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2007年7月 6日 (金)

☆『アポカリプト』☆

4日(水曜)。今週も何とか半ばまで乗り切った。。
またぼちぼち「劇場に行っときたい気持ち」が生じており、昨日行きそびれたんで、今日行っとこう! と意を決し、梅田で『アポカリプト』を観てから帰宅した。“イケメン魔術師の競演”とか“運の悪いヤツ4たび”って案もあったが、気分的にコレが観たくて。ただ「上映時間が2時間半近くもある」「全編マヤ語かつ俳優陣がほぼ素人」ってこともあり「長尺でコ難しいんかなぁ?」と言う不安はあった(⌒〜⌒ι)

・・が、観終わってみれば、実にシンプルで分かり易い作りの物語だった。拍子抜けしてしまったほどである(・ω・)
「難解なんと違う?」「娯楽性ってどうよ?」って部分(のみ)で鑑賞を躊躇してる方がいるなら「その点は大丈夫☆」と背中を押してあげることぐらいは出来そうだ(=^_^=)

前作『パッション(2004)』において“全編ヘブライ語(ほか)”で作品を貫徹させたメル・ギブソン監督、本作も前述のように「ヘタな客寄せ対策(キャスト面&CG特撮面の強化)を高じず、自らのこだわりを貫いてる」ってな“男前な印象”が強い。
全体像は全く異なるが、本作を観てて最も共通するイメージを感じたのは、クリント・イーストウッド監督の『硫黄島からの手紙(2006)』であった。
「アメリカに暮らし、アメリカ文化に囲まれ、アメリカ国民のための映画を作る」などと考えている限り、決して思いつかぬ(?)「異郷の文化を、異郷の言葉で、主観(や教訓)を極力差し挟まず描く」と言う地味ながらも珍しい試みを行っているのだ。その意味では「メルギブすごぅい☆」と感心させられてしまった。
ついつい「フリ〜ダ〜ム!」と絶叫してみたくもなるってもんだ(←いやそれ、別作品(1995)っす!)

中米・ユカタン半島。マヤ文明崩壊の始まる、ちょうどその頃(史実では1517年辺りか)。
森林に暮らし、山の獣を狩って家族を養う部族がいた。その族長的存在は“フリント・スカイ”なる熟年の男。彼の率いる若き戦士たちが今日も「貘(バク)狩り」を繰り広げている。
仕留めた貘の臓物を他の戦士らに分配する、リーダー的な役割を担うのが“フリント・スカイ”の息子である“ジャガー・パウ”だった。狩りを終え、意気揚々と村へ戻り、身重の妻や幼い息子と幸せな時間を過ごすジャガー・パウら・・だったが、一夜明けた日に別部族の奇襲に遭ってしまう。
いち早く襲撃に気づいたジャガー・パウは勇敢に立ち向かうも、その混戦の中で妻子とは離れ離れになり、また目の前で父が無惨にも殺されてしまう。結果的に、彼ら部族は幼少の者を除いた全てが“生け捕り”にされ、はるか遠くの交易都市(=マヤ帝国の首都)へと連れて行かれることとなる。
故郷の森を後にし、断崖を越え、激流を渡る彼ら・・やがて辿り着いた街において、予想もしない苦難がジャガー・パウらを待ち受けていたのだった・・と言う展開。

俳優陣がほぼ無名で揃えられており、役名も(難解で耳慣れないため)殆ど意味を成さない(?)本作。人物名に縛られての鑑賞が必要なくなるため、より集中してその物語世界に浸ることが出来て嬉しかった。
きっちり覚えるべきは“ジャガー・パウ”と彼を追う帝国側の“傭兵部隊長”ぐらいなもんである。
勝手な解釈なんだが、ジャガー・パウが「ハンサムなロナウジーニョ(←ロナウジーニョのファンに蹴られそやね(⌒〜⌒ι))」に、隊長が「精悍なピート・ポスルスウェイト」に見えてしまったりもした(×_×)

粗筋もより簡単にまとめちゃえば「走って走って捕まって、走って走って戦って」ってひと言で説明出来るし(・ω・)

後半まで、どっちかと言うと運命の波に流されるままだった“受け身状態”の主人公が、遂に拘束の鎖を断ち、故郷に向かって走り出すのが・・残り50分を切ったぐらいの構成だったか。いや、別にそこまでのハナシがダレまくってた訳じゃないけどね。。

歴史的にも“大きな転機”を物語世界の軸に据えつつ、主に描かれるのはあくまで主人公とその家族のドラマ、ってな潔さ(?)は何処か『デイ・アフター・トゥモロー(2004)』っぽい印象でもあったか(・ω・)

ネットで調べると「この監督はマヤ文明とアステカ文明を混同している」みたいな評価もされてるようだが、まぁ史実的に完璧な意見を言える人間なんぞ現存する訳でなし、それぞれに楽しめばイイんじゃないのかなって結論である、ワタシ的には。

〜 連想した映画たち 〜

『ミッション:インポッシブル(1996)』・・重力のままに(?)滴り落ちる体液(=本作では血)
『プレデター(1987)』『ランボー/怒りの脱出(1985)』・・密林の追いかけっこ、全身に泥をかぶる主人公
『コールドマウンテン(2003)』・・追われつつ、故郷を目指す主人公
『A.I.(2001)』・・中盤の“祭典”的な残虐シーン
『黙秘(1995)』・・“日蝕(エクリプス)”の起こる演出
『パトリオット(2000)』・・頭部を狙い“フルスイング”された棍棒を避ける、主人公の動き
『リング(1998)』・・“井戸”のような閉鎖的空間
『サイン(2002)』・・広大なコーン畑(=^_^=)

〜 こんな部分にも注目 〜

○“アノ行為”に効く、と「ソアンゾの葉」を手渡されたジャガー・パウの仲間“のろま”。次のシーンで「夫:股間を水で慌てて冷やし」「妻:激しくうがいしてる」・・キミら、どんなセク〜スしとってんな!(←予想はつくけど(=^_^=))
○その仲間“のろま”、左肩後ろの入れ墨が「太陽」にも「女性器」にも見えましたが(×_×)
○ジャガーの登場する後半。主人公が(どうにかして)手なずけるモノかと思ってたが。。しかし、ジャガーの“退場シーン”は可哀想・・あの“眼の表情”が本作で一番ショッキングでしたわ。
○中盤でとある少女が“予言”をするが・・もっと重要なことを予言せい! と思った。終盤で“更に大変な事態”が起こる訳なんだから(・ω・)
因みに予言は・・「聖なる時は近い」「ジャガーを連れて走る男がお前達を滅ぼす」「その男は泥沼からはい上がる」「暗黒の昼に注意せよ」「そして、その男はここにいる」
○骨で出来た棍棒って強力なんやね。『2001年宇宙の旅(1968)』でもお猿さんたちの“最強兵器”だったけど(⌒〜⌒ι)
○主人公は「3番目(3人目)の幸運」で繰り返し難を逃れていたようだ☆
○傷ついた仲間に「血管を切り裂いて楽になれ」とアドバイス(?)する傭兵隊員。マヤ語で「血管」なる(医学的?)表現があるとは知らなかった。
○映画史上でも珍しい(?)「水中※※」が拝める・・(・ω・)
○“切り口”から余り血の吹き出さない※※※遺体(神殿の頂きから落ちて来るヤツ)。先に※※をえぐり出したから、循環が止まったんかな?
○主人公を捕まえたら「生きたまま全身の皮を剥ぎ、それをかぶった姿をヤツ自身に眺めさせてやる」と言い放つ傭兵隊長。ホンマにやりそな雰囲気が怖い。大将! 眼がマジですってば!
○ジャガー・パウの奥さん、何か“経鼻チューブ”してるようにも見えますた・・(それにしても、何たる(劇中の)移動範囲の狭さ・・)
○葉で包んだ※の※を投げつける主人公。どうやって(無傷で)それを手に入れた?!

〜 何となく耳で覚えた(=^_^=)「マヤ語」 〜

バッシ・カ(何の用だ?) 
シェン(行け)
ギンセッショ(始末しろ!)

〜 その他、セリフ関係 〜

他部族「我々は“新しい始まり”を探す」

父「恐怖は病、それは人の魂に入り込み心を蝕む」

古老「人は心の穴を埋めんと際限なく欲し・・やがてこの大地から総てを奪う」

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コメント

※ややネタバレ! 注意です!

マザーグース風のお歌を作ってみました(=^_^=)
本作を観た人にだけ分かることでしょう。。

10人の戦士が狩りに向かった
1人が喉を切られ 9人になった

9人の戦士が森に行った
1人がジャガーに食われ 8人になった

8人の戦士が森を進んだ
1人が蛇に咬まれ 7人になった

7人の戦士が水辺に向かった
1人が滝に落ちて 6人になった

6人の戦士が森を歩いた
1人が蜂に刺され 5人になった

5人の戦士が獲物を見つけた
1人が毒矢に当たり 4人になった

4人の戦士が獲物に挑んだ
1人が棒で打たれ 3人になった

3人の戦士が獲物に迫った
1人が罠にかかって 2人になった

2人の戦士が海に出た
2人は船にさらわれ 誰もいなくなった

投稿: TiM3 | 2007年7月 6日 (金) 00時59分

よく覚えてましたね~戦士の戦死
この歌詞のラストは妙に哀愁を感じます□ヾ(・ω・`。) フキフキ

大佐藤の「だいにっぽんじんだよ!」の台詞が不意に浮かんで来たのは何故だろう・・・

あの隊長は特殊メイクアップでワザとゴツク(額と鼻)したそうですね。本来はもっと優男らしいです。

マヤ語、覚えたんですね
私も『ダンス・ウィル・ウルブス』の時にひとつだけ覚えました。
“タタンカ”=水牛。・・・誰でも知ってますね(^_^;)

投稿: ituka | 2007年7月 7日 (土) 16時21分

itukaさん、らっしゃいです。
全身に青ペンキ、塗ったげましょか?(やめんかい)

>よく覚えてましたね~戦士の戦死

蜂のトコはどうだったか、ちと記憶曖昧ですけどね。。

>大佐藤の「だいにっぽんじんだよ!」の台詞

流石に、時代的には“電流の概念”は存在しなかったですね(=^_^=)

>本来はもっと優男らしいです。

結構、中間管理職としてはイケテたんじゃないかなあのしと。
ああ言う上司なら、付いて行くかも(・ω・)
滝から飛ぶのだけはイヤだけど・・

>“タタンカ”=水牛。・・・誰でも知ってますね(^_^;)

いや、知らんかったそれ(×_×)
“蹴る鳥”ぐらいしか覚えてませんね。。
『ダンス・ウィズ・ウルヴス』と『ホット・ショット』の世界観がもはやこんがらがってますわ(⌒〜⌒ι)

投稿: TiM3 | 2007年7月 7日 (土) 17時40分

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