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2007年8月 1日 (水)

☆『ダニー・ザ・ドッグ(2004)』☆

映画メモが溜まってるもんで、次々に切って行きたい・・が(コレなかなかに・・)。。

12日(木曜)の夜。地上波初放送された映画『ダニー・ザ・ドッグ』を観た(not『ワグ・ザ・ドッグ(1997)』)。
“御大”リュック・ベッソンの脚本による「幼い頃から冷酷な殺し屋として育てられた青年が、盲目の老ピアニストとその養女に出会い、次第に人間としての感情(≒家族愛)に目覚めてゆくヒューマンドラマ」ちぅ物語。
そこに、育ての父親(とその一味)を相手にした格闘アクションあり、ピアニストの娘さんとの恋愛模様あり(それって年齢差どうよ・・)、主人公の母親の死を巡る過去ネタあり・・と色々詰め込んでくれてはいるものの、基本路線は“いつものベッソン節(=かなりB級寄り)”と言い切って良いだろう(=^_^=)

でも、コレがテイストとしては「決して悪くなかった」んで、もうちょい演出面に磨きをかけつつ、是非「ベッソン自身」に監督して欲しかった作品である(←彼の双肩に更なる責任を負わせる意味でも)。

ダニー・ボーイと呼ばれる、“首輪”を着けられた孤独な殺し屋を好演してくれたのが“中国武道界の至宝(・・と今でも言われてるのかな?)”たるジェット・リー。
己が肉体を武器に闘い、ただ眼の前の相手を倒す・・それだけのために生きている“闘犬状態”の青年が音楽(ピアノ)を通じ“ココロ”を取り戻してゆく過程はなかなかにイイ!
「無表情から、やがてぎごちない笑顔へ・・」って流れ(変化)の演技をさせたら、ジェット・リーと言う男・・モノ凄い潜在演技力を発揮するのである!(←褒め言葉です、ホントに)
願わくば、本作のような“ナイーブさを含んだ新鮮なキャラクター像”をハリウッドデビューの折(具体的には1998年ごろ)に見せて貰いたかったモノだ・・(・ω・)
なんかね〜、やっぱりちょっとヒロインとのつり合わなさが感じられたもんで。。

リーは本作に対し「テーマは「反暴力」なんだ」とコメントを寄せてたが、その“反暴力(≒非暴力)”の象徴然として描かれるのが、盲目のピアノ調律師=サムを演じたモーガン・フリーマン。
育てのボス=バート役を演じたボブ・ホスキンス(←かつてはボクらのヒーロー“スーパーマリオ”を好演(1993)してくれたのに・・(×_×))とは、最期まで接点がないんじゃないの? と思わせてくれるほどに無垢で純真なキャラクターを(ほぼ)貫徹してくれてた。

私的に気に入ったのは、リーを中心に「究極の善のキャラ」と「究極の悪のキャラ」が、それぞれに(今日まで蓄積させて来た)人生観を彼の両耳に吹き込む流れだろうか。
何となく『プラトーン(1986)』を連想したりも・・(・ω・)

上質なドラマに仕上がってた“静”のシーンに比べ、妙にチープさの目立ったのが“動”のシーンとも言うべきアクションの数々(ユエン・ウーピンが武術指導してんのに(・ω・))。リーが余りに強過ぎるため(=^_^=)、閉鎖的な空間で複数の相手が(ときに武器を手にし)挑みかかったり、リー自身が「良心」に目覚めたが故、戦いにやけに苦心したり・・と「如何にリーの強さを常人レベルまで下げるか」ばかりに工夫して脚本を仕上げてるようにも見えた。
終盤など、バートが「いよいよ、お前の出番だな」とか言いながら、メチャ強いヤツ(白人格闘家)をリーに差し向けて来るんだが・・どうしても「って言うかお前、誰やねん!」とツッコミが出てしまう。
“最強の敵”を登場させるならさせるで、そこまでの組み立て(やフリ)をちゃんとやっておいて欲しかったぞ。

ほか、バートファミリー(リー含む)の乗ったクルマがいきなり襲撃されズタズタボコボコになる場面があるが、傍目にはどう見ても「完全にバート、殺されてるやん」としか思えなかったな。
どうやって、あの有り様で生命が助かったんか・・も(詳しく解説されず)良く分かんない。まるで『ダークマン(1989)』のラストで激突&爆発&炎上して、肉体がほぼ完全に粉々になった・・と思わせしめた敵ボスが『ダークマン2(1994)』の冒頭でピンピンした状態で復活して来るムチャクチャさにも通じるもんがあった(・ω・)

ま、アクションを総括すると「つまんなかった」んだが・・唯一、アパートのトイレ(?)ちぅ「やたら狭い空間」でドカバキと「超接近」して殴り合うリーと“最強敵”のシーンは、流石に少しだけ“白熱モノ”だった。
そういや『ターミネーター3(2003)』でも、(後半の)肉弾バトルのロケーション(の1ツ)がトイレだったりしたが、この当時「トイレ内で格闘」ってのが、アクション映画の“流行り”だったんやろか(⌒〜⌒ι)

なお、全然本作とは関係ないんだが・・主人公の“変化”と言う部分で酷似してる気のする『リベリオン(2002)』をも一度“でっかい画面”で観てみたくなってしまった(=^_^=)
あれは実に面白かったっスよ〜☆ ←おい、別作品をホメてオチにすんなよ!

〜 こんなセリフもありました 〜

サム「ピアノはでかいが頑丈じゃない、乱暴したらたちまち壊れる・・そこは人間と同じさ」
  「音楽は内から溢れ出るものだ」
  「お前さんの中にエネルギーが流れ出すと・・奇跡が起こるって訳さ」
  「自己発見から少年は一人前になる」
  「一度出たらもうここへ戻れないと思ってるんじゃないのか?
   そんなことはない・・ちゃんと戻れるさ」
  「食べ物は語る、それを教わるためには言葉を覚える必要があるがね。
   例えばこうだ・・このメロンは私にこう言ってる・・熟してるよ、とね。
   つまり食材は語りかける、それを舌で聞くんだ」
  「君はもうパートナーだから・・報酬はきちんと山分けさ」
  「手伝いは要らない、自分だけで、と言う人間もいるのだ」

バート「過去は後ろへ追いやるもんだ。前を、未来を見ろ!」
   「ウソも愛ゆえだ。家族は、良くもめるもんだ、それが却って絆を強めるんだ」

※ボブ・ホスキンス、『スターリングラード(2000)』辺りから“悪役俳優”路線が加速して来たんやろか(×_×)

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