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2006年9月10日 (日)

☆『トランスアメリカ』☆

9日(土曜)に鑑賞。気分転換に、マイナー作品を劇場に観に行ったもの。
次は『スーパーマン・リターンズ』や! と心に決めつつ、なかなか観れない状況。そうしてるウチにDVD版がとっととリリースされちゃう気もする(・ω・) 『マイアミバイス(←予告編で流れてる曲がええ感じ)』とか『グエムル/漢江の怪物(←怪獣系特撮が好き)』も気にはなるし・・
さて本作。「少年時代から性同一性障害(GID)に悩み、いよいよ性別適合手術(SRS)を1週間後に控えた主人公=サブリナ・クレア・オズボーン(愛称:ブリー、元の名はスタンリー・シュパック)が、17歳に育った息子トビー・ウィルキンズの存在を今になって初めて知り、戸惑いつつ彼と共にニューヨークからロサンゼルスまでの大陸横断(TRANSAMERICA)の旅をし、その中で互いの個性や生き方を理解・尊重しようと努めて行く」・・そんな感じの展開と言えようか。
観終わってから気付いてびっくりしたのが、下記それぞれ。
○本作の製作総指揮は、個性派俳優のウィリアム・H・メイシー
○主人公ブリーを演じるフェリシティ・ハフマンとメイシーは実際の夫婦
○2人は映画『マグノリア(1999)』でも共演していた
そんな情報により、妙に自身の中で付加価値の高まってしまった本作でもある(=^_^=)
「R-15作品」ってことで、劇中でしばしばP(男性器)がモロ描写されるのもある意味新鮮&衝撃(・ω・) (映像&台詞を)編集すればR指定は外せたろうし、外して家族(親子)で観るようにすべき映画かも、とも思った訳でちと歯がゆい感もあったか。
自らの股間について「見るのもうんざり」と劇中でおっしゃってたブリー役のフェリシティさん。第78回アカデミー主演女優賞ノミネート(残念ながらリース・ウィザースプーン『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』に持ってかれちゃいました・・)をはじめ、数々の賞に輝いた通り、自然に「女性になりたい男性」を演じてられます。序盤などその外見&仕草に『トッツィー(1982)』のダスティン・ハフマンかよっ! と思いましたもん。←あ、正しくはダスティン・ホフマンか(・ω・)
因みに、タイトルには「米国内で性をまたぐこと(トランスセクシュアル)と大陸をまたぐこと(トランスアメリカ)」の二重の意味合いも込めてるんやろな、などと分かったようなことを決め打ちたい。
女優陣が押し並べてイケてない代わり(←私見)、男優陣がいずれも魅力的な本作。
○トビーを演じた“新星”ケヴィン・ゼガーズ。ルックスは確かにイイが、あの「髪質&分け目部」から受ける印象が、将来的な(頭髪面の)不安をもかき立てる。。
○道中で出会うネイティヴ・アメリカンの血を引く男、カルヴィン・メニーゴーツ(演じるはグレアム・グリーン)。言動の1つ1つがいちいちカッコ良かったッス! トビーが「あんたの驚く秘密があるんだぜ」とブリーについて思わせぶりに言うのを制し「どんな女性にも秘密を持つ権利はあるさ」と涼しげに言い放つ。いや〜渋いね〜。
○道中で出会うヒッチハイカーの若者。名前も覚えられなかったが(・ω・) なかなか好印象。『テルマ&ルイーズ(1991)』や『トゥルー・ロマンス(1993)』辺りで火の点き出した(?)ブラッド・ピットのようにいつかブレイクして欲しいもんだ。せっかく遊泳シーンで全裸になってくれてた訳だし・・(股間も見えます(・ω・))
○女性陣ではブリーの妹シドニーを演じたキャリー・プレストンさんに好印象。性格がかなりねじれてるのに、憎めなくて魅力的なトコは不思議(=^_^=)

後半、事情によりブリーはトビーを連れ、実家に戻る。息子の変貌ぶりに当惑する父と母、そして興味津々な妹、あと股間を舐める犬(←は関係ないか(・ω・))。観客の視点からすると、オズボーン家の全員が「血は争えない」つーか、皆が皆エキセントリックであることに苦笑させられる。

劇中に答えは用意されてないし、物語もやや「含み」を残したまま幕となるのだが「自分らしく生きるって何だろ?」「家族って何だろ?」と漠然とでも考えるきっかけになれば、現代日本の「押し並べて崩壊気味な家庭」に対するクスリ(≒再建のヒント)にはなるかも知れんな〜とふと思ったものだ。

〜 こんなセリフが残りました(=^_^=) 〜

ブリー「ホルモン操作は火遊びと同じね」
   「動物園では・・動物たちは不自由だけど、少なくとも安全よ」
   「先週なんて、もう大昔のことよ」
   「美は相対的なもの」

トビー「夢も野心もない連中と、このオレは違う」
   「会いたかったのは、オレの口とケツにだろ?」 ←やめなさい、と

トビーの悪友「クモの巣だらけのプッシーを喰わされるなよ」 ←こらこら

脱毛士のおばさん「罪人は、重いものだね」

父マレー「便所でエロ本ぱかり読んで育ったせいか、クソみたいなセックスばかりしとるよ」 ←おい!

【追記】
(1)過去、たった一度の女性との「交わり」にて、子供の出来ちゃったブリー。『ターミーネーター(1984)』におけるマイケル・ビ〜ン氏にも負けぬ「ヒット率」ですね(⌒〜⌒ι)
(2)トビーの主な罪状は「店でカエルを盗んだ」こと、そしてその保釈金はわずか「1ドル」。何かトボケてないか?
(3)当初「父と子の教会」から派遣された、と身分を偽るブリー。とっさに「父と子」の言葉が出るトコ、さらっとしつつ実に深いなぁと。
(4)『指環物語』の新解釈をまくし立てるトビー。「黒くそそり立った塔の向こうに溶岩をたたえた裂け目がある。フロドは裂け目に指環を棄てようとするが躊躇う。そこに現れたゴラムがフロドの指を喰いちぎるんだ・・まさにゲイの物語さ」としたり顔のトビー(⌒〜⌒ι)
(5)「日本じゃ、安いナイキ(靴)にべらぼうな値が付くんだ」「つーか靴を盗まれるどころか、忍者に内臓抜かれちゃうかもね」みたいな偏見系セリフが。。どんな国なんじゃい、わが祖国ってば(・ω・)
(6)終盤、ロスで男優デビューを果たすトビー。それにしても「D・リーヴス主演『牡牛たちの穴』」って一体・・(×_×)
(7)膣を拡張する器材、何故かその名は「キアヌ1〜3」(・ω・) 一般的には「クスコ」と呼ばれますけどね。。

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