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2007年11月13日 (火)

☆『ALWAYS/三丁目の夕日(2005)』☆

遡って2日(金曜)。(確か)地上波再放送となる『ALWAYS/三丁目の夕日』を観た。
昭和33年の東京を舞台に、高度成長期“前夜”の下町の人々の暮らしをノスタルジックなテイストで描いた群像劇。

『ジュヴナイル(2000)』で鈴木杏と言う超強力な子役女優を世に知らしめ(?)、華々しい初監督作デビューを飾ったモノの・・続く『リターナー(2002)』が余りに大衆迎合的な“パチもんSF”に仕上がってしまい・・「このしと、もう沈むんかも・・」と不安になってたら、見事に“勝ち組”に返り咲いた! ちぅ起死回生っぽい作品でもあった。
と言うか、もはや同監督の代表作とし語り継がれることになるかも知れない1作と言っても良いかも。

今回は「続編公開記念」ってことで2時間半を超えるぐらいの贅沢な放送時間でお茶の間に届けられた☆

原作版(コミック)は全く読んだことがないのだが、昭和期の消費生活を大きく“変革”させたモノ&コトを巧い具合に脚本に織り交ぜつつ、複数の主人公を同時進行的に動かす演出はなかなか。かつ「分かり易い」のが良い☆

ちょっと難を言えば、登場人物名や配役陣に関しては、もそっと工夫した方が良かったかも?? と感じた。茶川竜之介、古行淳之介・・の名前はどうにも“駄洒落にしてはそんなに面白くないし”って感じで。。まぁ、どうやら原作に忠実らしいため、決して監督ひとりが悪い訳じゃないんだけどね・・

勿体なかったのは鈴木オートの奥さん(トモエ)役の薬師丸ひろ子。そつなく演じてくれてはいたものの、もう少し見せ場があっても良かったかも・・夫(堤真一)との間に「一平(長男)に、弟を作ってやろうか?」みたいなリアルな(?)会話が殆ど交わされていないような・・よそよそしい空気感がどうもねぇ(・ω・)

前回の鑑賞時(TVで、だが)は特に(キャラの)誰にも感情移入しなかったんだが、今回は「とある人物」の言動に妙にウルウルしっぱなしであった(⌒〜⌒ι) それこそは・・“アクマ”こと宅間医師を好演した三浦友和氏。

酔った帰りに※※※に※※されて「最も幸福で、最も残酷な夢」を見せられるシーン。あの幻想的な場面は(前回の鑑賞により展開を知っているが故に)泣けて泣けて仕方がなかった。
後半の別なシーン(クリスマスの夜)では居酒屋で「ああ、今日は楽しい・・実に、楽しい」と独りごつ宅間センセイであるが、ここなどは(醸し出す)雰囲気も、言い回しも、何だか“名優・笠智衆(故人)”がまるで憑依したかのような素晴らしい存在感を示してくれた。

ワタシの中では、三浦氏と言えば・・どうにも『潮騒(1975)』で、全裸で焚火を飛び越えるシーンぐらいしか思い浮かばなかったんだが(⌒〜⌒ι)なかなかどうして、イイ俳優さんになられたものである。

いかにも「今後の展開のフリになってるな」と思わせてくれたのは、作家・茶川(吉岡秀隆)に関する「今でこそ、下町の半ばうらぶれた駄菓子屋の店主に過ぎぬが・・実家は信州の名家」ってウワサか。まぁ、吉岡くん&信州と言えば・・まんま『阿弥陀堂だより(2002)』の印象も連想されるんだけど。。←尤も職業は違ってたけど

もう1シーン、もうコレは泣くでしょう(×_×) と言うのは、毎度ながら鈴木オートのひとり息子(←現時点では(=^_^=))一平少年の“右肘の継ぎ当ての秘密”であるなぁ。ここでやっぱり泣いて「ああ、俺にはまだ人間の心が宿っていたのだな」とか安心したりするのだった(←大げさな!)

淳之介少年(須賀健太)と別れた時の茶川の言動を眺め「失って初めて、人間は目覚めるんだよなぁ」などと、故・相田みつを氏のおっしゃってそうなことにも気付かされるのだった。

それにしても・・“氷屋”を演じたピエール瀧のあの冷え冷えとした眼・・アイツはその内に何か“凶行”に及ぶんじゃなかろうか?? とストーリーの向こう側に“流血”までも想像してしまったワタシは、やはりちょっと疲れてるのだろうか(⌒〜⌒ι)

※淳之介少年が空想する“未来世界のビジュアル”のインパクトがスゴい! 中でもスゴいのは、何と言ってもやはり“空飛ぶ市電(路面電車)”であろう! ノーベル賞学者の江崎玲於奈博士が「真空管をいくら研究しても、トランジスタは生まれない」なる持論を何度も講演などでおっしゃっているが、まさにそんな“真空管突き詰め発想”の終着点とも言えるアイデアであろう(・ω・)
まぁ、円谷プロの特撮ドラマ『ウルトラQ(1966)』では、小田急ロマンスカーが夜空を飛んでたけど・・

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コメント

こんにちは。
この続編はDVDでいいかなあと思っていたのですが、やはり劇場で鑑賞しようかと思案中です。
観に行けば行ったで結構盛り上がれるとは思うのですが。

>トモエ役の…よそよそしい空気感がどうもねぇ
なるほど、ですね。意外なところに着眼されてのご感想に感心いたしております。
これは泣くでしょう、のシーンには私も泣きました。
ってことは私にもまだ人間の赤い血が流れているのですね(^-^)。

友和さんはいいです。(*^_^*)
ミニシアター系の小品でなかなかの燻し銀的な役柄もされているような気がします。百恵世代の私としては、彼女としっかり家庭を築いておられることにも感動です。


それから、堤さんはカンペキ!三枚目の線が合ってますね。

投稿: ぺろんぱ | 2007年11月14日 (水) 12時33分

ぺろんぱさん、ばんはです。

さっきまで衛星第2で『小さな恋のメロディ』を観てましたが、
いやはや・・ああ言うエンディングとは予想だにしてませんでした(⌒〜⌒ι)
ま、脚本が“あのお方”ってことで、この出来にも納得ですわ。

>この続編はDVDでいいかなあと思っていたのですが、
>やはり劇場で鑑賞しようかと思案中です。
>観に行けば行ったで結構盛り上がれるとは思うのですが。

まぁ、前作である意味、(作品世界の)前知識はついちゃってる訳で・・新鮮な驚きってのは(前作に比べると)薄い気がしますね。

>なるほど、ですね。意外なところに着眼されてのご感想に
>感心いたしております。

もたいまさこさんが下世話に「こんなにイイ腰してんだから、もっとばんばん生んで増やさなきゃね!」とかイイながら、薬師丸さんのお尻をポンと叩く、みたいなアドリヴ演出とか、欲しかったですね(←欲しいかぁ?)

>ってことは私にもまだ人間の赤い血が流れているのですね(^-^)。

東京モンが観たら、上野界隈(?)〜高円寺の距離感が掴めるだろうから、もっと泣けるんかも知れませんね。

>友和さんはいいです。(*^_^*)

新作映画『転々』ではオダギリジョーと組んでるらしいですね。

>百恵世代の私としては、彼女としっかり家庭を築いておられることにも感動です。

(百恵さんは)アイドルとして、鮮やかな軌跡を残し去って行かはった印象がありますね。
彼女を超える“器”のアイドルは、21世紀に突入しても、なかなか現れなさそうですね。

>それから、堤さんはカンペキ!

どうにも『刑法第39条』の印象が強過ぎて・・
そういや過去の連ドラ『ピュア』で準主役やってはったんですね。
あのドラマは珍しくも全話観ましたっけ(=^_^=)

※ウィキペディアによれば、西宮市出身だそうで。。

投稿: 管理人(TiM3) | 2007年11月14日 (水) 23時25分

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