« ☆『犬神家の一族(2006)』☆ | トップページ | ☆“ヤッターマン第5話”を実は観てたこと☆ »

2008年2月25日 (月)

☆京都へ行って来たりした☆

23日(土曜)。
やはり残業続きだったこの1週間の影響でか、早起きの実現がなかなか叶わず、ひたすら惰眠を貪ってしまった。。折角の休日が勿体なくはあるも・・きっと寝るべき時に寝とかないと、後々おそろしい身体のトラブルに繋がりそうにも思う。

もし早起き出来たなら、上京区にある某寺へ「多宝塔撮影」に行きたかったのだが、結局そこまでの(時間的)余裕がなくなってしまい、もう1つの目的だった某展覧会を観に、とにかく京都市内へと繰り出した。

それは「京都府京都文化博物館」で催されていた『川端康成と東山魁夷〜響きあう美の世界〜』なる展示で、2人が生前(←そりゃそうか)交わしていた書簡を中心とし、彼らの交流を紹介しつつ、それらにまつわる(魁夷の)絵画、(川端の収集した)美術品などを集めたもの。

私的に、魁夷って言うと「そんなに面白くもなく、巧くもない画家」って先入観があり(すんません)、特に(水墨画(山水画)ではない)西洋画っぽいのがかなり苦手だったんだが・・今回は驚いた!

確かに巧いのかそうでないのか、はっきり判断しかねる作品もまた、少なくはなかったんだが、中でも「水面」「月光」「月影」を描いた作品群がいずれも素晴らしかったのである!

特に、画面の上端、そこに「月」そのものは全く描かれていないのに、柔らかな月光が“確かにそこに月があるであろうこと”を伝えている1枚などは心底「すごい!」と思わせてくれた。
(が、欲しいと感じた数枚について、いずれもポスカ(ポストカード)の販売されてなかったのが悔やまれた)

対する川端は(魁夷が挿絵を手がけた作品である)小説『古都』などを中心に、執筆前後の心中などが書簡からうかがい知れた。併せ、モノクロのポートレートも何枚か展示されていたが、死して尚(そりゃそうか)眼光鋭い1枚がこっちを静かに眺め貫いてるようでもあり、写真そのもののデカさともあいまって、実に怖かった。。
この展示会場の夜間警備などは出来たらご遠慮願いたいものだ・・(誰も頼まないっての)

絵画を撮影する訳にはもちろんいかないので、必死に展示物に近付いたり離れたりしながら、短気記憶(=^_^=)した“川端の名文”の幾つかを携帯電話のメモ機能で控えたのだった。

たぶん周囲から眺めたら、かなり挙動の怪しいおっさんだったような気もするが・・メモ帳の持ち合わせがなかったもので、お赦し願いたい(・ω・)

ってことで、幾つかを書いておきます。

「甕(かめ)を抱(いだ)くは太(はなは)だ愚かにして・・」

「京都は今描いといていただかないとなくなります。京都のあるうちに描いておいて下さい」
(『京洛四季』序文より)

「もつとも高い芸術は人の魂の底にしみて、霊を目ざめさせるものでなければならないだろう。
 短い間の美感に訴へるに終わつてはならぬ。今日、大方の芸術の命数も短くなつた」

「打たれました」←感嘆の表現(・ω・)

追記1:井上靖が川端を「一代を画した文学者」と評していたのが印象的。魁夷も川端のことを「飽くなき美の探求者であり、美の猟人」と表現していた(←これは“当時の世間評”をそのまま引用したものだったようだが・・)。
追記2:魁夷の作品の中では『白夜』なるタイトルを“Polar Summer Night”と訳したり、『不知火』を“Sea Fire”と訳してるのも印象的だったか(・ω・)

|

« ☆『犬神家の一族(2006)』☆ | トップページ | ☆“ヤッターマン第5話”を実は観てたこと☆ »

コメント

私も川端康成さんに同感。
本当に京都って今も残さないと無くなるような気がします。何がって言うことはないですが、少しづつ違ってきているような気が....
お互いがやり取りしている書簡の展示って面白そうですね、一方的じゃないもの。

> 「打たれました」←感嘆の表現(・ω・)

えええっ、スゴイデスネ。

投稿: west32 | 2008年2月25日 (月) 22時26分

westさん、ばんはです。

どうやら昨日(24日)までで会期が終了してしまったようです(×_×)
もう一度、本格的に「メモ帳持参」で行きたかったなぁ・・(⌒〜⌒ι)

>私も川端康成さんに同感。
>本当に京都って今も残さないと無くなるような気がします。
>何がって言うことはないですが、少しづつ違ってきているような気が....

ときに。
ワタシを“寺好き”に変えてしまったエピソードの1ツが、
往年の円谷プロによる特撮ドラマ『怪奇大作戦(1969)』の第25話『京都買います』を観たことだったりします。

スモッグや排気ガス、喧噪にさらされる仏像群を盗み出し、
理想郷に連れて行こうとする一団が登場するんですが、盗難はあかんこととは(無論)思いつつも・・色々と考えさせられたものです。

>お互いがやり取りしている書簡の展示って面白そうですね、
>一方的じゃないもの。

書簡ってのが、重みがあって良いと感じました。

尚かつ、墨でさらさらっと長い手紙をしたためているんですが、
お互いに誤字や訂正の一切ないのもすごかったです。
(当時は手紙1つにも真剣に取り組んでおられたんですねぇ)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年2月25日 (月) 22時57分

追記です(=^_^=)

「打たれました」は「心を」ってのが冒頭に省略されてそうですね。

投稿: TiM3(管理人) | 2008年2月25日 (月) 22時58分

こんばんは。

魁夷さんと康成さんの交友・・・知りませんでしたので、こういう催しで教えられて嬉しいです。

私も一昨年に神戸での東山魁夷展で水墨画ではない『郷愁』(確かそういう題名)という作品に魅せられて、二度同展に足を運んだ記憶があります。
魁夷さん、凄いな、と思いました。

でも仰る通り、そういう感動した作品に限ってポストカードがなかったりするのですね、残念です。

投稿: ぺろんぱ | 2008年2月26日 (火) 21時01分

ぺろんぱさん、お早うございます。

>魁夷さんと康成さんの交友・・・知りませんでしたので、
>こういう催しで教えられて嬉しいです。

ワタシも余り意識してなくて「抱き合わせ・・?」
とか(失礼にも)思ってしまってました。。

>私も一昨年に神戸での東山魁夷展で水墨画ではない『郷愁』
>(確かそういう題名)という作品に魅せられて、
>二度同展に足を運んだ記憶があります。

2度・・いいですね。

>でも仰る通り、そういう感動した作品に限ってポストカードが
>なかったりするのですね、残念です。

今回の場合、売店で「売り切れ」と表示されているポスカも
何枚かありました・・
もう少し早く足を運べていたら、違っていたかも知れません・・
・・打ちのめされました(・ω・)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年2月27日 (水) 07時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『犬神家の一族(2006)』☆ | トップページ | ☆“ヤッターマン第5話”を実は観てたこと☆ »