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2006年12月 7日 (木)

☆『プラダを着た悪魔』☆

7日(木曜)。どうにも疲れが抜けない感じで、それが仕事に影響するのもプロ(セミプロ? ハイアマチュア?)としてどうか、みたいな気持ちもあり(←そないにエラそうな働きぶりでもないが)、本年内恐らく最後(?)となろう有休を頂くこととした。
溜まってる新聞記事も、もはや両手で引っ掴んで破き裂けないぐらいの分厚さになって来てるんで、本来なら出かけない方がイイんだろうが、気分転換したいのもあり、大阪市内へ出て公開中の映画『プラダを着た悪魔』を観てきた。
「コレって結局、トレンディで能天気なアパレル(not暴れる)業界モノじゃねーかよっ!」てな先入観が強かったが、まぁたまにはこーいう「畑違いな作品」を積極的に観るのも何らかのプラス効果をもたらすかも、みたいな(・ω・)

ニューヨーク。ジャーナリストを目指す、美人だが野暮ったい服装センスの持ち主、アンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)。オシャレにとんと縁のない彼女が働くこととなったのは「世界のモードの発信基地」とも言えるファッション誌『RUNWAY(ランウェイ)(not RUNAWAY)』の編集部。気まぐれに彼女の(アシスタントとしての)採用を決めたのは、“プラダを着た悪魔”として業界に君臨する女性編集長、ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)である。数々の無理難題を押しつけられ、ファッションセンスをけなされ、ときに落ち込むアンディ(←アンドレアの愛称)だが、ミランダの副官的存在であるファッション・ディレクターのナイジェル(スタンリー“空港では嫌なヤツ(2004)”トゥッチ)や下半身の“筆”使いもなかなかに達者そうな大物コラムニスト、クリスチャン・トンプソン(サイモン・ベイカー)・・など色んな方面からアシストを受け、次第に彼女の信頼を得てゆく。
「ミランダの下(もと)で1年間、アシスタントを勤められる実力があれば、このニューヨークの何処でだって通用する」なるアドバイスを信じ今日も奮闘するアンディ。さて、彼女は1アシスタントの立場から更に高い地位に上り詰めてゆけるのか? そして、地味なボーイフレンド、ネイトとの関係は?
見た目ちょっと浅いけど、その実ちょっと深い、そんな女の子向けの映画かなってトコです(・ω・)

サクセス系の『ワーキング・ガール(1988)』+業界系の『プレタポルテ(1994)』のノリか? と予想してたら、“弱肉強食”で“同僚即ち敵”な展開に『ショーガール(1995)』の趣を感じたり(=^_^=) んでも、思ったほど“性”が前面に押し出されてなく、スッキリ観ることの出来た作品かと。
いよいよ一般公開の迫る問題作『硫黄島からの手紙』とでは・・「何の関係もないやんか!」と思ってしまうが、実は“選択と決断”と言うキーワードに関し、2作には共通するものが流れていたり(・ω・) 本作でも、直接「生死に関わる」訳ではないが、端的に言うと「悪魔となる(なれる)かどうか、一線を越える(越えられる)かどうか」の選択を主人公が迫られたりする。いや、別に『ディアボロス/悪魔の扉(1997)』的なオカルトタッチの作品ではないですけど(=^_^=)

本作、監督や衣装など、スタッフがヒットしたドラマ『SEX and The CITY(略称:SaTC)(1998-2000)』にもちらほら絡んでるそうで、そっちを観たしとだと、更に楽しめるのかも知んない。
お次に俳優関係。
キーキャラを好演するメリル・ストリープ、流石に巧いですね。台詞や動き(←主役的な視点での)が意図的に少なく、一歩間違うと“薄い”役になってしまうトコを、きっちりと強烈な印象を放ってくれてます。人物設定そのものの(ヴィジュアル)イメージだと、グレン・クロースが演(や)っても別に構わんのじゃないか? と早合点してしまったかも(=^_^=) 役名も「ミランダ・デ・ビル」とかに変えてね(=^_^=)
劇中の合間合間に少しだけ“私生活の表情=無防備な素顔”をのぞかせる演出はなかなか。化粧も落とし、ヒールを脱いで裸足になってるし。きっと本心では「ファッションなんてもうウンザリ」などと思っているのだろう(←邪推)。
アン・ハサウェイ。衣装によっては妙に“バストの谷間”を強調してたよ〜な・・にしては、性行為のシーンとかは皆無なんスけど(おい、何を期待しとんねんな! でも『完全版』のDVDに期待☆ ←いや、ないない)(前出演作『ブロークバック・マウンテン(2005)』ではバストをモロに拝めた覚えが・・?)。。私的には仲間由紀恵さんや鷲尾いさ子さんなどの雰囲気を(風貌から)連想しちゃいますかね。整った美人顔だけど、あんまし男性の獣欲は刺激しないかな、みたいな(←こらッ!)。
にしても、劇中でさんざ「サイズ6!」とかからかわれる割に、見た目全然太ってませんけど・・。
スタンリー・トゥッチは『ターミナル(2004)』以来の拝見かな。極めて感情の乏しいような(生活感の薄い)人物なんだが、後半で“ほんの一瞬”無邪気に喜ぶシーンがあり、そこが良かった! それもカメラと反対に顔を向けてるから、表情が良く分かんないのがイイ(=^_^=) 女性臭(?)のまったくしなかった人物像だが、どうやら本作ではゲイの役だったらしい・・(・ω・)>
にしても、個性的でイイですね。もうじきブレイクか? スタンリー氏。

ラストは・・私的に「ちょっと意外」な感じだったか。でも、私的には「ミランダとアンディ」よか「ナイジェルとアンディ」の“その後”の方が観てみたかった気がするな(ちょっとバッサリ切れてたんで)。

実在の人物名として「J.K.ローリング(禁断の第七巻!)」「グウィネス(・パルトロゥ)」「サルマ(・ハエック?)」「スヌープ・ドッグ」とか出てましたか。デザイナー関係も「ゴルチェ」「ガッバーナ」「ジミー・チュー」「シュウ・ウエムラ」とか台詞で語られてたかな。
ワタシ、ファッション関係にはとんと縁も興味もないんで、殆ど憶えられなかったけど(×_×)
多分、依頼しても出演しないだろうけど、ニューヨークが舞台ってことで、ウッディ・アレンに是非カメオ出演して欲しかったかも。で、ミランダにぼろくそに言われる・・(=^_^=)

〜 こんな台詞もありました 〜

ナイジェル「仕事が上達すれば、私生活が崩壊する。いいぞ、その分では君の出世もそう遠くはない」
     「確信はしないが、信じ続けるよ・・」

エミリー「私はこの仕事が好き、私はこの仕事が好き、私は・・(←何度も自身に言い聞かせる)」
    「炭水化物を摂る女なんて!」 ←パリコレ出発前は“断食”がお約束(×_×)

ミランダ「どんな境遇に置かれようと、最後に決めるのはあなたよ」
    「またも、失望・・」

アンディ「私は“ベイビー”じゃない」

ネイト「君はいつもそう言う・・“仕方がない”と」
   「バッグなんぞ、1つ持ってりゃそれで充分だろ?」
   「服を着ないで(=ファッションを気にせず)出来ることをしないかい?」

※「ミランダのアシスタントなんて、君のような“優しくて賢い娘”には勤まらない仕事だよ」

↑言い換えれば、それが勤まる娘って・・(⌒〜⌒ι)

※いずれも耳コピー(メモなし=記憶依存型)なので、違ってるかもです。。

〜 その他 〜

□きらびやかなファッションアイテムの数々は貰い放題?!(←編集部への試供品?) それって役得過ぎるかも。1800ドル相当のバッグも貰えたみたいだし(・ω・)
□コメディでもホラーでもない作品でしたか。ラブストーリーかと言うと、そうでもないし。決して悪くはないですけど(私的にはあのラストこそ好きだし)。
□アンディがストリートを歩くシーン。手前の柱や壁を横切った瞬間「衣装が変わる」演出が良い!(時間の経過を視覚的に表現してる、『ノッティングヒルの恋人(1999)』でも似た演出をやってた☆)
□関わり過ぎても、ないがしろにしても・・近づき過ぎても、離れ過ぎても・・成り立たないのが恋愛関係かも、と。
□「ファッションはアイデンティティーだ!」って感じで着飾るしとたち。あでやかに変わって行くごとに、“純粋な個の存在”が塗り消されて行くようにも思えた。

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