« ☆『マリと仔犬の物語』☆ | トップページ | ☆『殯の森(2007)』☆ »

2008年1月14日 (月)

☆『大冒険(1965)』☆

8日(火曜)&9日(水曜)の2回に分け鑑賞。放送そのものは昨年10月半ばに衛星第2で流されたもの(・ω・)
先日“何の気なしに”観た(=^_^=)「クレージーキャッツ映画」がなかなか良かったので、更に能動的に観てみた次第(=^_^=)

私的には「クレージーキャッツの」とタイトルに付けた方がインパクトがあってイイのに・・と思ったんだが、至ってシンプルに『大冒険』ってだけである。
お馴染みの、植木等・谷啓・ハナ肇の3人組にクレージーキャッツのメンバーが絡み、何と! 特撮技術監督にはあの「円谷英二」を迎えてる! まぁ、本作って(特撮)映像もさることながら、爆発音や銃撃音などがあからさまに“ウルトラシリーズ”してて妙におかしかった(=^_^=)
なお、序盤では「クレージイ.キャッツ 結成十周年記念映画」とデカい赤文字がババ〜ンと表示された。それにしては、ちょっと終盤の展開が「アレ」なんだけど・・

世界各国のニュース映像で「偽札が市場で大量に発見されている」と報道される。仏、米、露、英、伊の国々に続き、とうとう日本(日銀!)でも偽札が発見され、閣僚たちの集められた円卓の席で、首相が(国民に動揺を与えぬよう)秘密裏に捜査を進めて貰いたい、と厳命を下す。

警視庁は特捜本部を設置し「科学捜査に重点を置くスタイル」で動き始めるが、ベテラン刑事・花井(ハナ)は「最後にモノを言うのは刑事の長年のカンだ、俺たちゃ“足と粘り”で行くぞ」と我が道を進むことを宣言する。

一方、都内のアパートに住む元体操選手、今はゴシップ誌「週刊トップ」編集部に勤務する植松唯人(ただと)(植木)は「今じゃしがねぇサラリーマン♪」などとご陽気に歌いつつ、隣室に住む“えっちゃん”こと谷井悦子を口説くことに余念がない。そんな折、悦子の兄である発明家・啓介(谷)の着手していた「オール天然色万能複写機」がもうじき完成する運びとなり、パートナーである植松は「これで特許を狙い、大金を稼ぐぞ!」と期待を隠せない。

研究者とし働いてた工場での「公開デモンストレーション」中の不手際で「バカモノ! 貴様なんかクビだ〜!」と社長に言われてしまう啓介だが「これで複写機の開発に専念出来る」と決して凹んではいなかった。

一方、悦子は「産業会館」に勤める石崎と言う優男に熱を上げている。そんな2人を妨害せんとストーカーする(?)植松だが、石崎は事業資金とし「森垣金融」の女社長(越路吹雪)から“信用貸し”で10億円もの融資を受けるほどの人物だった。
彼らの羽振りの良さに疑問を感じた植松は“取材”名目でナイトクラブ「サハラ」へ向かう。折しもその店には「一夜で大金がやり取りされる、こう言う店こそが怪しいんだよ」ってなカンで潜り込んだ花井たちもいたのだった。
絡もうとした石崎に「ほんの寸志だよ、取っておき給え」と数万円を渡され、軽くあしらわれる植松。「何が寸志だ!」と一度は札を床に叩き付けるも・・すぐにコソコソ拾ったり(=^_^=)
「ヘイ、ミスターボーイさんカマン、スカッチを瓶ごと持って来てくれ給え」などと案外ご陽気に騒ぐのだった。

数日後、新聞には「大阪・神戸でニセ一万円札現わる」の見出しが大きく踊っていた。同時にその頃、
・複写機が完成。石崎に貰った一万円札をテストにかけたトコロ、それは「色が薄くなる」ことで偽札と判明。
・「サハラ」の手洗いで (酔ってご陽気な)植松が花井に何気なく渡した札もまた偽造紙幣であることが判明、警視庁は植松を容疑者として指名手配する(遂に「公開捜査」へ踏み切られることとなった)。
と言う2つの大きな転機を物語は迎えることに。

警察と共に、植松を付け狙う「森垣金融」と関連する“謎の組織”のギャングたち(?)。そして“組織”により悦子は誘拐されてしまう。
恋人を救出するため、植松&啓介も名古屋⇒神戸へとギャングらを追うのであった・・ってな流れ。

『クレージー大作戦』より主人公らの言動がクリーン(=^_^=)であり、脚本の組立てもより緻密な感があった。(後半に向かうにつれ)次第に物語が日本を越え「全世界規模」に広がって行く構成は、なかなかに圧巻である! にしては「神戸」を舞台としながら、風景(バック)に「マリ※タワー(=横※港)」が映ってたりして「手抜き(ロケ無し)かよ!」とツッコまざるを得ない「甘さ」もあるにはあったが・・(⌒〜⌒ι)
特に凄まじいのは後半の展開。いきなり物語が「ハード路線」に激変する。“007シリーズ”よろしく、神戸港を発った“組織”の潜水艦「U33」が「北緯11度28分、東経133度50分」に位置する無人島へ向かう(思わず(=^_^=)“Google Earth”で調べてみたら、ハワイの沖合ですた)。

それまでにも“組織”に関し「交わされる言語」「敬礼スタイル」「ボスの肩書(=呼び名)」などから・・「これって“第4帝国”系のハナシなんじゃないの?」と気付いてたんだが、終盤にズバリ“ご本人”が登場したのでびっくり(⌒〜⌒ι)
本物よろしく、しっかり「雌伏20年・・」などと短いながらもスピーチを披露したりする。う〜、、本作は絶対にポーラ※ド圏では上映出来へんやろな。。

※“彼”を演じたのはアンドレ・ヒューズなる男優。この時代の邦画に多く見受けられた(?)所謂“いんちき外人”の1人とも言えるんだが、にしては結構「醸し出す雰囲気」がそれっぽかった気がした。チャップリン卿にも、ご存命中にゼヒ観て頂きたかったなぁ・・(・ω・)

しかし、改めて考えると・・(最近たまたま新聞記事で知ったんだが)第2次大戦末期「かの国」が英国経済に打撃を与えんと画策した「ポンド札大量偽造計画=ベルンハルト作戦」ってのが実際にあったらしく、妙にリアルな骨格を(脚本に)感じたりした。ま、そこまで知らずとも『ルパン三世/カリオストロの城(1979)』とそっくり〜! なんて言えば、それなりに新鮮な驚きを感じる方も多いかも知んない(⌒〜⌒ι)

※主人公が前半に着てるスーツの色も『カリ城ルパン』と同じ“緑色”である。たまたまとは思うが(後半は“黄土色”にお色直し)。

〜 ほか、見所(ツッコミどころ?)など 〜

・主人公(植木)が高所から落下するアクションが目立ってたのも本作の特色か。ビル、鉄橋、崖・・と計3回はやってました。
・二瓶“イデ隊員”正也がテキ役(手下)として好演☆ 何やら“完全に死んだ”にも関わらず、直後に別な手下役で登場してたよ〜な(⌒〜⌒ι) 双子だったんか?
・谷井の発明した「小型電波探知機」。“目盛に距離と方向を表示する”って設定だったが、当然ながら液晶画面もデジタル表示もない時代だから「北北西の方角に約4キロ」みたいな(漠然とした)表現しか出来なかったり。。使いにくいの〜(でも、どんな(超小型)バッテリーモジュールを搭載してたのか、興味津々)。
・名古屋警察で取調べを受ける植松を殺害せんと、取調室の窓から爆弾を投げ込むギャング。ちょっとそれは・・
・「潜水艦の航行シーン」や「日米両艦隊の砲撃シーン」は何故だかモノクロだったり。。記録映像かいっ!
・さんざん世界規模にハナシを広げといて、ラストは「赤坂プリ※スホテル」だったり。ほっこりさせやがる(=^_^=)

〜 こんなセリフもありました 〜

編集長「人は手荒く、金は細かく使うのが主義でね」
   「火のない所に煙を立たす、これが我々(=週刊誌記者)の仕事なんだよ」

植松(辞世の言A)「どうせ死ぬんだったら、もっと色んなことやっときゃ良かったなぁ・・」
      (B)「例えこの世に永らえて、毎日美味しいもの食べて、奇麗な女に取り巻かれ、
         勝手気ままに暮らしても、いつまで続く訳じゃない、いつ死んだって同じこと、
         同じことなら・・死にたくないよ」
      (C)「くよくよすんなよ、どうせ一度は死ぬんじゃねぇか」

植松「さぁいっちょ、歌でも歌うか」 ←歌うんか!

谷井「見ろ、ミサイルだ!」
植松「すごい!来て良かったな、おい」 ←こらこら(=^_^=)

谷井「やっぱり生きてたのか」
植松「我々にとっちゃ“少年時代の英雄”だよ」 ←この言葉が一番印象に残った・・(同盟国やったしね)

|

« ☆『マリと仔犬の物語』☆ | トップページ | ☆『殯の森(2007)』☆ »

コメント

ウィキペディアで本作を調べると

・世界で初めてワイヤーアクションを使用した映画でもある
・首相:森繁久弥

とのこと!
いや〜、どちらも知らなかったなぁ。

※「ウィキ情報」を鵜呑みにしてええんやろか(⌒〜⌒ι)

投稿: 管理人(TiM3) | 2008年1月14日 (月) 10時17分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ☆『マリと仔犬の物語』☆ | トップページ | ☆『殯の森(2007)』☆ »