« ☆『香港国際警察/NEW POLICE STORY(2004)』☆ | トップページ | ☆『ラーゼフォン多元変奏曲(2003)』☆ »

2006年10月13日 (金)

☆『ベティ・サイズモア(2000)』☆

11日(水曜)、衛星第2で放送されていたのを(録画しといたモノを)鑑賞。ホントはもっとゆっくり観たかったが、次に録画したい映画の放送時間が迫っており、テープを確保するために、かなり切迫した状況下で観た(×_×)
レニー・ゼルウィガー演じる「昼メロに夢中な若妻」が、某事件に巻き込まれた渦中で「女としての自由」に目覚め「昼メロの悲劇のヒロイン」になり切って旅をする・・そんな独特な世界観(・ω・) メインジャンルは「ロードムービー」だと思うが、そこに「サスペンス」「コメディ」「ヒューマンドラマ」などの要素がちりばめられている。
予想してたのは「妄想系若奥様」によるポップ系でミュージカル風な逃避行・・みたいなノリだったが、フタを開けてみたらコレがとんでもない「シリアスさ」と「エグさ」を放ってた! ある意味かなり予想とのギャップに驚かされる(×_×)

ベティ(レニー)の夫デル(アーロン・エッカート)が経営する中古車店「サイズモア・モーターズ」に訳ありげな2人組、チャーリー(モーガン・フリーマン)とウェズリー(クリス・ロック)がやって来る序盤。そしてベティが“衝撃的な場面”を目撃する辺りの「巻き込まれ型展開」はそのネタとなった“ブツ”の存在をも含め・・『レオン(1994)』におけるナタリー・ポートマンが体感する状況と意外にそっくりなことに気付いた。2人組は実は“プロの殺し屋”であり、暴走しがちなウェズリーをときに諌めるチャーリーはベティを追い求めるうち、次第に恋愛にも似た不思議な感情を覚えるようになる・・これもまた「かの作品」におけるジャン・レノ扮するベテランの殺し屋像に何処となく似てはいまいか?(結局、ベティと言う女に関わったことにより受難に遭う殺し屋たちでもあるし・・)

ベティが夢中になってる昼メロは『愛のすべて(A Reason to Love)』。俳優ジョージ・マコード(グレッグ・キニア)演じる天才心臓外科医ディヴィッド・ラベルとその恋の行方を綴ったベタな物語(?)らしい(・ω・) ベティはラベル医師の決め台詞(?)「何かが遠くで僕を待っている・・それが何かは分からないが・・これまでずっと感じていたことだ」をそのまんま自身の感情に投影し、故郷のカンザスからアリゾナを経由しロスへと向かう。「何かが始まる予感がするの」「今までの迷いを捨て、これからは夢に賭けてみるわ」などと呟きながら・・

体当たり的に周囲の常識人にぶつかって(倒して)行くベティ。レニーならではの「醸し出す“許してあげてもええか”と思わせる雰囲気」が見事に奏功してるキャスティングの素晴らしさだ! レニーのこの“可愛らしさ”なしには、中盤で慈善パーティーにやって来た『愛のすべて』のスタッフ&キャストの談笑の場に突進して行くシーンの「微笑ましさ」は絶対に実現し得なかったぞ、と。

そして何と言っても・・ウェズリーが最後に叫ぶ台詞に驚かされた! そうか、そういう事だったか・・と。数々の映画を観て来て、それを見抜けなかった自分に対しても「ちょっとどうよ?」と言うツッコミはあるが・・かなり巧妙に台詞を組み立ててるんで、まんまと騙されちゃった次第(⌒〜⌒ι)
でも、本作を観る場合「余り予備知識を持たず」観るのが良いと思う。色んな意味で「衝撃」を楽しめますんで(=^_^=)

〜 結構唸らせるんです! なセリフ群 〜

チャーリー「人の物を盗むヤツ・・そして信用出来ない物を人に売るヤツ、を本当のバカと言うのだ」
     「自分流に好き勝手をやり、気に食わんヤツは訴える、そんなことじゃこの国はどうなる?」
     「俺は汚れた世界に住む人間だ。腐った人生を生きるために働いてる・・だが君は違う」
     「刑務所などで死にたくない。私にもプライドがある・・それに、君らの手柄話にされたくない」

エレン「映画『ローマの休日』を観て・・ついに憧れのローマに行ったわ。人生で最高の快挙だったわ、だって「ホントに行った」んだもの!」

ブレイン「魂の欠けた人間が人を殺すのだ・・それは不自然な行為だからな」
ウェズリー「殺すことは自然な行為だ・・種の本能さ。神だって人を殺すだろ?」

ローザ「あなたって、欲しい物はいつも手に入るの?」
ベティ「めったには」

ライラ・ブランチ「緊張して当然よ、問題のない俳優なんていないわ」

|

« ☆『香港国際警察/NEW POLICE STORY(2004)』☆ | トップページ | ☆『ラーゼフォン多元変奏曲(2003)』☆ »