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2007年10月12日 (金)

☆『スキヤキウェスタン/ジャンゴ』☆

※本作のタイトルは公式には『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』と表記されるが、私的には『ウエスタン』を『ウェスタン』と書こうが、勝手に区切り記号を変えようが、特に大きな問題はないかな、と考える次第である(・ω・)

11日(木曜)。決して「日々これヒマ」な訳ではないんだが、ここしばらく劇場で映画鑑賞出来ていなかったことに対するフラストレーションが異常に(?)高まっており、本日はここ最近珍しい試みと言おうか・・90分ほど残業してから、遅めの上映開始時間の映画を観よう・・ってことで、午後7時半過ぎより始まるプログラムで、公開中の和製ウェスタン活劇『スキヤキウェスタン/ジャンゴ』を観て来た。
劇場が“なんばパークス内”のシネコンなんだが、コレが「地下鉄乗り継ぎ+長距離徒歩」ってなけっこう面倒なロケーションにある劇場であり・・(×_×) ま、思ったよりシートの幅と足元の広さが取られてたので良かったけど。

「何故に今、ニホン映画でウェスタン?!」とその公開を知ったとき軽い衝撃を受けた1作。何となく、いきなりハリウッドにスタイリッシュな西部劇テイストを持ち込んだサム・ライミ監督の佳作『クイック&デッド(1995)』を思い出したりもした。あの作品もご時勢的に“唐突”な感が否めなかったが、キャストも豪華で、予想していたよりはるかに楽しめたのだった☆

源平・壇ノ浦の戦い(1185年)から数百年後・・ニホンの何処かの山間部に位置する寒村「根畑(NEVADA・・)」では「お宝(埋蔵金)伝説」に尾ひれがついてすっかり拡大し、ならず者が押し寄せる“ゴールドラッシュ状態”となっていた。様々な無法者が集まっては去って行った中、現在も村にのさばっている2大勢力があった。
それが、平清盛(佐藤浩市)率いる“赤の集団:平家”と源義経(伊勢谷友介)率いる“白の集団:源氏”である。
彼らの横暴な振る舞いの前に、村長(石橋蓮司)や勇敢な青年・アキラ(小栗旬)のわずかな勇気(?)すらも効果はなく、やがて村人たちは数人を残し、その殆どが逃げ出してしまう有り様だった。

村に残った保安官(香川照之)やルリ子おばさん(桃井かおり)、アキラの妻・静(木村佳乃)などは、それぞれの本能やら嗅覚を頼りに“どちらに歩み寄るべきか”を探っている状況だった。
そんな中、村に1人のガンマン(伊藤英明)がふらりとやって来る。
源氏と平家が彼を中心に、それぞれの対角線上から「お前はどちらの用心棒になるつもりか?」と迫る。
ルリ子の助言や保安官の甘言などを耳に流しつつ、ガンマンが導き出した答えとは・・みたいな展開。

冒頭シーンから、アッと驚くような風景(=^_^=)をバックに、放浪のガンマン・ピリンゴ(クエンティン・タランティーノ)が彼を付け狙う一味のボス(香取慎吾)と一触即発の状況になだれ込んで行くが、その辺りから既に“妙な感覚”がワタシを襲い始めるのだった(⌒〜⌒ι)
何と言うかね・・全体的に「すべってる」作品でした。スキヤキを例にすれば(=^_^=)「素晴らしい具材や店の雰囲気を準備しながら・・おかしな“鍋奉行”にムチャクチャにかき回されてゲロまずい(←失礼)シロモノに仕上がっちまった」そんな感じ。
実際の製作現場でどうだったのかは知らないが「三池崇史監督がアドバイザリー・スタッフとして招き入れたタランティーノの言動を受け止め過ぎ、かつ彼をリスペクトし過ぎる余りに、作品全体がタランティーノ作品などのコラージュに成り果ててしまった」そんな雰囲気だ。(←「 」内はワタシの妄想です、きっと)
「リスペクトと忠実なコラージュは違うんですぜ!」
「色んな部分でムダが多く、ダラダラしてましたぜ!」
と三池監督にはお伝えしたいトコロ。

俳優陣のバランスも何とも妙で、佐藤と伊勢谷はキャラ設定ほどに“実力が拮抗してる”感じが全然しなかったし、本来主人公であるハズの伊藤くんって、妙に印象が薄っぺらいのだ。彼は劇中で極めて寡黙を守っているのだが「万感を秘めて黙している」と言うより「ヘタに喋ると色々なボロが出そうだから黙らせておきましょ」的な制作スタッフの思惑までが(何処となく)感じられたり・・? 彼よりもよっぽど「美味しい」立場だったのは伊勢谷と、そして桃井さんでした(=^_^=)

ワタシの密かに注目してる怪優(=^_^=)田中要次氏が前半のみながら、かなり美味しい、インパクト溢れる役を嬉々として演じてた。結構そのクレジットも上位に配されてるし、何となく彼の演じたキャラのように「胸を涼風が吹き抜ける」ような爽快さである(=^_^=)
一方で石橋蓮司氏は、、高い位置から「村の行く末を見守る」・・文字通りそんな役でした(・ω・)
後は、香川氏演じる保安官のキャラがうざいながらも何とも強烈でしたね。。いわゆる「ゴラム状態」と言いましょうか・・(⌒〜⌒ι)

全体的に『ピストルオペラ(2001)』を何の予備知識もなく観た時のような、妙なぞわぞわした感じが(最初から最後まで)続いてましたか。いわゆる「うわー、すべってるなー」と本能的に体感してる、みたいな(⌒〜⌒ι)

あ、でもキーキャラである(?)“伝説の8本腕の殺し屋”弁天さんの活躍はカッコ良かったですなぁ! 特にあの背(せな)のタトゥーが妖艶で好きでした☆

〜 こんなセリフなんかもありました 〜

ルリ子「黙ってられないのがババアでね」
   「誰にだって、生きなきゃならない理由があるもんさ」

義経「武士(もののふ)の境地に至れ。眼の前の物を見るな・・感じろ」
  「お前は、この俺を本気にさせた“2人目”だ」 ←1人目とは・・
  「※とは・・何と風流な」

清盛「愛とは・・痛み」

ガンマン「同情など、この村では役に立たない」
    「巻き込まれたとしても、それが運命ならば・・逃げないのが俺の流儀だ」
    「男はなすべきを、なす」
    「例えどんな時代に、そして世界の何処にいようが、大切なのは自分の道を進むこと。
     運命を恨もうが、そこに道はない。逃げるな、自分の道を決めろ」

弁天「投げな!」 ※この“弁天”のキャラはカッコいい! アニメ描写もあります(=^_^=)
  「あたしのこのサインで、ハナシは通る」

※※※※「私はかなりの“アニメオタク”でね」 ←知らんがな!(=^_^=)
    「サヨナラだけが、人生だ」
    「死神は、鍋の中に棲む」 ←何だか深そうで、実は意味不明(=^_^=)

弁天「もしあたしが死んだら、この銃を※※に」
ガンマン「あんたが死んだら、そのとき考えよう」

弁慶「忠誠心は・・愛だった」 ←ふぇ〜

保安官「何じゃこりゃあ〜!(What's the hell!)」

追記1:“ジャンゴ”とは誰のことを指すのか? そこも楽しみ、かな?(しかし何故イタリアに渡ったんだろ?)
追記2:『デスペラード(1995)』『キル・ビル(2003)』と言った“準A級カルトアクション”のエッセンスがあちこちに☆
追記3:“ガトリングガン”と“ヘンリー六世(シェークスピア著)”でえんえん引っ張る清盛、“日本刀”でえんえん引っ張る義経。何だかなぁ・・キミら(・ω・)
追記4:平家のしとたちの“赤スタジャン”と松橋豊さん(トシオ役)の鼻水&涎がしばらく記憶に残りそう・・(×_×)
追記5:伊藤くんの上半身、思ったよか「鍛えられてなかった」かと。。

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コメント

こんばんは。

三池監督が結構電波に露出されだしてて、私もどうしようかなぁと思っていた作品でした。

私も何処かで「桃井かおり主演か!?」みたいな批評を読んだような記憶があります。伊藤さん、どちらかと言えば応援してる俳優さんですが、「軽量」域を出ないということなのでしょうか・・・・。

石橋さんと香川さん、どちらも危なさでは雌雄を決する感じでいいですね。役柄ではどうか分かりませんが。

でも「予想以上に楽しめた」とのことですので良かったですね。(^_^)

投稿: ぺろんぱ | 2007年10月12日 (金) 21時35分

ぺろんぱさん、どもです☆

>三池監督が結構電波に露出されだしてて、

うわ、、それはイヤですね。メディアに露出し出すと映像作家はダメになって行くんじゃないかと思ってます。
出演料で稼ぐことを知ったら、ハングリーなクリエイター精神が失われますからね。。

>石橋さんと香川さん、どちらも危なさでは雌雄を決する感じで
>いいですね。役柄ではどうか分かりませんが。

石橋さんはちょっと立ち位置が後退してましたね。同じ役を布袋寅泰氏に演じて欲しかったです(何かそっくりに見えます、あの2人・・)
香川さんは『キサラギ』の凄まじさに比すると、ぜんぜんパワーを使ってなかった気がしますね。。

>でも「予想以上に楽しめた」とのことですので良かったですね。(^_^)

いや、、コレは違うんです(×_×)
「予想以上に楽しめた」のはサム・ライミ監督の『クイック&デッド』のことでした(それも公開時の劇場鑑賞で、のこと)。

ややこしい書き回しで誤解を与えてしまい、恐縮ですm(_ _)m

投稿: 管理人(TiM3) | 2007年10月12日 (金) 22時53分

「サヨナラだけが人生だ」なんのことかと思ったら・・
そういうことだったのですね^^

それにしても毎回感心してしまうんですが
よく1回観ただけで主要な台詞を覚えられますね(すごい)

伊藤君の位置づけは後半になるにつれ後退しまくりでした。
『ジャンゴ』はいったい誰だったのでしょう(笑)

老人になったタラちゃんが乗っていた電動車イスを見た瞬間
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクを思い出しましたよ^^

『ビリンゴ』とは『グリンゴ』のパロディなんでしょうね(多分・・)

投稿: ituka | 2007年10月13日 (土) 22時41分

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