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2007年7月21日 (土)

☆『迷宮物語(1986)』☆

映画メモが溜まって来てるもんで、次々にズビズバ(←死語)斬って行きたい。

11日(水曜)。衛星第2で放送されたオムニバスアニメ作品『迷宮物語』を観た。以前では、確か『アニメだいすき!』と言う民放の特別番組で観た記憶がある。オープニング&エンディングを挟み、2話構成の短編集。その独特のノリ(映像&世界観)から、私的には・・やがて『MEMORiES(1995)』へと継承されてゆく“実験的ファンタジー・オムニバスアニメ”なんかな? と解釈してもいる。尤も、製作の母体は両作で異なってる訳だけど(・ω・)

OP&ED「ラビリンス*ラビリントス」・・りんたろう監督による難解な映像トリップ。
少女が道化師に誘われるままに、迷宮世界へ足を踏み入れる。「猫町横町」と古めかしい字体で書かれた看板(アーケード)をくぐり、昭和時代を思わせる(懐古的な)板塀の小路を駆け抜けて行く少女。先の曲がり角に、道化師の影が逃げるようにひらりひらりと走り去ってゆく・・このめくるめく迄の疾走感&映像はスゴい!(スクリーンで観たいトコだ)
キャラデザイン&作画を担当してるのは福島敦子と言うアニメーターさんだそうだが、詳しくはないものの、きっとスゴい方なんだろう。
音声的なセリフが(確か)ひと言「お前、随分と洒落た名前だねぇ・・」のみ、道化師の喋る言葉(字幕表示)が「さぁ、お入り・・おふたりさん」だけ、と言うのも実にシンプルで深くて、そして恐くて良い。
同エピソードを観た家人は「全く訳が分からん」と憮然としていたが・・この短編は理解しようとするのでなく、その世界を眺め、浸るもんなんだと思う。

1話目「走る男」・・川尻善昭監督によるハードボイルドタッチのSF。
“死神”の異名をほしいままにする伝説的なチャンピオンレーサー=ザック・ヒュー。その取材の機を得た男の独白(モノローグ)による「走る男」の凄絶な死のドラマ。サイコキネシスネタあり、残酷描写あり、のまさに“大人向け”か。
津嘉山正種氏による語りにはやはり味わいがあって良い。

2話目「工事中止命令」・・大友克弘監督。同監督らしい、ナンセンスかつ風刺の利いた作品。
とある河畔で延々と続けられる「444号工事」契約を中止させるため、アロワナ共和国へ単身派遣された青年技師・杉岡の眼にしたものは・・?

全ての工程がロボット頼みの現場。個々のロボットは人間を超える建築技術(=転じれば・・攻撃力)を有している。前任監督は何処か(?)に姿をくらまし、監督室の黒板に彼の小さく残した「あのロボット共は完全に狂っている。もう駄目だ、ボクは殺される。妻のサチコへ、もう1回※※※したかった(←おい!)」的なメッセージがモヤモヤした空気を雄弁に伝えて来る。

雨期が現場に近づき、ロボット達は監督命令を無視し、際限なくスピードアップする。そして(その負荷で)次々に自爆するロボットら。業を煮やした杉岡は、ついに単身、中止命令を実行(=武力行使)に移すのだが・・
単純なメッセージ&ブラックユーモアを語るにしては、大げさ過ぎる世界観&セル画枚数ではある(=^_^=)
まぁ・・これぞ、鬼才・大友のみにこそ許される、最大級の「わがまま」なんだろう。

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