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2007年3月 8日 (木)

☆『アメリカン・ビューティー(1999)』☆

まだまだ残業は続く。が、昨夜より1時間ほど早く切り上げることが出来た、と言うか切り上げた。どうせ明晩も残業なんだし(×_×)
帰宅し夕食等を済ませた後、衛星第2で放送されていた映画『アメリカン・ビューティー』の後半からをだらっと観た。
公開当時、劇場で観て・・予想(期待)とはひと味違った作品世界にちょいとクラクラしてしまった覚えがある。

郊外にマイホームを持つバーナム一家の親子3人が、それぞれの絆を崩壊させて行くさまをブラックに描いたホームドラマ。この手の路線は、本来、邦画が最も得意とする感があるが、そこは流石にハリウッドさん。ゲイ、ドラッグ、ロリータコンプレックス、モーテルでの情事、ラストには“銃社会”という合衆国最大の負の側面(と私的には思う)を前面に押し出し、物語はイッキに結末を迎えるのだ。

前に観ただけだが、本作のラストってばどうにも忘れられなかったもんで、今回は「レスター・バーナム氏(ケビン・スペイシー演じる)がああ言う結末を迎えずに済む可能性はあったのか」って部分だけに注意しつつ鑑賞、展開を検証したんだが(物語世界の空気が急激によどみ始めるのは・・後半からと言って良い)・・結論は「どうにもならんかった」と言うこと(・ω・) アドバイスをするなら、
「ちゃんと戸締まりはしときましょう」ってトコだろうか。なにやら、出入り自由になってますやんか、バーナムさんちってば。

主人公レスターが最後に放つモノローグ、
「本来なら、殺されて怒るべきかも知れないが・・この世界が美し過ぎて、怒る気になれない」
ってのが、妙に心に残ってしまった。
確か作家の筒井康隆氏が「認識的・経験論的には、死は存在しない。いよいよ死ぬまでは死を意識できないし、死ねば意識はない」なる名言を遺しているが(←氏はまだご存命だが・・)、実際のトコ“死の瞬間”を通り過ぎた時点で、当人にとっては怒りの感情も悲しみの感情も消えてしまうのかも知れないな、とふと何の確証もなく妄想してしまった次第である。

※同作の監督はサム・メンデス。本作の次にメガホンを執ったのが『ロード・トゥ・パーディション(2002)』と言う「ハリウッド式・子連れ狼」みたいな作品だった、その作風の振り幅に驚いたものである。

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コメント

 こんばんは。
私も公開時に観に行ったのですが、この日何気なく観返していました。
ああいう結末を迎えなくていい道があるとしたら、それはもうバーナム夫妻の結婚まで遡ってしまわねばならないのでしょうか。でもそれとて、人間そのものが変わらないと結婚生活だって変わらないわけですしね。
TiM3さんのブログで「なるほど」と、二度この作品を鑑賞できました。筒井氏の言葉は確かに名言ですね。

相変わらずと思しき残業、頑張ってください。

投稿: ぺろんぱ | 2007年3月11日 (日) 21時23分

ぺろんぱさん、ばんはです。

この前、貴ブログを訪問し「ぺろんぱ」の名前の由来を初めて知りました(=^_^=) それならワタシは「ぺきんぱ」を名乗ろうか、とか思ってしまったものでした(=^_^=)>

今回の鑑賞は途中からだったんですが、物語全般に「夫婦&家族の過去のシーン」を丁寧に挟み込んでも良かったんかも知れないな、とも思います。
展開的には「現在のイベントのみの集積」に見えましたもんね。

関係ないですが、あの(衝撃的で理不尽で唐突な)ラスト。
「※※」がオチになるトコロ『ザ・メキシカン』や『バベル(←未見)』などを連想してしまいます。
考えたら、ハリウッド映画ならではの「万能アイテム」と言えるのかも知れませんね、あの小道具ってば。

投稿: TiM3(管理人) | 2007年3月12日 (月) 00時40分

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