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2007年2月18日 (日)

☆『スカーレット・レター(2004)』☆

9日(金曜)の深夜(=10日(土曜)の未明)に観たのが、韓流(はんりゅう)映画『スカーレット・レター』。
「とにかくエロい作品らしい」「余りのエロさにヒロイン役(の女優さん)が出演に対する後悔の余り若い命を絶ってしまった」みたいな風評ベースの妄想がワタシのアタマの中で公開当時からグルグル渦巻いてたもんで、録画するテープがない(⇒普通なら諦めて寝る)と言うハンディを押し切り、深夜に生真面目に鑑賞してしまった次第。
ネタバレ評論家たる浜村“ありがとう”淳氏の司会進行による番組だったため、彼のストーリー解説を最初に聞いておくだけで、大体の流れが掴めてしまった(=^_^=) げに恐るべし(=^_^=)
写真館の主人が惨殺された事件を調べるダーティな刑事が、その捜査を進める中、自身を巡る2人の女性〜 妊娠中の妻と浮気相手のシンガー 〜の板挟みとなり修羅場を迎えることとなるラヴ・サスペンス。主人公の刑事を演じるハン・ソッキュはヒット作『シュリ(1999)』で、刑事2人組のうちのどっちか1人を演じてた男優さんだった・・と後でネットで調べてて判明(・ω・) ←どっちなのかちゃんと覚えとけよ、と。
アメリカの古典文学であるナサニエル・ホーソーン著「緋文字(The Scarlet Letter)(1850)」から“拝借”した部分がどの程度あるのか・・小説を読んでないワタシには分かりかねるが・・劇中でちょっとだけ触れられてはいた(「パール」と言う女の子の名に関するもの)。
軸となる殺人事件は「有力容疑者がやがて逮捕されるが、その証言による殺害時間は検死による死亡推定時刻と異なっていた!」ってな部分のミステリアスさがちょっと心をざわつかせてくれる程度で、大したトリックが隠されてるモノでもなかったかな、と。
それより、2人の女性により、どんどん追い詰められて行く刑事ギフン(ソッキュ)の演技がなかなかに強烈だった(・ω・)
ヒロインとし、愛人カヒ(イ・ウンジュ)と妻スヒョンが登場するが、私的にはこの2人より写真館の未亡人ギョンヒ役を演じた女優さんにちょっと魅了されてしまったかも。途中で、舘ひろしを崩したような感じの青年(?)カメラマンの男性(←やたらマッチョ!)にモーションをかけ、自身のヌード撮影を依頼するのだが、その撮影シーンがなかなかイイ! 『運命の女(2002)』の冒頭におけるリチャード・ギア氏のセリフを拝借するなら「ボクもだんだん“ズ〜ム”して来たよ」って感じだろうか(=^_^=) ←そんなんばっかしかい!
妻が妊娠、そしてそこに愛人からの妊娠をも告げられる男の気持ちは・・同性として想像するに余りある。。「シンジラレナ〜イ!」と絶叫するだけでは済まない問題だろう(そらそやろ)。
後半に「とあるトラブル」が起き、終盤でそこから生還したギフン。殆ど全裸に血まみれの姿となっており、泣き叫んで、ホンマに「壊れはった・・」と言う精神状態だった(・ω・) ←何となく『セヴン(1995)』のラストにおけるミルズ刑事(ブラッド・ピット)を連想。
ただこのギフンと言う男、同僚に「拳銃を扱いたいから刑事になった」と公言したり(←冗談めかしてなかった・・)、聞き込み捜査中に証言を渋る相手の顔を自分に引き寄せ、その鼻から額にかけ生々しく(?)舐め上げたりして、どうにも「元々から壊れかけてはる・・」印象が少なからず感じられた。
まぁきっと『レオン(1994)』におけるゲイリー・オールドマン(演じる麻薬捜査官スタンスフィールド)の“キレ演技”なんぞを参考としてるのだろうが(←邪推)。
非常に驚かされたのは主人公らを巡る“もう1つの関係”であろうか。これはなかなかに凄い。真夜中に観てるとなんかクラクラ来ます(⌒〜⌒ι) ペネロペ・クルスの出てたスペイン映画『ハモン・ハモン(1992)』のラストにも通じるクラクラ度であります。
なお、荒っぽいが邦画を超えてると思わせる「シーン切替え時のカメラワーク」はさすがと唸らされた。全裸で抱き合ってる男女がカットなしで別カップルに入れ替わったり、カヒの(部屋の)ベッドで寝てるギフンの隣にカメラが移動すると・・妻のスヒョンがそこいたり(つまりギフンの帰宅を意味する)、回想場面でスヒョンがギフンと出会うシーンでは「ギフンは“マスク姿+無言”で作業中」なのである!
こう言うテクニックを目にするたび「韓国映画、侮りがたし!」と感じてしまう。ドラマ性では邦画の圧勝、と思っているが「もっとハッとさせる見せ方」を邦画の製作陣に期待したいものである。

〜 こんなハッとさせるセリフもありました 〜

カヒ「やっと夢が叶った・・あなたと朝を迎えられた」
  「わたしの愛した男たちは、みな結婚指環をしてる・・」
  「あなたは気ままに立ち寄っては帰って行く。わたしの家をモーテルと考えてるの?」

追記:ギフン刑事は「拳銃の不法な使用およびそれに基づく重大な罪」にて逮捕されるべき、とも感じたがどうなんだろ? なお、本作の後半からの展開を観て『テルマ&ルイーズ(1991)』を連想するあなたは・・連想のし過ぎです(=^_^=)

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