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2006年11月 1日 (水)

☆『アイリス(2001)』☆

31日(火曜)。衛星第2で放送された映画『アイリス』を観た。劇場公開当時から気にはなってた作品。
実在した英国の女性作家、アイリス・マードック(1919-1999)の半生を、彼女とその夫となる文芸評論家ジョン・ベイリーとの若き頃の交流の日々を交え描くヒューマンドラマ。「ある高名な女流小説家の半生」を題材としつつ、その物語全体に大きく影を投げかけるのが、晩年のアイリスを襲う“認知症”である(劇中では“アルツハイマー症”と呼称される)。果てしなく奔放に生きた若き日の彼女(ケイト・ウィンスレット演じる)と晩年(=現在の時間)の姿(ジュディ・デンチ演じる)のある種の“ギャップ”にどうにもため息が止まらない・・(×_×)

何と言っても驚かされるのは、オープニングの“遊泳シーン”からいきなし始まる、ケイトの脱ぎっぷりの良さである(・ω・) 14インチのTV画面(自室)がすっかり経年劣化で「緑色」と化してしまってるが、それに苦しめられながらも(=^_^=)水中で揺れる、若い彼女の豊満なバストにはすっかり魅了されてしまった。
シーンの途中で、泳いでるのが水着を着用したジュディに切り替わるが「切り替えんでええ!」「水着を着ててもあり得へん!」などと思いっきり突っ込んでしまう・・そんな向きも劇場公開当時は必ずやおったに違いあるまい(⌒〜⌒ι)
水から上がったケイトの全裸の肢体にも驚き! 一瞬側面からのショットで股間部分がボカされるんだが、それって“自主規制してませんヴァージョン”だったら、きっと“シェイム・ヘア”なんぞまでも映り込んでおるのでは?!
私的には『タイタニック(1997)←げ〜もうそないに昔の作品か!』のヒロインを演じてた頃から、あんましケイト・ウィンスレットってば好きなタイプの女優さんではないンだが、このささやかな探究心を満たすがためなら、メイキング映像付のディレクターズカット完全版+無修正版のDVD(2枚組)を購入してもええかも☆ とか思ってしまったりもするものだ。

※本作のDVDソフトは「通常版」しかリリースされてません(・ω・) ←きっぱり!

若い頃は大勢のボーイフレンドに囲まれ、ウブなジョン(本人曰く当時童貞..)にとって「高嶺の花」な存在のアイリス。過去の男性遍歴を延々聞かされることとなるジョンの複雑な表情。だが、彼女はこうも吐露する。
「セックスは重要じゃないわ、大事なのは“いい人”を選んで離さないことよ」
何とも女性の本質をバシッと言ってくれてる(のかな?)みたいで気持ちが良い。ウブな頃のワタシだと、こう言うのを聞くと、激しく動揺してたことだろう・・(=^_^=)
やがて、並み居る男友達を押しのけ、ジョンとアイリスは結ばれる。
ア「私たち、そろそろ寝てもいいころね・・あなた、コンドームは?」
ジ「いや」
ア「用心すればいいわね」
・・おい、あかんやろ! と突っ込めつつも微笑ましく、少し刺激的なそんな会話も交わされたり☆

自転車で、水泳で、ダンスで・・若い頃は常にアイリスに追いつけなかったジョンが、晩年、認知症に蝕まれた彼女につきまとわれ、何度も同じ言葉を繰り返され、ついに“一瞬”キレるシーンが切ない。
直後にジョンは「君は悪くない・・謝るな」とフォローするんだが、この辺りの2人のやり取りが心にグッと迫るのである。
CTスキャン検査にて、アイリスの脳は恐ろしく「萎縮」を遂げていることが判明する。往診したガジョン医師も絶望の言葉しか語らなくなり・・

漠然とながら、人生の虚しさ、哀しさに気づきつつあるワタシ(やっとかよ!)は、下記のように感じた。

○年なんか、取るもんじゃない
○年を取ることって素晴らしい! と言ってる人は(今が)健康だからそう言えるに過ぎない
○健全であってこそ、輝ける老後を送り得る
○耐えて耐えて耐え抜いて・・追いかけ続けることで恋が(意外と?)成就することもある(生理的に嫌われてる場合を除く(・ω・))

〜 ズシッと来るかも、なジョンのセリフ群 〜

ジョン「現代人に通じるのは、言葉より映像だな」
   「私たちは彼女の言葉を学ぶべきだ、その精神の光が消える前に」
   「君の優しい言葉を待っていたよ・・ずっと」
   「愛には終わりが・・人生にも」
   「昔は君と2人きりになるのが怖かった・・今は君なしじゃ生きられない」

※認知症が顕著になって来た時点で、アイリスの意識は濁り、記憶は閉ざされ、言葉も殆ど封じられる訳だが、彼女が言いたかったことは、既にそれまでの人生で言い尽くされていたようでもある。そう言う意味で、時折「若い頃の言動」や「講演会の映像」などを劇中に効果的に挿入する演出に対し「巧いな〜」と感心した。
※「老いたアイリス(ジュディ)が若き日のインタビュー映像(ケイト)を眺めるシーン」が印象的だった。こう言う“共演”のさせ方もあるんやね〜!

ってことで、ケイト・ウィンスレットの頑張りに男気(?)を感じ、未見の貴兄におススメ致します☆

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