですが「事前の準備」が大切ですね。

うーん・・まぁ「本作でしか観られない、あの頃の神木くんを眼に楽しませる」(うへっ、、)と言う鑑賞意義はあるかも知れませんが(⌒〜⌒ι)

>『犬神家の・・・』は、観ようと思っていたわけではないのに観てしまいました。そんなもんですね。
(更に私の場合、リメーク版を観ようと思っていてやはり見逃しました。)

リメーク版は・・私的には「まぁ、市川翁の道楽かな」程度で解釈してます(・ω・)

>あっ、でもやっぱり初鑑賞時は結構なインパクトでしたね。

アンディ・ガルシア(1989)もクリスチャン・スレーター(2001)も國村隼(2003)もショーン・コネリー(1986)もオーウェン・ウィルソン(1999)も田中要次(2003)もあおい輝彦(1979)も乗り越えて来た道なのです。。

>神木クンと須賀クンって、二大子役的に注目されてましたが

どちらも生意気そうですねぇ・・(⌒〜⌒ι) ←ファンの方、済みません。

須賀くんの方がビジュアルが武器になってない(?)分、演技で頑張っていけそうかも? 神木くんは柳楽くんみたく、成長するとオーラ(?)が低下しそうな心配がありますね。
まぁ「たった1本の良い作品」にめぐり逢えたら、いくらでも勝って行けそうですが・・

投稿: TiM3(管理人) | 2008年3月23日 (日) 14時23分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『TAXi NY(2004)』☆ | トップページ | ☆アンソニー・ミンゲラ監督を偲ぶ☆ »