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2007年6月20日 (水)

☆『ジャンケン娘(1955)』☆

18日(月曜)。何の気まぐれやら(=^_^=)、衛星第2ちゃんねるで放送されてた旧作邦画『ジャンケン娘』を観た。「3人娘」・・つまり美空ひばり&江利チエミ&雪村いづみ(←表記順はコレで良いのだらぅか?)・・の3人(←既にその内お2人までが他界されているとは(×_×))の“夢の共演”による“カラー(←当時のチラシには「イーストマンカラー/総天然色」と書かれてる)”の“ミュージカルコメディ作品”である。
そもそも「観よう!」と決めた動機は「京都&舞妓Haaaanがネタになってる!」と言う、その物語世界に興味が湧いた故であるが、実際に観てみたら・・あんまし「京都」が全般的に取り上げられてた訳でもなく(すぐ主人公らは東京に戻るし、途中で伊豆に移動したりするし)、その点で言うとややガッカリさせられてしまったモノだ。

が、昭和30年当時の「清水寺」や「龍安寺」、「鴨川べり」なんかがチラッとながらも拝めたのは至極眼福ではあった。特に「清水寺・仁王門」の朱色が妙に鮮やかだったのが印象的である(現在の仁王門は、その後、塗り直されたものだったかな?)。

ルリ(ひばり)と由美(チエミ)は高校3年生。修学旅行でやって来た京都で、雛菊(いづみ)と言う名の舞妓はんと知り合う。雛菊の片想いの青年である斎藤(山田真二)を探すため、一肌脱ぐ2人(←これは言葉のアヤであり、決してヌードになる訳ではない、念のため)。一方で、ルリの実の父である外交官・北島が、パリに発つ前に娘の晴れ姿を記憶にとどめておきたい・・と17年ぶりに(ルリの母である)お信に会いに来て申し出るのであった・・みたいな流れ。

「3人娘」は劇中キャラの年齢設定通り、当時18歳だったと言う。
本作の何がスゴいのかと言うと、売れっ子だった3人を「所属するプロダクションの壁を超え」共演させたトコロにある! らしい。
いづみさんが後年語るトコロでは「当時は3人とも日中は忙し過ぎたので、撮影期間を数週間に限定した上で、真夜中に集中的に撮った」とのことだ。

私的には「3人娘」の誰に対してもあんまし感情移入が出来ず、特にチエミさんに関しては「なんか太ってるし、見苦しくてちっとも可愛くないじゃんか!」とファンの耳に入ったら2〜3度は殺害されそうな失礼なことを考えてしまった次第だが・・「ラストで締めるトコロを締め、観客のお涙を頂戴しちゃう“優等生キャラ”を演じたひばり」よりも、その行動力&存在感で本作を牽引してたのは確かに彼女(チエミ)だったと確信した次第。
ふと連想したのは、近年のミュージカル映画『ドリームガールズ(2006)』で言うトコロの“貫禄系”女優=ジェニファー・ハドソンなのである!(そうなると、ひばりは差詰めビヨンセ・ノゥルズな訳やね)
別に美人でもないけど、主人公トリオを“1つ抜きん出て”引っ張って行く圧倒的な存在、そんな感じ。機会があればこの2作をぜひ観比べてみて欲しい(←ってその行為にどんな意味があるんだよ(=^_^=))

後は、今となっては「かなりぶっ飛んだ(←ティモシー・ダルトン風に言えば「ブーツ飛んだ」)感のある」キャラ名&セリフの珍妙さになかなか苦笑させられたか。
鴨川べりで映画(時代劇)の撮影班を見つけた男子生徒が「おおい、ロケーションだぞぅ!」と叫んだり、「あたしたち、フレンドになる」「じゃ、失敬!」「お茶屋でどんちゃん騒ぎ」「ご名答!」「ワンダフルだったわ!」などなど・・「何てノンキな言い草なんだい、君たちってば!」と突っ込んであげたくなるほどに愛おしい(=^_^=)
また、雛菊と由美たちの間を動き回る(?)ヒーロー役・斎藤の下の名前が「またべえ(又兵衛)」と言うのもかなりイカしてる☆ 自分で自分の名を説明する時に「また(又)のひょうえ(兵衛)と書いて又兵衛さ!」とか何とか言ってるし・・そんなんじゃこの21世紀では通用しませんて(・ω・)
日本劇場(いわゆる「日劇」)内で騒ぐ「3人娘」を後ろの座席のおっつぁんがたしなめる時のセリフ「おい、もうちょっと地味に話してくれよな!」ってのも、妙に耳に残ってしまった。

そんな感じで、全体的にはダラ〜ッとした鑑賞姿勢で眺めてた本作だが、中盤のミュージカルシーンでひばりが「ラ・ヴィ・アン・ローズ」と言う曲を歌うシーンで、全身に電撃が走ってしまった!
ムチャクチャ巧いのである! 私的には「みだれ髪」「川の流れのように」などを歌う晩年(?)のひばりの姿しかパッと思い浮かばないのだが、こんなにムードたっぷりに英歌詞をさらっと歌い切るのを観るにつけ、確かに「天才歌手」の呼び名を欲しいままにするだけのことはあるんやな〜・・と今更ながら(←遅いわい)感心してしまったのだった。

にしても、ひばりだけ“別行動”と言うシチュエーションが目立ってた感もあった本作。ワタシが邪推するに「スケジュールの問題」がクリア出来なかったんでは? ってトコなのだが、実際にはどうだったんだろう?

追記:後半、当時の「100万円」で、雛菊を置屋(=所属事務所みたいな存在)から“解放”しちゃう斎藤の行動が天晴れと言うかスゴかった。描き方こそ真っ当ぽくもあるが、ある意味「人身売買じゃん」とも思ってしまう訳で。。(いや、そもそもが人身売買的に連れて来られたのを救い出したと言うべきか・・)

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コメント

三人娘実は今週BSで放送されるまで、知りませんでした。江利チエミはもともと知らないですし、美空ひばりと雪村いづみが一緒に居るのも、全然想像できないですから。たまたま、とある女声三重唱のコンサートで「悲しき口笛」「青いカナリア」「ウスクダラ」と歌われました。人気は後二者の方に集まりました。「悲しき口笛」は美空ひばりでないと駄目なのかも知れませんね。

投稿: trefoglinefan | 2007年6月23日 (土) 03時02分

trefoglinefanさん、初めまして。
そしてようこそです。

「3人娘」で検索され、拙ブログに辿り着かれたのでしょうかね?
そうでしたら、大した情報も提供出来ず済みません(×_×)

>今週BSで放送されるまで、知りませんでした。

そうですね。ワタシも・・「3人娘が集う」と言う部分より「京都で舞妓Haaaan」と言う部分に“より惹かれて”観た次第です(=^_^=)

>江利チエミはもともと知らないですし

私的には雪村さんが一番知名度低いかも(ファンの方、他意はないので済みません)。。
江利さんは何と言っても“あの(不器用な)健さんの元奥さん”って言う経歴にインパクトがあり、はるか昔からお名前だけは存じてましたね。

>「悲しき口笛」は美空ひばりでないと駄目なのかも知れませんね。

ひばりのセリフが入るヤツでしたっけ?
・・と思って調べたら、それは『悲しい酒』でした。
その違いすら分かっていない(×_×)

セリフは「あんた、酒、飲みなはれ〜」だったっけ?
・・と思って調べたら、それは『浪花恋しぐれ』でした。
どうやら根本が分かっていない(×_×)

投稿: TiM3(管理人haaan) | 2007年6月23日 (土) 18時36分

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