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2007年3月24日 (土)

☆土曜ドラマ『ハゲタカ』☆

基本的に、連続ドラマってヤツがどうも苦手で(←鑑賞の習慣付けがイヤ)、ここしばらくは全くと言ってイイほど観てなかったワタシだが、とあるおススメを受けぼちぼち観てる今季のドラマがある。それが某国営放送(=^_^=)系の『ハゲタカ』である(←どうせなら三谷幸喜作品っぽく『ハゲタカ!』と表記して欲しかったり(=^_^=)或いは『ハゲタカ。』とすると軽薄な印象が強まりそう(=^_^=))。
「企業再生」を建前にしつつ、「企業買収」なる手段で“再建計画”を進めて行く男たちの攻防、そう、まさに本作は“漢(をとこ)どもの野郎臭(うげ!)漂うドラマ”なのである。

「誰かが言った・・人生の悲劇は2つしかない、カネのない悲劇と・・カネのある悲劇だ。
そしてカネが、世の中の悲劇を生む」 

過去に因縁のある2人の男、“ホライズン・インベストメントワークス・ジャパン=外資系の買収屋”鷲津(大森南朋:おおもりなお)と“三葉(みつば)銀行・事業戦略部=再生事業担当の銀行マン”芝野(柴田恭兵)が渋いバトルを繰り広げる。そこに絡むのが、それぞれに人生をかき乱された“東洋テレビ・経済部記者”三島(栗山千明)と“新興IT企業(←名前失念・・)の社長”西野(松田龍平)。
Y新聞の某イラストコラム欄にも、早速に取り上げられていたが・・鷲津&西野の2人を大きく取り上げた構成に「おお、表面だけなぞってらぁ〜」と感じた。本作の主人公ってば鷲津&芝野でしょう、普通に考えたら(・ω・) ←「そやない、主人公は“カネ”そのものや」と言う方もおるでしょうが。。

全6回とのことで、今夜(24日)が早くも最終回。ワタシとしては「第1話」の時はその存在すら知らずスルー(看過)してしまい、先週放送の「第5話」を運悪く見逃してしまったため(×_×) あんましデカい顔して語る資格もないのかも知れないが・・ドラマ世界を覆い尽くすかのような「男の浪漫、男の毒気、男の汁気(←その辺でやめれ!)」みたいなもんがちょいとは感じられると思うので、是非鑑賞をおススメしたい☆

傾きかけた企業に遺された「伝統」や「誇り」、「人材」などを全てカネ(=数値的評価)に置き換え、非情な「乗っ取り」を次々と繰り広げる“ハゲタカ外資vs大手銀行”・・いわゆる(古き良き)日本的経営が全否定されてしまってるような物語でもあり、ホンマに社会(=企業観、企業倫理)の変革期を描いた作品なんやな〜と(←作品自体の時代設定も2000年前後である)。前回(第5話)では何やら“拳銃”も登場したようで、何だか『偉大なるギャツビー(1974)』かはたまた『サンセット大通り(1950)』か、みたいな発砲シチュエーションが展開されたのかも知れない。

にしても、どうにも俳優さんを観てて連想するのは、

大森南朗:『OUT(2002)』・・風呂場で全裸に剥かれ、倍賞美津子さんに「皮っかむりだねぇ」・・と股間を酷評されてた(×_×)
栗山千明:『死国(1999)』或いは『キル・ビルvol.1(2003)』・・大森に抱きついてその背骨をボキボキ折りはしないか、と不安に。。或いは釘先の突き出た角材(だったかな?)でしばき倒されるとか。。(しっかし女優さんってばホンマに成長早いなぁ!)
松田龍平:『御法度(1999)』では「美少年・・と言って良いのか?」とすっかり疑問視してしまったが、本作ではいきなりたくましく変わってて、貫禄もまた付いて来た印象。お父っつぁん(故・松田優作)を意識し、アクション作なんかにも意欲的に挑戦して貰いたいトコロだ。(まずはハリウッド大作の“悪役”辺りからドゾ・・(=^_^=))

そう言うと、主役らをサポートするキャラクター陣にも、豪華さを大いに感じた本作。
・芝野の上司(三葉銀行役員・飯島)を憎々しく好演する中尾彬
・大空電機(ターゲット企業)の大木会長役に菅原文太!(not豆腐屋の親父)、塚本社長役に大杉蓮!(notシルミド(2003))
・鷲津をサポートする部下役に嶋田久作(notベガ)
・西乃屋旅館(?)の経営者役(=松田龍平の親父役)に宇崎竜童

最後に、心に止まったセリフもまとめておきます(=^_^=)

【第2話】
「朝から晩まで、油塗(まみ)れで働いて螺子(ネジ)を作り続けても・・
 出来上がったそのクルマを買うだけの稼ぎにはならないんです」
「晴れの日に傘をさして、雨の日に取り上げる・・それが銀行だって親父が言ってた。
 今日は貸してくれるんだ、雨だってのに」(西野)

【第3話】
「会社なんてもんはさ、簡単に潰れんだよ」(西野)
「何処の世界によ、これが俺の仕事ですって胸張って言えるヤツがいるんだよ」(芝野の同僚・沼田)
「そのリーク、握りつぶせ」(飯島)
「お前はいつもかっこええな・・だからダメなんだ」(飯島)
「奴らは所詮ビジネス、我々にはメンツがある」(芝野)
「ウチに来ませんか? あなたはただのエリートじゃない、度胸も策略もある。・・あなたは私なんだ」(鷲津)

【第4話】
「人を切るのはな、最後の最後の・・最後でいいと思っている」(大木)
「君がホライズンの鷲津君、とやらか」(大木)
「鷲津君、やり直したいなら、何もやらないことだよ」(大木)
「(レンズを)磨くことがこの会社の原点・・変わったのは私ではなく会社の方ですよ」(大空電機のベテラン職人←演じるは田中泯!)
「誇りで製品が売れますか?」(鷲津)

追記1:鷲津を支える側近役の外人さん(ティムとか言う俳優さん)と眼鏡ルックの女性秘書もイイ感じ☆
追記2:タイトルが「ハゲタカ」では頭髪の薄い方に対する配慮に若干欠ける恐れのあるため(あるか?)私的には『ヴァルチャー/ハゲタカ』と和英を併記したタイトルの方が良かったんでは、と素人的に思った。

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☆『子ぎつねヘレン(2006)』☆

21日(水曜)。春分の日である(・・とカレンダーを改めて確認する)。そんな日であり、予想に違わず(?)“春眠”を貪ってしまう(・ω・) 起きたり、また寝たりしながら・・完全に眼を覚ましたら、、既に午後2時過ぎ(×_×) もはや外出する意欲も失せてしまい、新聞を切ったり、だらだらしたりして過ごした。
夜には“民放対決”とし(?)『2夜連続ドラマ・愛の流刑地』と映画『子ぎつねヘレン』がほぼ同時刻に流された。
『愛ルケ』にも確かに棄て難いモノはあったんだが・・ヒロイン役・高岡早紀さんを観るに(往年の熱狂的なファンとし)ツライものがあったのでやめにし、ファミリー向けの無難な映画をだらっと観て、過ぎ行く祝日を見送ろうと考えた次第。

北海道を舞台に、眼・耳・鼻の3つの感覚器官に(後天的な)障害を持つ野生のキタキツネ“ヘレン”と、その生命を1日でも延ばそうと奮闘する太一少年の過ごした、約3週間の日々を描いた実話ベースの物語。
牽引役となるキャラクターを演じる存在とし、大沢たかお&松雪泰子が出演。が、やはり武田鉄矢語録(2005年ごろ)に伝わる(=^_^=)「動物と子供には勝てないネ」の言葉の通り、存在がイマイチ薄かった。。
殊に、登場人物に関し予備知識ゼロで観たもんで、太一の母である女流カメラマン(松雪演じる)と、太一の兄貴分に当たるような獣医・矢島(大沢)の関係が何だか良く分かんなかった。どうやら、物語冒頭部の時点で既に恋人同士の間柄だったようだが(2人に肉体関係があったかは不詳・・)。

しかし本作、野生の動物を如何に人間の生活環境(=治療の場)に順応させるかがテーマ(の1つ)になってると思われるが、ラストにしっかり「病気に感染する恐れがありますので、野生のキタキツネには触らないようにしましょう」みたいな警告テロップが表示され、如何にも本作を観終えた子供らの親御さんにジレンマ(言うなれば“キタキツネのジレンマ”ってヤツ?)を植え付けそうな気配だ(・ω・)
物語自体は、妙に直球勝負で進んで行くんだが、あちこちで太一少年の“妄想シーン”が展開され、おっさんが鑑賞するに、何とも落ち着かぬ。
どうせなら、ママと矢島センセイが全裸で抱き合っている場面とかをリアルに妄想して欲しいトコなんだが・・(⌒〜⌒ι) ま、その手のシーンは後年にリリースされる“ディレクターズカット完全版”のブルーレイディスクソフトを待つこととしよう(←んなもん出るかい!)

ちょっと良かったのは、拾って来た野生の子ぎつねを矢島医師が「眼も耳もだめか・・こんな患者見たことない・・まるでヘレン・ケラーだ」と評した後、ヘレン・ケラーの伝記を何冊も読破した(←1、2冊で十分だと思うんだけど)少年が、水道の蛇口から“water”を飲ませよう(=水の存在を教え込もう)とするくだり。
『奇跡の人(1962)』に対するあからさまなオマージュでもあり「やるなぁ!」と。(←因みに『奇跡の人』では汲み上げた井戸水が用いられる)

ほか、こんなトコロを気づいたり感じたり。
・広い平原で大空を見上げ“異国”に関する妄想を展開する少年。「引っ越しも転校も留守番も我慢も、そこにはないンだ」と。そうか、それらが子供にとっての大きなストレッサー(ストレス要因)となるのか。
・母を“地軸みたいな人”と評する少年。そのココロは・・「とにかく自分中心なンだ」 お、うまい!
・矢島動物診療所界隈の森林をリヤカー(?)でウロウロしてたおばはんは一体何者だったのか(かつ積荷は何か)? 本編とは無関係ながらかなり気になる。。
・遠くまで続く、道内の公道でスケボーする少年。気持ち良さそうだが、かなり危険とも思われ(往来する車両が基本的に減速しないでしょうから)
・「これから4人でお風呂入ろっか?」なる松雪しゃんの挑発的セリフに期待値アップ! やっぱり“ディレクターズカット完全版”のリリースをよろすく(=^_^=)
・少年を励ます矢島医師。「辛い(と言う字)に一字を足すと・・ほら、幸せ(と言う字)になる」とかナントカ(・ω・) うーん、なんかこれも武田鉄矢語録あたりに元ネタがありそやね。

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2007年3月22日 (木)

☆『フェイス/オフ(1997)』☆

19日(月曜)の鑑賞。
衛星第2で放送されてたのを観た(←この作品って国営放送のプログラムとしてどうかな〜ってのはあるが・・(⌒〜⌒ι)ま、娯楽作としてアリかな)。これまでに何度も観てるし、今回はどぅでもええか・・と軽視しつつ・・結局、しっかり通しで観てしまった本作(=^_^=) 何と言う吸引力なるか!

ジョン・ウー監督による荒唐無稽型アクション映画。本作の前後に『ブロークン・アロー(1996)』と『M:i−2(2000)』が存在するため、この時期のウー監督を「絶頂期!」と評してあげても良いかも知れない。(製作総指揮としてクレジットされる作品も少なくないが、他の監督同様、総じてデキは劣る・・)

敏腕FBI捜査官が、潜入捜査の手段とし“捕まえたカリスマテロリストと顔面を交換(=生体顔移植)”。直後にテロリストが逆に捜査官の顔面を手に入れ、互いの立場を入れ替え激突する・・と言う、粗筋を紹介するにも荒唐無稽過ぎるストーリー。でも「そんな細かい部分は忘れてヨシ」的に、演出の見事さでぐいぐいとみせてくれる。

まずの成功は、起用された主人公2人を演じる男優だろうか。捜査官ショーン・アーチャー役にジョン・トラボルタ(=トラさん)、対するテロリスト、キャスター・トロイ役にニコラス・ケイジ。これがジャン・クロード・ヴァンダム&ドルフ・ラングレンだったりしたら大失敗だったろう(←おい、具体名はやめんかい!)
ひげ面でパッチリ瞳のニコラスに、果たして凶悪犯がつとまるんか? と思いきや、冒頭から踊ったりはしゃいだりと大フィーバー!(←死語) ウー監督もその辺を知ってか知らずか(?)そのまんまの真面目顔ではニコラスは使えんと考えたか、凶悪シーンを行う際のトロイは主としてグラサンをかけたり、狂った表情をさせたり・・と抜かりない感じ。流石です(・ω・)

今回の鑑賞で印象的だったのは、中盤、ドラッグ入りカクテル(?)をイッキにあおった後、自室に戻った(トロイ顔の)アーチャーが、ラリった状態で、鏡の向こうの自分を眺めつつ「俺は俺で・・俺は俺じゃない・・」などと呟くシーン。何となく『イージー・ライダー(1969)』の墓場の辺りのシーンに通じるヘロヘロさに妙な心のざわつきを覚えた。。

また、観客の心を代表し放ってくれた(?)かのような終盤のジェイミー(アーチャーの娘)によるセリフ「何がどうなってんのよ〜!」には、毎度のことながら苦笑させられた。確かに自分の親父に頭部に銃を突き付けられたらパニックだろう・・

そして、終盤の船舶アクション。今回は、屋外ロケ時の海浜(何処かの港湾か?)が爆発の連続による破片やらオイルやらで、かなり汚染されたんじゃないのか? と勝手に不安を覚えてしまった。あれって撮影所内の広大なセットだったんだろうか? 詳しくは分かんないが。

それと、ラストに手術着+マスク姿で登場する執刀医(=顔面を元に戻す役)は一体どこのどいつなんだろ? と。 何だかやたらと自信たっぷりだし、その腕前も確かに超一流なんですけど・・(最初に“顔面置換術”を施した医師以上の腕前だと思う!)

何にしても『ウィンドトーカーズ(2001)』以降、ちと神通力のしぼみぎみ(?)なウー監督が、今こそ撮るべきは・・怒濤のアクション作品路線への回帰・・つまり『フェイス/オフ2』(『F/O:2』なんてな表記でも可(=^_^=))かも知れない。

パートカラー、時間軸置換、2丁拳銃、ハトの群舞・・何でも大いにやって貰って構わない(=^_^=)んで、宜しく!
たぶん全世界が荒唐無稽なウー作品を渇望しているハズだ・・!

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2007年3月18日 (日)

☆『タキシード(2002)』☆

これまた、過去の映画鑑賞メモによる。先月(=2月)25日(日曜)に地上波初登場(?)の放送を観たもの。
一介のタクシー運転手であるジミー・トン(ジャッキー・チェン)が、知り合った秘密エージェントの負傷を機に任務を(勝手に?)引き継ぎ、超小型生体ウィルス兵器(←かな?)の蔓延をはかる巨悪に戦いを挑む・・みたいな展開。
ジミーをお抱え運転手に起用する大富豪、クラーク・デブリン氏(ジェイソン・アイザックス)が、前半の“爆発事故”により退場してしまうんだが、なかなかにカコいいキャラだった。それまでのアイザックス氏と言えば『パトリオット(2000)』における極悪野郎的印象しかなかったんだけど(・ω・) ・・にしても「悪役顔」ではある男優さんやね。
助演では、悪の博士シムズ役でピーター・ストーメアが。あんまし“持ち味”が出せてなかったけど・・。あと、楽屋でジャッキーに暴行を受ける大物歌手(本人役!)とし、世界の“ゴッドファーザー・オブ・ソウル”たるJB(=ジェームズ・ブラウン)が客演☆ ひょっとしたら、これが彼の映画出演としては“遺作”となったのかも。(かつジャッキーの放ったテンプルへの一撃(?)が死の遠因になったのかも)

さて、今回ジャッキーに与えられた“ネタ”こそがタイトルにもなってる「タキシード」。攻撃モード、ダンスモード、重力制御モード、ライフル組立てモード、掌(てのひら)活性化モードなど・・様々なモードを内蔵したスーパースーツなんだけど、もちっと搭載機能を洗練した方が良かったんかも。私的には壁や天井を移動出来るようになる「重力制御モード」だけで必要十分な気もしたり(=^_^=)
それと、どうにも“本作はこの女優さんでなきゃ!”と言う必要性のさほど感じられなかったヒロイン、デル・ブレイン役にジェニファー・ラヴ・ヒューイット。魅力爆発! とは言えぬ感じだし、そもそも魅力ある女優さんなの? って私的には感じたり。

観終わって思ったのは下記それぞれ、か・・
○「鹿が小便すると、地球の裏側で大水害を起こるかも知れない」・・こう言うケースは(バタフライ・エフェクトならぬ)“ディア・エフェクト”って言うんやろか。
○アメンボって飛べるんやね。知らんかった・・(・ω・)
○“タキシード”と“ジャッキー”・・互いに「持ち味」を損ない合ってた気が。。ひょっとしたらそもそも「水と油」な存在なんかも。
○いつかは主演作で実現させてあげたい「ジャッキーの劇中セクース行為」・・やっぱし本人サイドが脚本にNG出すんやろか。
○タクシーのカーチェイスシーン。ジャッキー本人のスタントやろか? もしそうなら、なかなか巧かったと思う。
○ジャッキーが全編を通じ想いを寄せる(=片想い)某女店員さん。ジェニファーを「out of 眼中(←死語登録中(=^_^=))」にしてまでお熱を上げるほどの“器”ではなかったか、と。

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2007年3月15日 (木)

☆『ローレライ(2004)』☆

映画鑑賞メモがすっかり溜まってるもんで、ちょいと古いけど、書いてみることに。ネタが傷んでるかなぁ・・(・ω・)
先月24日(土曜)に地上波初(か?)で放送されてた『ローレライ』を中盤以降で観た。
確か一般公開寸前、大規模な先行試写会で観た記憶がある。舞台上でナマ役所広司+ナマ妻夫木聡を(はるか遠くに)眺めたっけか(・ω・)

太平洋戦争末期(1945年)、大日本帝国は米国による“第3の特殊爆弾(=原子爆弾)”投下の危機にさらされていた・・そしてその標的こそは・・首都・東京・・! と言う壮大な“イフ(仮説)”を基に、国民を護るため、単身核攻撃阻止に向かう特殊潜水艦の奮闘を描いたSF海洋アクションである。
何と言うか、全体的に“大味(大ざっぱ)”感が強かったんだが、結構スクリーンで観てて「ええやんか!」と感心した本作。何と言っても「無骨で硬派な戦争モノ」と言うジャンル・・その中でも特に「ツウ好み」な“潜水艦”系(←とにかく「薄暗い艦底で漢(をとこ)共がひしめき合い息を潜むる」的な“男色的世界観”が濃厚だったりするし、何より潜水艦の形状そのものがある意味、男性器のメタファーに思えたりもする←おいっ!)に、何と何と「おたく美少女アニメ」のエッセンスをぶち込み、絶妙かつ見事に融合させているのだ! ロボットアニメ好きな貴兄(←って誰だよ!)であれば、きっと誰もが「やられたっ!」と心の中で叫ぶに違いないんじゃなかろうか。

戦時中、それも最前線の場にそないな美少女がいたんか? とか野郎集団の中に“紅一点”では危な過ぎるんではないか? とかリアルかつエロオヤジ的視点で冷静に見つめたら、クエスチョンも少なからず浮かぶんだが・・本作はエンタテインメントなので、そこを言うのは酷であろう。

何処となく『Uボート(1981)』の艦長役(ユルゲン・プロホノフ)を思わせる(意識した?)印象の役所さんをはじめ、ライカカメラを愛する軍医役の國村隼、『天空の城ラピュタ(1986)』における“クセ者キャラ”ムスカを映像化したような雰囲気の石黒賢、新境地なの?なピエール瀧、フレッシュな感じのアベック(←死語?)を演じた妻夫木&香椎由宇など、ポイントポイントに良い俳優を配している。
片や“ちとやり過ぎ”だったのは堤真一、伊武雅刀、鶴見辰吾、柳葉敏郎の各氏か。賑やかなのはイイが、役名より俳優名の方のみが印象に残る感じで勿体ない起用に思えた(多分、それぞれの役の厚み(の持たせ方)が足りなかったんかもな、と)。

今回はこんなトコロが気になってしまった。
○側近の青年兵に「後で会おう」と言って別れる浅倉大佐(堤)・・これってやはり「信長−蘭丸」系の“超友情”か・・?
○東京が標的とすれば、あの場でピストルを使ったりせず、首都の行く末を見届けた方が良かったのではないか、浅倉大佐。
○映像が鮮やか過ぎるのが、逆に作品世界(のリアルさ)を損なってるんかも・・と思えたり(ま、ワタシが観たのは(TVの老朽化に起因する)緑のモノクロ画面だったが)
○ラストが蛇足なんじゃ! と突っ込んだオリジナル版。今回(TV放送版)はすっぱりカットしてくれて、それで印象が良くなった☆ ま、そのため、上川隆也が登場しなくなった訳だが・・別に構わんでしょう(=^_^=)

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2007年3月12日 (月)

☆クルマを救命措置す☆

11日(日曜)。午前中からクルマで出発、兵庫県稲美町内某所で行われた“レガシィ乗り”のミニオフ会に参加して来た。

(中略)

その帰り。
加古川バイパス⇒第2神明⇒阪神高速(3号神戸線)・・のルートで帰路についた訳だが、途中から「ガソリン残量警告灯」が点灯した。
まぁこれってば良くあることだし、よしんば点いたとて、前もっての警告なので帰宅までは何とか持つやろ・・と甘く考えていた。まぁこれもまた良くやる(素人)判断である。

大阪市内まで辿り着き、某交差点で(信号待ち後に)発車直後、シフトを2速⇒3速・・と上げてゆき、Dレンジに入れアクセルを踏み込んだところ「加速ではなく減速」する事態が起こった。
ストール(失速)? 何にしても、こんな走行感覚は初めてなので、流石にヒヤリとした。

何げに「ガソリン残量警告灯」に目をやると・・針が完全に「E」表示の端まで下がってしまっている。

「いよいよ本格的にガソリンがなくなって来たぞ・・!」と不安になり進行方向左手のスタンドを探し始める。

そうこうしてる間にもどんどん加速が出来なくなって来る。

難波界隈で、交差点・右斜め前方にスタンドを発見、「おお、現状ではあそこが残された最後の給油チャンスや!」と決め、回り込んでそこに入るため、交差点を右折し、ぐるっとスタンドの裏手路地を回って行く(右⇒左⇒左⇒左)ことにしたら・・
次の交差点の左折時、いきなりエンジンが止まってしまった(×_×) あちゃ、もう少しで到着やのに。。

とりあえず、交通の少ない路地(を曲がったところ)での「クルマの失神」なので、重大事故にこそ繋がらなかったが、とにかく道のど真ん中であり、ハザードを点滅して放置させとく訳にもいかず、
クルマを降り、後続車には頭上で腕を交差させ「×」マークを作り先に行かせ、渾身の力で(?)ハンドルを押してクルマを路肩に移動(←ワタシも必死だったためか、意外と素直にズルズル動いてくれた)、
スタンドまでダッシュし、携帯用タンクをお借りして5リットルほどを「持ち出し給油」したのだった。

思い起こすと、
数年前、深夜の御坊市内(和歌山県)でこれまた「ガソリン残量警告灯」が点き、幹線道路沿いに1軒だけ「24時間営業」のスタンドを発見した時にも感じたが・・こういう状況下っていつもガソリンスタンドが“神々しい存在”に思えてしまうものだ(=^_^=)

今回だって「面識もないあなたにタンクは貸せません」と言う“至極マニュアル的な返答”も出来たんだろうから。

だが「すぐそこの角に止めてるんです」「必ず戻り、満タン給油します」と、真剣な表情で状況を説明したワタシの気持ちを少なからず汲んでくれたものと思いたい。

そんな訳で、本日の教訓は・・「警告灯が点いたら、さっさと給油せんかい!」ってことである。

もしこれが、高速走行時だったら・・渋滞中だったら・・スタンドが目と鼻の先になかったら・・
基本的で、おバカなトラブルとは言え、運が悪ければ、今夜死んでいたかもしれません(・ω・)>

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2007年3月11日 (日)

☆つるぎ世界・携帯版☆

実は密かに携帯電話(DocomoのFOMA)で通勤中にゲームするのが好きだったりする。

たま〜にパズル系やテーブル系にもチャレンジするが、基本はRPG系。(携帯の製造メーカーである)N社のRPGシリーズはほぼ遊び尽くしてしまったんで(←と言っても、下位機種だし余り数はない)、現在はアプリメーカー(1社のみ)と配信契約を結び、そこのリリースしてる『Sword World Mobile(ソード・ワールド・モバイル)』なるRPGソフトをダウンロードし、楽しんでいる。今更ではあるが・・

基本は、街を出る⇒迷宮に入る⇒イベントをクリアする(アイテム取得、ターゲットモンスター退治など)⇒最下層にあるワープ装置を使い街に戻る
ってな流れの繰り返しなんだが、ひとたび迷宮内で殺されてしまうと、それまで必死で集めたアイテムも費やしたプレイ時間もすべてパーになるのがキッツい(×_×)
おまけに主人公がやたらと弱く、なかなかレベルも上がらない(イベントクリア+生還しないと経験値がちっとも貰えない)。

遊んでて連想したのは、かなり以前にゲームボーイ(任天堂)版で遊んだことのある『風来のシレン』なるRPG。あれも死ぬと(それまでのプレイの全てが)パーなのがキツくて、結局リタイアしたなぁ。

本作の場合、街の酒場で強いキャラクターをカネで雇い(2名まで)、そいつらを前面に押し出して迷宮内を突き進めば、何とかなるケースが多いかも☆ と最近になりようやく気づいた次第。
単純作業的に、初心者用迷宮内で宝石&アイテムを回収しまくる⇒街でそれを売りさばき所持金を増やす⇒高額の報酬でレベルの高いキャラを雇う
とすれば、少なくともエンディングには一歩ぶんは近付けるハズなんだが・・考えると、それって(助っ人頼みで)全然自らが活躍(成長)してへんやんか! と何となく突っ込めてしまうものだ。カネ(捻出し得る報酬額の多寡)次第ってのもどうもすっきりしないし。

根本的なコンセプトがちょっと間違ってるような気がしないでもないんだが、とにかく、もうしばらく遊んでみるつもりではある(談)

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2007年3月 8日 (木)

☆『アメリカン・ビューティー(1999)』☆

まだまだ残業は続く。が、昨夜より1時間ほど早く切り上げることが出来た、と言うか切り上げた。どうせ明晩も残業なんだし(×_×)
帰宅し夕食等を済ませた後、衛星第2で放送されていた映画『アメリカン・ビューティー』の後半からをだらっと観た。
公開当時、劇場で観て・・予想(期待)とはひと味違った作品世界にちょいとクラクラしてしまった覚えがある。

郊外にマイホームを持つバーナム一家の親子3人が、それぞれの絆を崩壊させて行くさまをブラックに描いたホームドラマ。この手の路線は、本来、邦画が最も得意とする感があるが、そこは流石にハリウッドさん。ゲイ、ドラッグ、ロリータコンプレックス、モーテルでの情事、ラストには“銃社会”という合衆国最大の負の側面(と私的には思う)を前面に押し出し、物語はイッキに結末を迎えるのだ。

前に観ただけだが、本作のラストってばどうにも忘れられなかったもんで、今回は「レスター・バーナム氏(ケビン・スペイシー演じる)がああ言う結末を迎えずに済む可能性はあったのか」って部分だけに注意しつつ鑑賞、展開を検証したんだが(物語世界の空気が急激によどみ始めるのは・・後半からと言って良い)・・結論は「どうにもならんかった」と言うこと(・ω・) アドバイスをするなら、
「ちゃんと戸締まりはしときましょう」ってトコだろうか。なにやら、出入り自由になってますやんか、バーナムさんちってば。

主人公レスターが最後に放つモノローグ、
「本来なら、殺されて怒るべきかも知れないが・・この世界が美し過ぎて、怒る気になれない」
ってのが、妙に心に残ってしまった。
確か作家の筒井康隆氏が「認識的・経験論的には、死は存在しない。いよいよ死ぬまでは死を意識できないし、死ねば意識はない」なる名言を遺しているが(←氏はまだご存命だが・・)、実際のトコ“死の瞬間”を通り過ぎた時点で、当人にとっては怒りの感情も悲しみの感情も消えてしまうのかも知れないな、とふと何の確証もなく妄想してしまった次第である。

※同作の監督はサム・メンデス。本作の次にメガホンを執ったのが『ロード・トゥ・パーディション(2002)』と言う「ハリウッド式・子連れ狼」みたいな作品だった、その作風の振り幅に驚いたものである。

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2007年3月 7日 (水)

☆『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997)』☆

6日(火曜)。少しだけ早く残業を終えることが出来、衛星第2で放送されていた映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の中盤以降を観ることがかなった☆ しかし本作、これまでにTVで3度ほど観た気がするが、なかなか“通し”で観ることが出来てないように思う。いっつも「前半から」「中盤から」となってしまってるよーな。この機にDVD版を買っちゃおうかな〜とか思ったり。

不遇な生い立ちから、天才的な計算力&記憶力を秘めるものの、なかなか他人(周囲)に対し心の扉を開けずにいる青年ウィル・ハンティング(マット・デイモン)。彼を静かに癒してゆく落ちこぼれ講師ショーン(ロビン・ウィリアムス)の言動で、果たしてウィルは新しい“一歩”を踏み出し、旅立つことが出来るのか・・そんな感じのヒューマンドラマである。

ああ、今回も終盤の「某シーン」でぼろぼろと泣いてしまった。そのシーンにさしかかるだけでもはや「泣きモード」に突入してしまうのである。条件反射になってしまってるみたいだ(×_×)

特に制作費がかかってるようでもなく、粗筋をそのまま喋ると何てことのない物語&展開なんだが、妙に知的好奇心を刺激してくれる本作。かつ、適度な上質感が映像全般に溢れ出てる感じで、完成度も高く思え、つい作品世界に引き込まれてしまうのだ☆
映像的な構図が良いのか、色遣いが良いのかは分からないが、やはりガス・ヴァン・サント監督ならではの“職人芸型美的感覚”のようなものが流れているのだろう。
同監督に関しては『誘う女(1995)』『サイコ(1998)』などは何だかイマイチな作品に感じたが『エレファント(2003)』のカラフルな色彩や、時間軸置換の手法にはホレボレされられたものだった☆

ラストのとある場面で“フリ”と“オチ”を絡めつつ、ウィルの親友(チャック)役のベン・アフレックが「ついにやったな、この野郎」的な心情から、爽やかな笑顔をのぞかせるんだが、そこが「美味し過ぎるぜ、アフレック!」とツッコめるほどに良かった。
この当時、まだまだブレイクしてなかったデイモン&アフレック。「も一度、共同脚本執筆から“旅立ち”直せばぁ〜?」と感じたりもするわけだ、うん。

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2007年3月 4日 (日)

☆『ドリームガールズ』☆

4日(日曜)。守口市は大日にある某大型商業施設内のワーナー系劇場(=シネコン)で鑑賞(シアター自体は中規模)。周囲からも以前から「絶賛の声」みたいなんを聞いてる作品だったが・・自身の感想としては「まぁ、こんなもんかな」・・ってトコ。もうちと圧倒的な感動+興奮+衝撃・・みたいな波が押し寄せて来るのかと思ったが、そこまでではなかった(私的に)。

・字幕担当が戸田奈津子女史だったが、どうにも“訳のアレンジ”に面白みが欠けてた(←近年は戸田節がすっかり鳴りを潜めてる・・)
・ジェイミー・フォックスが“主人公格”とし動き回るも、繰り出す言動の印象がすこぶる悪く、その内面(心情)も踏み込んで描かれないため“キャラが薄い”
・劇場内が異常に高温で、空調(冷房)が作動しておらず、中盤以降に激しく発汗⇒消耗してしまった
・ここしばらく続いてる残業で体力&集中力が激しく低下しており(←回復の兆しなし)、中盤以降は緩急の乏しい展開(おまけにやや長ったらしい)に少し“ドリーム(=うとうと)モード”となってしまった(×_×)
・私的に「キーキャラや!」と判断したエディー・マーフィーが後半で“退場”してしまい、吸引力が一気に失速した
・作品の性質上(?)圧倒的に美人な女優さんがおらんかった(・ω・)

かいつまんで「悪いポイント」を挙げると上記の感じか。むろん、ワタシの感性や劇場の不手際によるものもあるが。
結局、本年度の第79回アカデミー賞で、ニホンの菊池凛子嬢を蹴落とし(?)、助演女優賞の座を射止めたジェニファー・ハドソン、決してヴィジュアル的に素晴らしい・・と言う訳ではなく(←ファンの方すんません)「したたかでパワフルな存在感」が審査側のハートを掴んだんかなと感じた。雰囲気としては『コールド・マウンテン(2003)』におけるレニー・ゼルウィガー(←レニーもこの作品で助演女優賞を獲得)のキャラに通じるもんを連想したり。
どんな女優さんなのか、とんと知らないが「実際にはスレンダーな女優さんで、本作の役作りのため体型を変えた」と言うことなら凄いんじゃないかなと思う。

時はモータウン・レーベル創成期の1960年代(1962年らしい)。ボーカルグループとしての成功を夢見る3人組「ドリーメッツ」は最後のチャンスを託し、デトロイトで開催された某コンテストに出場する。とある“横やり”により優勝(=専属契約)を逃した彼女らであったが、その前に姿を現したのが中古車店長から音楽業界へと殴り込みをかけつつあるカーティス・テイラー(ジェイミー)と言う男。彼の仲介により、ドリーメッツは売れっ子R&Bシンガー、ジェームズ(ジミー)・アーリー(エディ)のバックコーラスとなる。ツアーバスで地方公演をこなす日々のジミー&ドリーメッツ。
そんな中、12歳の頃からの幼馴染みだったディーナ・ジョーンズ(ビヨンセ・ノウルズ)とエフィー・ホワイト(ジェニファー)はリードボーカルの交代劇や、グループの方向性の違いから、やがて袂を分かつことに。(この時のエフィーのわがままに関しては“理由”が後に判明する) 新メンバーを迎えたドリーメッツは「ザ・ドリームス」と改名し快進撃を開始。一方で自身の持ち味である「ソウル」を封印の上「バラード」路線を歌わされることとなったジミーは次第にドラッグにより身体を崩してゆくのだった・・

・ジェームズ・ブラウン、サミー・デイビス・ジュニア、マーティン・ルーサー・キングなどが実名で登場。ザ・ドリームスとビートルズが一緒に映ったブロマイドはさり気ない「CG処理技術」のアピールか。また、ジャクソン・ファイヴそっくりのグループが「ABC」そっくりの歌を披露してくれるシーンには妙に興奮してしまった(=^_^=)
・ジミーの放つセリフがとにかく面白い。冒頭の登場シーンから「文句タレてる」のも“いつもの調子”って感じで嬉しい(=^_^=)
 「いつも言ってるだろ、楽屋食のチキンにマヨネーズをかけるのはやめろ」←すかさずマネージャーに「そう言うお前はコーラス女に手を出すのをやめろ」とツッコまれる(=^_^=)
 「俺を解雇しようと、ソウルは殺せんぞ」
 「R&Bがどんな意味かって? (ナニの)ご立派なブラックってことさ」 ←おお、これは一応“戸田節”ってヤツか(=^_^=)
 なお、生放送シーンで彼が使ってたピストル型マイク、なんか殿下(Prince)に通じるノリのアイテムで好きです(=^_^=)
 それと、リハーサルのシーンでカメラがジミーを中心に一回転すると・・そのまま本番の舞台に変わる演出はちと「おっ!」な印象ですな。
・カバーと称したパクリ合戦がなかなかに加熱してる☆ R&B⇒フォーク・ロックとなったり、バラード⇒ユーロ・ハウスとなったり。。
・久々に見た感じのダニー・グローヴァー。何かますますいかりや長介さん(故人)に似て来たような。ダメだコリャ?
・怪しげな印象のおっつぁん役でジョン・リスゴーも出てますた。

そう言うと、確かエディー・マーフィーのソロシンガーとしてのアルバム『LOVE'S ALRIGHT(1992)』が棚にあったような。これを機に、聴き直してみようかな〜などと考えている次第。

追記:「女性を元気付ける効果」の方が強いかも、な本作。男性陣は誰もがタジタジしてる感があったか。音楽ビジネスに勝算あり! と見るや、さっさと店を畳み、在庫車を処分して得た元手を“とある手段”で増やすカーティスのやり方も、ちと共感出来なかったな。

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