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2008年2月 7日 (木)

☆“若州(じゃくしゅう)人形座公演/はなれ瞽女(ごぜ)おりん”を観て来た☆

3日(日曜)の夕方、地元・枚方市内の某施設で催された人形公演を観て来た。
故・水上(みずかみ)勉の同名作品を人形劇にアレンジした“はなれ瞽女(ごぜ)おりん”である。
開演が午後5時ってことで「暗そな感じの作品やし、集客面、大丈夫なんやろかなぁ?」と不安にすら思ってたんだが(←失礼!)、行ってみたらこれがまた、めちゃめちゃに大盛況だった! 年齢層も非常に高かったし。。

大正8年の物語。「異性と交わった」咎(とが)により、盲目の女たちによる旅芸人一座(=瞽女衆)を追放(おと)された“はなれ瞽女”おりん(本名:柿崎りん)を主人公に、悲しくも幻想的な旅程が描かれる・・

舞台が至ってシンプル。薄暗い竹林が再現され、あとはライティングや音響効果で観客の想像力を十分に補完してくれる。登場人物も「おりん」とその旅仲間「おたま」のみが人形の形で舞台に登場し、他の2人の重要キャラは「影絵」と、(黒子が顔の位置にかざした)「仮面」のみと言うシンプルさ!

もっと人形の群れがごちゃごちゃ動き回ると思っていたワタシにとっては、シンプルかつ強烈な印象の“出演スタイル”であった。

語り手の女性が「おりん」「おたま」「鶴川(善なる男)」「彦三郎(悪い男)」の4つの役柄+ナレーションを演じ分けるのがなかなかスゴかった! 惜しむらくは、(ワタシの気付いた範囲で)2ヶ所ほどセリフがスムーズじゃなかったトコロか。。
コメディ作品だと多少「噛んでも」OKなんだけど、本作ってば「ほぼ全編がシリアス路線」ですからして・・(×_×)

シンプルながら、印象的だったのは「ちり〜ん」とか「しゃら〜ん」とか鳴る鈴&(金属パイプ)風鈴の音が醸し出す幽玄なる味わいである。あれは「さぁ、今から“幻想の世界”に入りますよ〜!」と言うスイッチの役割を見事に果たしていると感じた。

今回は油断し、入場が遅れに遅れたため、ムチャクチャ後ろの座席となってしまった(×_×)
また機会があれば、是非、もっと前の方の席で鑑賞したいものである。そもそも本作を「観よう!」と直感的に決めたのは、おりんさん人形の優しくも美しい顔立ちだったので・・。

〜 こんなセリフもありました 〜

おりん「おらにとって、世の中のことはみな幻。見えないものを「見た」と言っては“うそ”になるのでごぜぇます」
   「この世の中の何処に“垣根”がごぜぇますか? 少なくとも、おらはそんな垣根を見たことがございません」
   「おらが見たのは人の心でごぜぇます。顔は見えねども、心だけは見えるのでごぜぇます」

鶴川「躯(からだ)を知ってしまえば・・心は空しいもんだ」

おたま「男と女は、2人っきりになると“まぐわる”もんさね」

追記1:何と、監督=篠田正浩+主演=岩下志麻により映画化(1977)されてるそうだ! 観たいなぁ(・ω・)
追記2:若狭、小浜、男女の愛憎劇、殺人・・と水上文学ならでは(?)のキーワードがちりばめられている! 積雪の問題さえなければ、すぐにも「ロケツアー」したいトコロではある(⌒〜⌒ι)
追記3:1つだけ気になったのは、憲兵に捕まり激しい拷問を受けることとなった「おたま」さん。ボロボロになって牢獄に倒れ伏したシーンのまま、その後登場して来なかったが・・演出的に、あれはあんまりなのでは・・(×_×)

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コメント

こんばんは。

>監督=篠田正浩+主演=岩下志麻により映画化(1977)

映画があったのは知りませんでした。
舞台では五つの楽器をバックに有馬稲子さんが語る“語り芝居”として各地で公演されています。仕事の一環でその公演に触れる機会が過去にあったものの、拝観出来ず仕舞いでした。悔やまれます。

若州人形劇のこの公演もかなり有名なようですね。H.Pで見させていただくと、おりん人形は本当に(ゾクッと来るほど)美しい顔立ちでした。

そう言えば水上作品は舞台化されているものが多いですよね。
哀切感溢れる、日本人古来の心象風景を描き続けたと言われる水上文学・・・この「原作」を無性に読んでみたくなりました。
で、この貴記事をチラ見させて頂いたのは実は今日の仕事の休憩時間でして、今日の会社帰りに早速、新潮文庫から出ている今作収録の文庫本を購入してきました。・・・読みます。

投稿: ぺろんぱ | 2008年2月 7日 (木) 21時38分

ぺろんぱさん、ばんはです。

返事がすっかり遅くなり恐縮です(⌒〜⌒ι)
残業が長引いたり、購入したiPodの“調整作業”があったりしまして。。

>映画があったのは知りませんでした。

そうなんですよ! 篠田監督と言えば『悪霊島(1981)』『梟の城(1999)』『スパイ・ゾルゲ(2003)』など・・どちらかと言えば「つまんない」作品の目立つ気がするのですが(私的に、ですが)

本作と『鑓の権三(1986)』の2作だけは、何とか生きてるうちに観ておきたいと思ってます(・ω・)

>舞台では五つの楽器をバックに有馬稲子さんが語る“語り芝居”として各地で公演されています。

俗的で現実的(かつ普遍的)な部分と幻想的な部分の「共存」した世界観がイイですね。

>H.Pで見させていただくと、おりん人形は本当に
>(ゾクッと来るほど)美しい顔立ちでした。

そうなんですよ(=^_^=) 宣伝チラシのおりん人形を一目見て・・「魅了」されました・・(⌒〜⌒ι)

>哀切感溢れる、日本人古来の心象風景を描き続けたと言われる
>水上文学・・・この「原作」を無性に読んでみたくなりました。

多少とろっとした愛憎劇もパターンだったりしますよね。。

>この貴記事をチラ見させて頂いたのは実は今日の仕事の
>休憩時間でして、今日の会社帰りに早速、
>新潮文庫から出ている今作収録の文庫本を購入してきました。・・・読みます。

あ、いいですね!

私的に印象深かったのは『雁の寺』と『金閣炎上』でしょうかね、やはり。文庫版で出ているかは分かりませんが『現代民話』と言う短編集もゾクゾク来る読後感がありましたね。もはやホラーみたいな・・

投稿: TiM3(管理人) | 2008年2月 9日 (土) 01時19分

もう一度考えてみて・・

ひょっとしたら「あまずぅん」でポチッと本作のDVDを購入しちゃうかも・・知れません(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年2月 9日 (土) 01時25分

あまずぅんで購入しました!

うーん・・ちょっと考え過ぎたかも(・ω・)

投稿: TiM3(管理人) | 2008年2月14日 (木) 00時54分

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