2013年8月18日 (日)

☆『ワールド・ウォーZ【2D字幕版】』☆

8月17日(土曜)の午後、とある用事で西梅田界隈に出掛ける事となったので、それを終えてから「JR大阪駅直結・関西最大級のシネコン」と言う触れ込みの“大阪ステーションシティシネマ”に立ち寄り、話題の(なの?)新作『ワールド・ウォーZ』を観て来た。

オープン直後の2011年5月頃、(群衆でごった返す)ロビーを見物に行った程度であり、その時は当時公開中だった『エンジェル・ウォーズ(2011)』の某グッズを売店で買い求めた程度だったが、いよいよ初めてシアター内に足を踏み入れる事に! ・・って言うか、今更かいっ!

どうにも、此処のシネコンのロゴ(赤いヒトデ?)が「共※主義のシンボル」に思えて仕方ないんだが(正しくは“大阪”の“大”の漢字をモチーフにしてるらしい) 入場してみると、さほど際立った特徴があるワケでもなかった(良くも悪くも)。

しかし、シアター(=スクリーン2)を出た「眼の前」のトイレが「女性用」「障がい者用」しか設置されておらず、男性客は入口近くまで歩かされるのも「料金同じなのに、そこまでやりますか」的な気持ちになってしまった。 ・・いかんいかん! もっと寛容にならなければ。。

フィラデルフィア在住のジェリー・レイン(ブラッド・ピット)は、妻=カリンと2人の娘=レイチェル&コニーに囲まれて暮らす「良き夫、良き父親」である。

かつて国連で働く調査員だったジェリーは、リベリア、チェチェン、スリランカと言った紛争地帯への赴任経験も豊富だったが「仕事よりも家族を大事にしたい」と考え、第一線を退いた後は“2度と復帰するまい”と心に誓うのだった。

そんなある日、フィラデルフィア中心部にクルマ(ボルボ)で出掛けたレイン一家は、原因不明の渋滞に続く“只ならぬ異常事態”に遭遇する。

辛うじて“それ=Z”の群れから逃げ果(おお)せたジェリー親子と、道中で合流したトミー少年だが、ヘリの避難先だった北大西洋上(ニューヨークの東沖合)に浮かぶ前線基地=国連指揮艦「空母アーガス」に於いて、元同僚で現在は事務次官の立場となっているティエリー・ウムトニらの要請により“Z”に関する情報が“世界で最初に発信されて来た”場所=韓国・ハンフリーズ米空軍基地(ソウルの南方)に向かう一行に加わなければならなくなる。

若き天才ウィルス学者=ファスバック博士や、軍の精鋭らと共に降り立った韓国の地で、ジェリーを待ち受けていたのは・・

この作品だけは「何の予備知識もなしに」楽しみたかったワタシなんだが・・やはりいつの間にか、何となく“どんな内容なのか”を事前に知ってしまったがため、それだけで「かなりの期待値」が下がってしまった感は否めない(×_×) 同様の気持ちを『アイ・アム・レジェンド(2007)』の鑑賞前にも味わった事を、今になってボンヤリと思い出した(⌒~⌒ι)

ブラピ主演と言えば、ワタシは『ジャッキー・コーガン(2012)』を観てないため『マネー・ボール(2011)』以来となるワケだが・・

久しぶりにブラピを拝見した(し終わった)印象としては「ホンマにフツ〜なキャラ造型やね」「ブラピじゃなくても良かったのかも」と思った。一方で“主人公が国連(UN)関係のしと”って設定については「リアル奥さん(=アンジェリーナ・ジョリー)の助言もあって、ブラピが企画・製作に乗り出したのかもネ」と勝手な“決め打ち”をしてみたい(尚、本作を製作した「Plan B Entertainment」はブラピの所有する会社である)。

「家族単位の逃避行」みたいな展開を期待してたら、それは前半までの事だった。そんなワケで「家族の物語」かと言えば、ちと「弱い」ように思われる。観てるウチに、タイトルに含まれる『Z』が何の略称なのかがハッキリと分かって来る(=^_^=) 近いうち、その手のジャンルに於ける“ゾ※ビ”の呼称が、総て『Z』なる表現に置き換えられ、タイトルされるようになって行くんかも知れないネ(=^_^=)

その点で、序盤のフィラデルフィア中心部に於ける「間違いなく、何かが起こるぞ!」と言う緊迫感溢れるシーンが一番好きだし、作品全体で一番大事に扱わなければならなかったシーン(“ツカミ”とも言おうか)だったんじゃないか。その部分で、構成を急ぎ過ぎて失敗してたんじゃないかと感じてもしまう本作。もっともっと断片的な描き方で「何や?! 何や?!」ってな緊張感を高め、持続させて欲しかったなァ。

映像面で言えば総じて「夜(闇)のシーン」「屋内等、限定された空間のシーン」が何だか目立ってて、シナリオが進むにつれ「製作費が痩せ細って行ったんやろか?」と勝手な想像をしてしまった。後半など、只の(?)ラボ内の場面に固定され、延々と“鬼ごっこ”的な流れが続くので、正直「な、長いぞ・・」と苦痛を感じてしまった。本作の場合、ダラダラした展開も含め「シーン総てを各々“12秒”で描きなさい!」とつい突っ込みたくなってしまったのは、果たしてワタシだけだろうか(←お前だけだよ!)

ラストは「続編にも引っ張る事が出来ますよ」的な“イマドキのパターン”で幕となるが、ワタシ自身は「もうエエわ!」と最期に大きく突っ込ませて頂いた事を、此処で告白しておきたい(・ω・)

~ こんなトコも ~

・どうしてもトム・クルーズ主演『宇宙戦争(2005)』と比べたく(=^_^=)なってしまう本作。「主人公の職歴が役立つ」って点では本作に軍配が上がるが・・「展開の予測出来なさ」「絶望感を高めんがための演出の徹底ぶり」などは『宇宙戦争』の方が優れてた気がする。

・ああ言った場面で「きっちりと秒数をカウントする余裕」はとてもマネ出来そうにない(=^_^=)

・本作のような事態に備え、両腕に巻けるように、分厚い雑誌を常に(2冊以上)手元に置いておきたいモノだ(=^_^=) あ、ガムテープも忘れずにね!

・“Z”になった途端、歯の先が「鋭利に尖る」現象が理解出来なかった。

・動物たちも「標的」となったんやろか? 「犬は襲われない」って設定の作品も(以前に)あったけど・・

・「そいつらを治す」んじゃなく「(残った)こっちをどうにかする」ってトコに着目した脚本家(原作者?)は素晴らしいと思う!

・“Z”の群衆の中にいながら「襲われない人間」を見せる演出もかなり良かった! うずくまる少年のシーンなど、思わず座席から身を乗り出してしまった(=^_^=)>

・ラボの中にいた女性(!)研究所員(既に“Z”化、、)が“帝王”マイルス・デイヴィスに見えて仕方なかった(⌒~⌒ι)

・主人公の奥さん=カリン役の女優さんの“乾いた感”が実にフツ〜っぽくて絶妙。。ご尊顔がどう眺めても「夏木マリ」に見えて来るし(⌒~⌒ι)

・これまで観て来た中で、これ程まで「韓国ロケにカネをかけてない作品」も珍しい! シーンの総てが米軍基地内なので「字幕だけ入れときゃ、それでOK!」って感覚やろか。

・デヴィッド・モースさん。何処で出たはったのか、観終わるまで分かんなかった。。

・イスラエルの女性兵士=セガンが左手指(?)を咬まれた直後、ブラピがとっさに「ズバ〜ッ!」と切断。。逆にセガンがニューアークのアパート屋上にいたら、血液を呑み込んだブラピの頭部を「ズバ〜ッ!」と切断してたトコやろか?(×_×)

・「咬まれたら感染」「血を飲んでもOK」と言う“違い”は専門家的にはどうなんやろ?

・スーパーにて。家族に危害を加えて来た男性客を(止むなく)射殺した主人公。駆け付けた警官は・・彼を逮捕すると思いきや、無言で傍の棚の食料品を略奪し、そのまま逃げて行きました、とさ(⌒~⌒ι)

・「シロウトに銃を渡すもんじゃない」と思う。

・“Z”になってしまったCAさんが、自ら締めた(?)座席ベルトが外れず、もがいてた姿が面白い。以前(?)の習慣が染み着いてたんやろね。しかし怪力で引きちぎるのはムリなんか?

・“Z”のクチに“拘束具”をかましたら、取り敢えず「噛み付き攻撃」だけは防げると思うが・・

・旅客機を爆破⇒墜落させた「張本人」が誰なのか・・を知って激しく驚いた。「その判断」で行きましたか!

・主人公に対しては「気絶し過ぎ」「回復が早過ぎ」と突っ込めた。実は“アンブレイカブル(2000)”だったんでは? (そう言や)フィラデルフィアに住んでるし(=^_^=)

・国連って「OB」まで担ぎ出して来ないと人手が足りんのやろか・・

・冒頭、フィラデルフィアのビル街で起こる「大爆発」の正体は何だったの?

・「組織的な国連」「合衆国政府」の不在感が妙に納得出来なかった。あ、大統領は早々にアレしちゃったのね。。

・合流したトミー少年を巡るドラマは中途半端だった。彼は「両親を見棄てた」んだっけ?

・韓国基地。当初の責任者だった「大佐」は生きてはるんやろか? 指先がピクピク動いてたけど。

・可愛くも気丈なチワワが出て来たが・・やっぱり機外へ吸い出された?

・あいつ(“Z”)はどうやって「機内のリフト」に乗り込んだんやろ?

・ウェールズの首都=カーディフに向かう旅客機。その左翼側の眼下で「核爆発」みたいなのが起きてたが・・何の説明もなかった。

・旅客機の※※場所によっては、本筋に加え『アフター・アース』みたいな冒険演出が描き得たかも知んないね(目的地まで100キロの距離とか)。

・本作に於けるブラピの“最終兵器”は・・何と「バールのようなもの」だった!

・「携帯電話」「監視カメラ」にしても、徐々に連絡手段の断たれて行く演出は、もう少し(緊迫感・絶望感を)巧く描けた気がする。

・死を覚悟した主人公の最期のメッセージは「TELL MY FAMILLY I LOVE THEM(家族に“愛してる”と伝えてくれ)」だった。

・左手薬指に“指環”をはめてる研究員“Z”が、それだけで(背後に流れる)人間ドラマを感じさせた。当人は実際には「呻いてただけ」だったが(=^_^=)

・ラボ139で「決意」し「実行」した主人公。後で「ありゃ? さっき打ったの、どれだったっけ?」となったら・・笑えなかったネ(⌒~⌒ι)

・ラボ内のシーンは『ボーン・レガシィ(2012)』の方がよっぽど緊張した。

・「透明な存在になる」ってな表現を耳にし、思わず『冷たい熱帯魚(2010)』のでんでんを思い出してしまった(×_×)

・字幕担当は松浦美奈さんだった。

・流石の(?)ボルボも「ドアミラーの取付すらもが、やたらと頑丈」ってワケじゃなかったようで。

・主人公の名=レインは『イングロリアス・バスターズ(アルド・レイン中尉役)(2009)』と“レイン繋がり”である。そんだけだが。

~ こんなセリフも ~

ジェリー「“戒厳令”と言うのは・・

     “うちのルール”の拡大版の事さ」

    「他に選択肢が?」

    「行動しなければ、生き残れない」

    「“行動こそ命”だ」

    「パパとママだけを見てろ」

    「血が口に・・」

    「音が大き過ぎる!」

    「何処も無事じゃない」

    「家族は? いないのか?

     ・・なら、分かる訳ないな」

    “まだ終わりではない・・戦いは続く”

    “チャンスはある”

    “戦いに道を見つけた者もいる”

    “戦えるなら戦うのだ”

    “助け合え”

    “決して油断するな”

    “戦いは始ったばかりだ”

カリン「前のアパートより広いわね

   「他所(よそ)で話して・・お願い」

ファスバック「自然は“殺人鬼”であり“手がかり”を残す」

      「“最凶”の部分こそが“弱点”だったりする」

      「自然は“弱さ”を“強さ”と偽りたがる」

艦長「此処に“使命なき者”の居場所はない。

   ベッド(の空き)を待つ行列は長いぞ

ヨルゲン「事が起こるまで、人々は信じない。

     だが、それが“人類の特質”なのだ」

    「“10番目の男”は、例え荒唐無稽な仮説

     を用いても、他の9人に“異議”を唱えねばならない」

所長「皆、誰かを失っている」

  「観ろ! 通り過ぎたぞ!」

※「早く知る者は、対処も早い

 「市民を1人救えば“Z”が1人減る」

 「死者を病気には出来ないぞ」

ジェリー「頑張ろう」

カリン「いつものようにね

ジェリー「あんた、CIAか?」

男「捕まるまではな」

ジェリー「どうやって生き延びた?」

兵士「“弾薬の過剰消費”さ」

部下「大尉、いつでもどうぞ」

大尉「いや・・俺は自分でやる」

セガン「何故“斬り落とせば良い”と?」

ジェリー「・・確信なんて何も」

ジェリー「イイのか?」

所長「・・イヤだが、止むを得ん」

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2013年8月 2日 (金)

☆『ワイルド・スピード/EURO MiSSON』☆

さる7月15日(月曜)。

つまりは連休の最終日だったが、市内のシネコン“MOViXあまがさき”にてレイトショー料金で鑑賞して来たのは、(実に)シリーズ第6弾となる、大味カーアクション大作(=^_^=) 『ワイルド・スピード/EURO MiSSON』だった。

エンドロールでお馴染み(?)の警告「本作の撮影は閉鎖された道路でプロが行っています」に対し、ほぼ総ての観客(←除:任意保険無加入のDQN野郎)に「だから、マネしねえってば!」と突っ込まれつつも続いて来た本シリーズだが・・いよいよネタと言おうか「ムチャな激走行為をヤツらが行うだけの、説得力ある理由」がなくなって来た感もあったりなんかしちゃったりして、とうとう舞台がヨーロッパに飛び出しつつ「明らかに死んだハズのあんちくしょう」までもがよみがえる!! と言う愚挙(禁じ手)に踏み切っちゃった6作目である(=^_^=)

ワタシとしては「犯罪組織の抗争に巻き込まれる」とか「捜査機関と共闘する」とか言う物語上の要素は、正直どうでも良い気持ちでもあるんだが、、「まぁ、ニッポンのスポーツカーが(国外で)沢山暴れ回ってくれるってんなら、それはそれで大歓迎さっ!」程度のミ~ハ~過ぎる理由での鑑賞決定だったり(⌒~⌒ι)

前作『ワイルド・スピード/MEGA MAX(2011)』に於いて、リオデジャネイロの顔役・レイエスの闇資金=1億ドルの強奪⇒逃走に成功したドム(=ドミニク)・トレット(ヴィン・ディーゼル)は、義弟=ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)と共にスペイン・カナリア半島にいた。そして島内の病院では、ドムの妹=ミア(ジョーダナ・ブリュースター)とブライアンの愛息=ジャックが今まさに誕生しようとしていた・・

一方、モスクワでは、軍隊が襲撃され、人工衛星の“特殊な部品”が奪われる、と言う怪事件が起こっていた。犯人グループは、元英国特殊部隊長で“少佐”の最終階級を持つオーウェン・ショウ(ルーク・エヴァンス)率いるプロ集団。

事件を追う、DSS(米国務省外交保安局)の主任捜査官=ルーク・ホブス(ドゥエイン“スコーピオン・キング”ジョンソン)は、一味の壊滅に不可欠な存在とし、かつての“宿敵”であるドムに協力を要請する。

当初こそ、首を縦に振る気などなかったドムだが・・ショウの組織に関する資料の中に、死んだ筈の元恋人=レティ(ミシェル・ロドリゲス)を捉えた写真を見つけ戸惑う。

レティは生きているのか? そして何故、ショウの犯罪組織に彼女が荷担しているのか? それらの真相を確かめるため、ドムはホブスに力を貸す決意を固める。そんな“漢気(をのこぎ)溢れる”ドムの呼びかけに対し、かつての仲間たちが再び集まって来るのだった。

イギリス・ロンドンを拠点に、ショウの組織に迫るドムたち。そしてショウのアジトには、やはりレティに瓜二つの“凄腕の紅一点ドライバー”がおり、彼女は躊躇なく(自らを追い詰めた)ドムに発砲し、その右肩に傷を負わせるのだった。

“恋人に撃たれる”と言う衝撃の事件を経て、ドムたちがやがて辿り着いた真相とは・・

ウィキで調べたトコロ、6作目である本作をもって『ワイルド・スピード』の世界が「1(2001)」⇒「2(2003)」⇒「4(2009)」⇒「5(2011)」⇒「6」⇒「3」の流れ(順番)で繋がるらしい! んで、ちょうど3作目『ワイルド・スピードX3/TOKYO DRiFT(2006)』のみ、シリーズ中で唯一観てなかったりするもんだから、余計に気になる~(・ω・)

前作辺りから、脚本の巧さ(≒したたかさ)を「改めて実感」するようになったが、本作は「前作の“惚れ惚れしちゃう”完成度の高さ」までには到達していない。まぁ、(観客を)飽きさせない造りには“ソツなく”仕上がっているが。

残念だったのは「ドム」「ホブス」と言う2人の“頼り甲斐あるカリスマ野郎”を両端に配してるってのに、何処となく「彼ら自身に備わってるハズの“魅力”を限界まで引き出せてなかった」点だろうか。それらを描くための演出であれば、たとえ多少のアクションシーンを割愛したにせよ、ちゃんと用意しとくべきだったように思う。

そしてまた、敵ボス(の1人?)=ショウのキャラ造型も“途中までは”なかなかに魅力的で「お、単に“恐怖政治だけで部下を従えてる”ワケでもないんやな~」と(そのクレバー&クールっぷりに)感心すらしてたワタシだったんだが・・後半「とんでもなく危険な玩具」を与えられるに至って、突如として“単なる卑劣でイカれた破壊野郎”に成り下がってしまい、そこはすこぶる悲しかった。

あと、主要キャラ陣に関し「生き残る」「死ぬ」と言うオチ(?)の部分の“線引き”が、この上なく曖昧になっており、某キャラを巡っては「完全に死んでたんじゃないの?」と思わせといて、そんなファンを簡単に裏切ったりするもんだから、正直ワタシなどは「(本作の)終盤でも、何人かが地上に転落してったけど・・アレだって続編で“実は生きててピンピンしてます”って展開に持って行く気なんとちゃうん?」と信用出来ない気持ちでいっぱいになってしまっている(=^_^=)

(連想したのは『ダークマン(1990)』の終盤、ボコボコバラバラになって(?)砕け死んだ筈の敵ボス=デュラントが、続編『ダークマン2(1994)』の冒頭で、何の説明もなしに“五体満足な状態でお元気に登場”した、あのムチャぶり演出であろうか)

終盤で「スタロ~ンの女房役」とでも言うべき、ヘアスタイルにインパクト(?)のあり過ぎる“あのしと”が姿を現すのだが(=ナイフ使いのクリ※マス氏)・・“そのしと”と言えば、全く毛色の異なる(けど、良く似た路線)シリーズに主演したはるのもあり「コレ以上、ムリに繋げて行かない方が・・」と制作陣に成り代わって(?)不安感の激しく募るワタシなのだった(⌒~⌒ι)

~ こんなトコも ~

・ライリー捜査官(ジーナ・カラーノ)とレティの格闘シーン。2人が取っ組み合いつつ、頭から“地下鉄構内・階段落ち”を披露してくれるシーンはスゴい! 当然ながら、プロのスタントさん(吹替え)だろうけど、かなりビビらされた!

・終盤になっても“記憶喪失”から回復してなかった“あのしと”・・“ベタなネタ”でまだまだ続編に引っ張るっ気か?

・ブライアンが潜入する、某刑務所シーンの演出はかなり大雑把。てっきり“脱獄演出があるのか”と期待してソンした(=^_^=)

・ホブスは自らを“サモアのトール(怪力)”と呼んでた。

・ドムの自宅は「1327番地」である。

・主要キャラそれぞれに「一世一代の大ジャンプ」って感じで「飛び見せ場」が用意されてた。

・敵キャラを担ぎ上げ、輸送機のジェットエンジンのエアインテークに放り込む演出は残虐過ぎてビビった! まるであのシーンだけ『エクスペンダブルズ2(2012)』かなんかを観てるようだった(⌒~⌒ι)

・アクションムーヴィー史上最長とも言える(?) 「ムチャクチャに長い滑走路」を持つ飛行場が登場した! 誰か、あの全長を計算してくれ!(=^_^=)

・終盤は夜間のシーンが多く、何が何やら(描写の)分からんトコも多かった。『スパルタンX(1984)』の終盤のような分かりにくさだ。。

・半面、アレだけ暗い場面が続くと、オチが“大爆発”と言うのは誰にでも分かる(=^_^=) まぁでも、炎が鮮やかだったなァ。

・ヴィン・ディーゼルのジャンピング(フライング?)・ヘッドバットは眺めてるだけで壮観である!

・ジ※イソン・ステ※サム辺りとの“ヘッドバット対決”を是非観てみたいものだ(=^_^=)

・後半の“某裏切り演出”に対しては「取って付けたような不自然さ」のみが残された。。

・墜落機の爆発・炎上の中から、メカの剥き出しとなったトレットが起き上がるのかと思った(=^_^=) ・・あれ? まさか無傷?

・ああ言うドムの不死身さを見せつけられると、渋谷センター街で横転・炎上した“あのしと”も案外ピンピンしてるような気がする(ただし記憶は失う)。

・3作目の「例のシーン」で“銀色のベンツ(notアウディ)から降り立ったしと”はどう描かれてたんやろ?

・豊原功補、KREVA・・辺りとご尊顔の印象が似てる(?)印象のサン・カン(ハン役)。3作目では、単なる“いいヤツ”って役柄でもなかったようだが、本作ではかなり魅力的な人物に描かれてた。彼女(ジゼル)との雰囲気も良かった。

・“破壊神”とも言うべき戦車(FV4201チーフテン)が大暴れする後半。一般車両がペーパークラフトみたいにぐしゃぐしゃに踏み潰されて行くが・・一体どんだけのドライバーが惨たらしくサツガイされた事だろう(×_×)

・ヴィン・ディーゼルにゃ(頭髪のみならず)腋毛もなかった!

・遠隔(無線)操作で、貼付けたクルマの前輪をロックさせる“チップガン”ってな恐ろしい兵器(?)が登場したが、それを絶妙な角度&距離で壁面にぶつけて外す、ブライアンのドラテクが極まってた! 『トランスポーター2(2006)』で空中でクルマを回転させながら、車体の底に取付けられた爆弾(クレーンのフックで)を外すアレと同様、人間業を超えてるよね(=^_^=)

・「たった1台の、既に踏みつぶしたハズのクルマ」によって葬られてしまう“破壊神”の運命もあっけないものだった。

・戦車に踏まれちゃ「衝突安全性」だのと言った言葉は何の意味も持たなくなるって事で・・

・トレットの彼女(エレナ)は可哀想な“立ち位置”だった。

・待望の(?)スバル・インプレッサは一瞬のみの登場だった(×_×) ロンドンでのレース前に「片輪走行」してただけ、、

・『エクスペンダブルズ2』『オーシャンズシリーズ(2001~)』『マトリックス2(2003)』『007/リビング・デイライツ(1987)』『007/ダイ・アナザー・デイ(2002)』などの(アクションシーンの)影響が散見された。

~ こんなセリフも ~

ドム「病院のあのドアをくぐれば、総てが変わる・・“新しい人生”だ」

  「慎重にな(Be careful.)」

  「“走りが総て”だ」

  「運転を観りゃ“同じ街の出身”だって事ぐらい分かるさ」

  「“イキがってたガキ”ってのは、かつての俺の事だ」

  「俺の目的は君さ・・間違いなく」

  「・・黙っていていい

  「“着地点の車の事”など頭になかった。

   “救える”と信じて飛んだまでだ

  「エレナ・・此処へ残れ」

  「彼女は俺を観て撃った・・だが、撃たれても見棄てられない」

  「GTRだと? チャージャーにしとけ」

  「恐れずに飛ばせ」

  「任せろ(i got this.)」

ホブス「もう今後は絶対に“修理中”ってのは止めて欲しい」

   「チームを集めろ」

   「“お前の目的”にも近付いてるとイイが」

   「常に“何か”あるさ

   「半分でも“書いてる経歴”の通りなら、俺の部下として充分だ」

   「尋問なら、2分あればそれでいい」

   「今日のお前に“黙秘権”などない」

   「“狩り”に出掛けるぞ」

   「お前は必ず来る・・いや、正確に言えば、

    自ら来たがる筈だ・・“この写真”を観ればな」

   「お前たち全員に恩赦を出すと約束しよう」

   「じゃあな(till next time.)」

ショウ「死が“ミスの代償”だ」

   「誰にでも“弱み”はある」

   「お前は“家族を巡る掟”に忠実だ。

    ・・だからお前の行動は先が読める」

   「※※に電話してみろ・・俺の勝ちだな。

    だから“勝つ”と言ったろ?」

   「“腐った部品”さえなければ、総ては巧く行く」

   「お前の“次の仕事”を始める・・たった今からな」

レティ「このあたしに負かされて恥をかきたい?」

ミア「“家族の問題”は皆で片付けるべきだわ」

ジゼル「1ツだけ言っとくわ・・イヤだったらやらない

   「彼は男だわ」

仲間「感情的に喚くな。“臆病な負け犬”みたいだぞ」

  「ドでかい宝石を彼女に贈るこった。

   まぁアソコがでかきゃ、それでイイけど」

  「プランBだと? CもDもあるわきゃないぜ!」

  「こんなもんに数十億(ドル)の価値が?」

  「“俺たちらしく生きられる事”に感謝します」

※「国家すら、1日“盲目”にすれば滅ぼせる」

※※「今は知らなくても・・じきにこの俺を知るだろう」

ドム「ブライアン、お前は良い父親になるさ」

ブライアン「何故分かる?」

ドム「ならなきゃ殴る」

ホブス「1億ドルの豪邸か・・お陰で簡単に捜し出せたぞ」

ドム「別に隠れちゃいないからな

ドム「変な捜査官だな」

ホブス「正義の犯罪者め」

ブライアン「済まんな」

スタジアック「・・又かよ」

レティ「イイ度胸してるわね」

ドム「ああ・・それが俺さ

ハン「次の冒険は?」

ジゼル「“東京に落ち着く”ってのはどう?」

仲間「おい、ホブスだ! ベビーオイルを隠せ!」

ホブス「そう言うお前は、そのデカいアタマを隠せ」

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2012年2月21日 (火)

☆『私だけのハッピー・エンディング(2010)』☆

20日(月曜)。
今朝は・・3時間ちょいの“短いけれど、質の高い眠り”を経て、7時出勤⇒8時出発コースで、某県某市へと日帰り出張をして来た(高松からみて東方)。

総走行距離=160キロ・・と大した距離ではなかった(?)モノの、昨夜の帰松時に通った道路(高松道)をまた走らなきゃ(=戻らなきゃ)ならない点が、新鮮さに欠け過ぎてて辛かった(×_×)

・・

10時間半ぶりに帰松した後は、ちょっと残業する気分にまではなれなかったが、このまま帰宅するのも「味気ない」気がしたので、商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”に立ち寄り、公開中の1作『私だけのハッピー・エンディング』って恋愛ドラマを観て来たのだった。

奇しくも“メンズ・デー”だったので、多少はおサイフに優しかったかな?

広告業界でバリバリ活躍し、プライベートでは派手な男性関係を“気まま”に楽しんでいる主人公=マーリー・コーベット(ケイト・ハドソン)。彼女の信条はこうだった。

「私は知ってる・・恋が人を幸せにするなんて“ウソ”だって事を」

・・

「体重が減っている」「顔色が悪い」「便に血が混じる」・・これらの事から初めての自主的な検診を受けた結果、、主治医に「末期の大腸がん」である事を聞かされるマーリー。

その主治医=ジュリアン・ゴールドステイン(ガエル・ガルシア・ベルナル)は、真面目を絵に描いたような青年医師だった。

「特殊な療法に取り組んでみよう」と持ちかけ“2人3脚”的に寄り添ってくれるジュリアンに対し、次第に“尖った気持ち”を和らげてゆくマーリー。

しかし彼女の周囲には“出産”“不仲”など、様々な状況に身を置く人たちがいて・・それがマーリーを「不機嫌」「不安定」にしてもしまうのだった。

・・

“夢”の中で出会った意外な人物(ウーピー・ゴールドバーグ)に「願いを3ツ、叶えてあげるわ」を語りかけられるマーリー。

「空を飛びたい」「100万ドルが欲しい」・・と2ツまではスラスラと(?)頼んだのだが、残りの1ツを思いつけぬまま、目覚めてしまう。

刻一刻と失われて行く、残された時間。

彼女は「最後の願い」を見つける事が出来るのだろうか・・?

主演のケイト・ハドソンが好きかどうか? 好きになれるかどうか? ・・で大きく評価の変わって来るであろう本作。
私的には、ご尊顔にせよ、言動にせよ、殆ど「ピン」とも「キュン」とも響いて来るトコがなく「困ったなァ・・」と感じ続けた107分間だった(・ω・)

対する、ガルシア君も「ピュアなヤツ」って点では(確かに)好演してくれたが、私生活や心情がハッキリ描かれず・・分かって来たのは「ヨーヨー集めが趣味」「“巨砲”の持ち主(←おい!)」「上司のアドバイスを軽視する」「“病院に缶詰な毎日”とか言いながら、実は意外に自由時間が多かったりする」ぐらいだったろうか?

ってな具合に「ヒロイン=魅力が乏しい」「ヒーロー=曖昧な点が多い」って感じで、どちらにも感情移入出来ない(し辛い)仕上がりとなっていた。

尤も「造型不足」「魅力不足」は彼ら2人に限らず、総ての登場キャラに対しても言えたかも知んない。

展開も、そして結末も「“ベタ”と言えば“ベタ過ぎ”」な印象が強かったし。

も少し、違う意味で「新鮮味のある」「(作品の)何処かで強烈な光を放ってくれてる」そんな1作であって欲しかったトコだ。

〜 こんなトコも 〜

・ガルシア(=第3病棟の王)が“初々しいキャラ”をこれほど易々と(?)演じられるとは思わなかった!
・※※役にホイットニー・ヒューストンさんをキャスティングしてくれてたら・・監督を「神」と崇めるしかなかったろう。
・ウーピーの演じた役の候補の1人は、、やはりモーガン・フリーマンだったんやろか?
・キャシー・ベイツを眺めてると、次第にフィリップ・シーモア・ホフマンっぽく見えて来る不思議(=^_^=)
・中盤に登場する“ヴィニー”と言う人物が、意外な「余韻」を残してくれる。
・キャシー・ベイツが病院からマーリーを連れ出し、雪深い山荘に(治療と称して)監禁する・・みたいな“後半の急展開”を期待してしまう自分がいた(⌒〜⌒ι)
・ガルシア君の「無邪気顔」「キュートな顔」は、別な表現をすれば「アホ面(アホレック顔?)」と言えるかも。
・「感染症で休養」って理由は・・一般的に“ソレ”って事やろか。
・「菜食主義者はがんになり易い」って事を、脚本を通じて訴えたかったんやろか?
・ママの「あなたの父親から電話が」って台詞が“夫婦間の溝”を実に巧く表現してた!
・私的には、ケイト・ハドソン(娘)よりもゴールディ・ホーン(おかん)の方が、好きかも知んない(・ω・)
・ケイト・ハドソンのご尊顔が、深刻に「経年劣化」して見えてしまった。。メイクだと信じたい。。
・本作を、邦画でリメイクしたら・・舞台はニューオーリンズ⇒長島町(三重県)・・となるンやろか?
・ジュリアンを絶妙に“軸”に配しつつ、マーリー&ヴィニーの「ロードームーヴィー」仕立てにして描いても面白かったかも?
・劇中の誰もが「ハイソ」な印象だった。その点で、少なくとも「金銭的(=治療費捻出的)な泣かせネタ」は完全に排されてたか。
・「死」と「誕生」がほぼ同時に演出される辺りは『機動戦士ガンダム/逆襲のシャア(1988)』のラストを想起させられた(・ω・)
・サンダース教授役をリプちゃん(シガニー・ウィーバー)が演じたりしても面白かったかも。「女性同士のやり取り」とかね。
・思い切って「雲(の切れ間)から下界に飛び降りてみる」ってのはどうだったろう?

〜 こんなセリフも 〜

マーリー「セックスの“主導権”を握っているのは、女性よ」
    「あなたとの“アレ”? 悪くなかったわ。
     “むしろ”良かったかも」
    「“真剣な交際”って? お断りだわ」
    「検診? 受けてないわ。
     健康番組なら欠かさず観てるけど」
    「前に会った? それとも1回ヤった?」
    「先生は、私の“ヒーロー”ね」
    「その“死”って言葉を言い換えてよ。
     “死”を患者に宣告するなら、
     せめて“思いやり”を持ってよね」
    「私のドクターの方がキュートだもん」
    「セックスも治療も、両方楽しんじゃダメ?」
    「放っといてよ!(Back off!)」
    「患者1人vs医師2人・・良くない報せね?」
    「イイみたい(Pretty good.)」
    「私たち家族に、1度でも
     “みんな”なんてあったの?」
    “バラは赤い、スミレは青い。私のケツの中にはがんが。
     これが「真実」よ”
    「ちょっと待って(Give me a second.)」
    「がんには効いてても・・カラダには辛いわ」
    「私を誘いたいの? それとも行きたくないの?」
    「“恐れのない人生”って素晴らしいわ」
    「恐れるのは“今夜、あなたとキスしないで帰る事”よ」
    「これ、デートよね?」
    「・・あなただったの」
    「私の死んだ後は? あなたが大丈夫だって知りたいの
    「解決ね(..Check.)」
    「彼を休ませてあげないとね」
    「“長寿”を得るには、肛門監視器と
     モルヒネ銃が必要だわ」
    「もう、恐くないわ」
    「あなたのお陰で“理想の自分”になれたわ。
     ・・なんてね(kind of joke.)」
    “私のハナシはここでおしまい”

ジュリアン「今の君にとって、選択肢は2つだけ。
      すぐに治療を始めるか・・死ぬかだ」
     「“病院に缶詰”で、恋愛なんか出来ないのさ」
     「神の存在? 僕が信じるのは、
      科学と実証的証拠だけさ」
     「僕らの関係も、この気持ちも“本物”だよ」

母「(私に)話してみない? あなたの力になれるかも」
 「結婚は失敗だった・・だけど、あなたを授かったわ

サラ「あんなキュートな先生が現れるのは、
   昼メロとあんたの人生だけよ」

ヴィニー「“死にかけた時”は、水に浮いてる感じだった。
     そのまま、ずっと浮いていたかった」
    「美しいレディには、美しい花を」
    「歴史的ロマンスの結末は、必ず“死”なのさ」
    「本気で好きになって傷付くのが、
     “死ぬより恐い”んじゃないのか?」

サンダース「患者とは、一定の距離を置きなさい」

ダグ「俺って“ヤるだけリスト”のトップかよ?
   ・・それとも2番目?」

※※「私の外見は“あなたの好み”なの」
  「実は、あなたは死ぬの」
  「100万ドルが望み? でも課税されて、手元に残る
   のは50万ドルよ。文句なら国税局に言って」
  「彼を愛しているなら、
   “戻って”ちゃんと伝えなさい」

ジュリアン「独りかい?」
マーリー「相手したい?」

ジュリアン「“買い倒れ”したって?」
マーリー「言うじゃない」

ジュリアン「もう僕は、君の“過去”なのかい?」
マーリー「じきに、私があなたの“過去”になるのよ?」

ジュリアン「どうした?」
マーリー「道路が顔に激突を・・」

マーリー「私って・・サイテー」
母「何処の娘も、同じようなものよ」

サラ「何故“長寿”を願わなかったの?」
マーリー「・・もっと欲しいものが」

マーリー「全く(Jesus!)」
※※「言ったわね」

マーリー「欲しいものが分からないの」
※※「それは(欲しいものを)認めたくないだけよ。
   真剣に考えたら・・分かる筈」

教授と助手の会話(ジョーク)
助手「教授、耳に挟んでるのは、もしかして“直腸体温計”ですか?」
教授「くそ! ケツの穴に、愛用のペンを盗られちまった!」

上司「何故、今まで黙っていたんだ?」
マーリー「“そんな眼”で見られたくなかったの」

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2011年10月22日 (土)

☆『ワイルド・スピード/MEGA MAX』☆

18日(火曜)の夜。
“平日のハシゴ鑑賞”と言う荒行(?)を“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”にてこなしたワタシ(⌒〜⌒ι)

「レイトショー時間帯」に突入しつつ・・観た2本目は『ワイルド・スピード/MEGA MAX』だった。

『猿の惑星/創世記(ジェネシス)』を観終え、結構それはそれで「シンプルなハナシながら、アタマがパンパン状態となった」のだが、その上に本作を「わずか25分間の休憩時間を挟んだのみ」で立て続けに鑑賞したもんで・・終盤では何やらクラクラして、ぶっ倒れそうになってもしまった(×_×)

何だかね・・妙にテンションが高過ぎるんですワ、コレ(⌒〜⌒ι)

遂に(?)逮捕された、自動車盗を繰り返した札付きのワル=ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)は「執行猶予なし、懲役25年」の刑が確定し、ロンポック連邦刑務所へと護送される事になった。

しかし、彼ら囚人を乗せたバスは“謎のスーパーカー”3台に襲撃され敢えなく横転。

ドム(ドミニク)を含む26名の囚人が、まんまと脱走したのだった・・

・・

ドムを救い出した、元FBI捜査官=ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)、ドムの実妹=ミア・トレット(ジョーダナ・ブリュースター)、ヴィンスの3人は「ほとぼりの冷めた頃」に、ブラジル・リオデジャネイロの下町で合流する。

「カネが要るんだろ?」とブライアンの耳元で囁くヴィンス。

彼の言う「列車で長距離搬送される2台の高級車を盗み出すだけの、簡単なヤマ(=仕事)」に取りかかったブライアン、ミア。
そして、彼らのそばには・・現地で合流したドムの“力強い存在”があった。

しかし、ヴィンスの集めた仲間の裏切りにより、ドムたちは「九死に一生を得る」事態に。

尚かつ、高級車を護衛していたDEA(麻薬取締局)の捜査官3人を射殺した嫌疑も背負い込み、3人は合衆国を完全に敵に回してしまったのだった(×_×)

そして、盗み出したクルマから、リオで屈指の実業家=レイエスの裏家業・・“麻薬密売”のデータの収録されたチップをドムたちが発見した事から「ドムの一味」「レイエスの組織」そして「ドム逮捕のため、DSS(外交保安部)からやって来た、アメリカ最高レベルの捜査官=ホブス(ドゥエイン・ジョンソン)」による、凄まじい“3つ巴の死闘”が始まるのだった・・!

キャラクターの据え方に、製作側なりの“苦心”を感じてもしまう本シリーズ(2001〜)。『パイレーツ・オヴ・カリビアン(2003)』シリーズに於いて、オーランド・ブルーム君だけでは、なかなか物語を引っ張って行けなかった(?)のと同様、本シリーズでも・・やはりヴィン・ディーゼルの存在が“不可欠”であろう事が良ぅく分かる。

そりゃ「カーアクション」が本来のウリなんだろうけど・・そんな事よか(=^_^=) ヴィンディ(←勝手に略すなよ!)の“熱くて・優しく・義理堅い”存在感こそが、何とも素晴らしいのだ!

これまでは「確かに憎めないし、独特の雰囲気を持ってはるしとだけど、ちょいとクセが強過ぎるんだよなァ」と感じ、むしろ「敬遠したい系」の男優さんだったりしたんだが(⌒〜⌒ι) 本作では、何だかもう“漢(をのこ)が漢に惚れつちまう”って事態に突入し、ヴィンディ兄貴の「突き放すような、包み込むような(←どっちやねん!)」キャラ造型に酔いしれてしまったワタシ。

ウィキに書かれとる事が事実で、兄貴がリアルにゲイだったとしても、何となく赦せる気すらしている(=^_^=)

本作のインパクトが強過ぎる故、前作『ワイルド・スピードMAX(2009)』の印象を殆ど忘れかけてしまったりも(⌒〜⌒ι)
元々が「かなりB級なテイストのシリーズだった」と私的には解釈してる次第なんだが、この最新作の面白さ&完成度は「まさにシリーズ随一」なんじゃないかと確信(or錯覚?)してもしまう!

強引でご都合主義に溢れる脚本ながら、ツボをおさえたエンタテインメント作(=快作)に仕上がっており、B級の域をイイ感じに脱してるようにも。

「いんだよ、細けえ事は」の言葉を胸に、出来れば沢山のしとたちに劇場鑑賞して欲しい作品である! だって、続編が気になるンだもん!(爆笑)

〜 こんなトコも 〜

・終盤のカースタントの無茶苦茶ぶりは、ある意味「カーアクション映画史に残る出来」と断言出来よう!
・実は、アクション以上に、男同士の友情&信頼のドラマこそが良かった!
・ヴィン・ディーゼルと言う男優の持つ「兄貴オーラ」が観客を酔わせまくる! 女性観客の感想が聞きたい!
・ヴィンディの笑顔&優しさに、男は双眸を濡らし、女は※※を濡らす・・(←やめんかい!)
・ポールやミシェル(←既に退場しとるがな!)が出ずとも何とでも(?)なろうが、ヴィンディが出ない事には成立しないと思うワケで。製作側も、むろんヴィンディの代理人も(=^_^=)その辺りは良くわきまえとくべきだろう。
・リオ市警ってば、あそこまで腐ってるの? 抗議されないか、ちょこっと心配・・
・「麻薬王を打倒し、リオ市民を解放すべく暴れる窃盗団(=義賊)」と「麻薬王に買収され、腐り切ってる汚職警官ら」とでは、果たしてどっちが正義なんやろかね? (正解:どっちもどっち(=^_^=))
・愛車を賭けたレース(対ポルシェ)のシーンの描かれ方に爆笑(大幅カットですやん!)
・ラストの“あのオチ”は、次作の監督&脚本家泣かせとしか思えない(=^_^=)
・リアルに描いたなら、かなりの通行人の「惨たらしい遺体」が路上に転がってたハズの終盤。アレで“無血沙汰”とは到底思えない。
・「死者の殆ど出てなさそうな描写・演出は、流石に“ご都合主義”過ぎて冷める」って観客も少なくなかろう。
・インプレッサ(4ドア)はやはりカッコいい!
・中盤は『ミニミニ大作戦(2003)』『オーシャンズ(2001〜)』っぽいノリだ。
・敵(レイエス)側のキャラ陣に、大した個性なし!
・望む事なら、レイエス側の副官に「(ヴィンディ、ドウェインとは)毛色の異なる個性・異常さ・魅力」を持つキャラが欲しかった。(参考:高嶋政伸(=^_^=))
・レイエス御自らの“処分”シーンには『リーサル・ウェポン2/炎の約束(1989)』『キック・アス(2010)』を思わせる、あの「イヤ〜な感じ」が漂ってた(⌒〜⌒ι)
・リオの下町に「ハコスカGT-R」を走らせるセンスは素晴らしい!! デ・トマソ(?)なんかより、よほど光ってた!(ワタシ、日本人やし(=^_^=))
・「冷静に考えれば(=^_^=)」あちこち破綻してる物語だった気もする・・
・ワタシの両大腿部を合わせたよりもぶっとい、ドウェイン・ジョンソンの上腕部って、、(×_×)
・ってか、ドウェイン兄貴、オレより年下ですやんか!
・序盤、護送バスが激しく横転するシーンで、車体からスポンジ片(?)の飛び散る演出が激しかった。
・「東京」「モスクワ」「ゴア」「香港」「バリ」・・はいずれも“逃亡犯にとっての天国”らしい(×_×)
・ラストのラストでエヴァ・メンデスが登場! これで、次作にキャスティングされなかったら、笑える(⌒〜⌒ι)
・ラストの字幕が妙に畳み掛けて来てくれて面白い。「危険なカーアクションです。撮影は閉鎖された道路で、総てプロが行っています。絶対に真似をしないで下さい」ってさ。
・「多少ムチャぶりが目立とうが、総じて面白けりゃ良い!」と言うお手本のような脚本。『ID4(1996)』や『特攻野郎Aチーム /THE MOVIE(2010)』を想起させる勢いの良さだった。
・ところで・・あと25人の囚人はちゃんと捕まったのか?
・レティと言うキャラ(演:ミシェル・ロドリゲス)を知らない観客は、一応“次作に備え予習”しといた方がエエのやろか?
・エレナを巡っての、ドムvsホブスの確執のドラマも、もっと(?)盛り上げて欲しかった。
・「監視カメラに映らない」程に高速で走れるクルマにこだわる面々・・単純に考えて「ムリ!」「お前らアホか!」と思っちゃうワタシは、余りに現実的なんやろか? どうせならMI6から「例のアストンマーチン(V12ヴァンキッシュ)」を盗んで来るとか(・ω・)
・ドムが「大事なのはカネじゃねぇ。俺たちファミリーの存在であり、絆なんだ」とかって熱く語るトコで「全員が妙に納得してる」のが、後で考えたら結構面白かった(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

ドム「女が先だ!」
  「計画変更だ! 連絡を待て!」
  「稼ぎたくて、だと? 考えが甘過ぎる」
  「俺たちがどう答えようと“殺すハラ”が見え見えだぜ」
  「アメリカは“国家の面目”の為に、
   全力で俺たちを捕まえに来るだろうぜ」
  「無闇に疑ってかかるんじゃねぇ!
   外でアタマを冷やして来い!」
  「仲間を騙すんじゃねぇ!」
  「親父の事なら、何だって覚えてるぜ」
  「お前なら“良い父親”になれるさ」
  「レイエスのカネを総て奪って、姿を消す」
  「隠れたりなんかしねぇぜ」
  「盗む気なんか、ねぇ」
  「誰の仕業か、ボスに言え。“他のも焼き棄てる”とな」
  「計画変更は・・ねぇ!」
  「懐かしいな(Home sweet home.)」
  「生憎だが、俺も“別のクルマのケツ”を拝んだ事はねぇ」
  「(ホブスに)追われてなくても、ツラいヤマ(=仕事)だな」
  「断わるぜ。ここはアメリカじゃねぇ」
  「安物だろうと、俺にとっちゃ“大事なネックレス”だ」
  「何故“俺の潔白”を信じる?」
  「“カメラを出し抜く速さ”のクルマの在処なら、知ってる」
  「パトカーか・・初めて前(の席)に乗ったぜ」
  「手伝え。お前はファミリーだ」
  「そいつは、何のハナシかな?」
  「カネなんてモノは、所詮“はかない存在”だ。
   1番大切なのは“仲間の存在”だ。
   今、此処にいる、ファミリーに・・乾杯」
  「(この俺を)逮捕? 出来るのか?」
  「逃げるんじゃねぇ。計画を実行するんだ」
  「此処で逃げたって、自由にゃなれねぇんだ!
   良ぉく覚えとけ!」

レイエス「ここじゃ“殺すなら殺す”でストレートにやるのさ。
     それが“リオの流儀”ってヤツだ」
    「スペインは、原住民を銃で脅し・・やがて失敗した。
     ポルトガルは、原住民に贈り物を与え・・手懐けた。
     つまり『力ずくで支配しようとしても、
     “失う物のない連中”は、激しく抵抗する』って事だ」
    「今回のお前への処分は・・」
    「手ぬるいぞ、署長」
    「俺にとっては“神の存在”なんかどうだって良い」

ホブス「絶対に、奴らをクルマで逃走させるな」
   「エレナ・ニベスを連れて来い。有能な通訳だ。
    それに・・笑顔がいい
   「他に手伝える事だと? 俺の邪魔をするな!」
   「君は決意が固く、この街で買収されてない
    “唯一の警官”だからな」
   「良い報告からしろ」
   「で、悪い報告とは?」
   「リストに名がある以上、黙って捕まえろ」
   「この車を元通りにしろ」
   「・・やはり貴様か」

ヴィンス「俺じゃなく、その若造を信じるのか?
     そいつを信じてどうなった?
     レティは今、何処だ?」
    「なぁ、俺の息子に会ってやってくれ。
     愛称は“ニコ”ってんだ」

ミア「私にこそ相応しいクルマよ」

ローザ「・・彼は承知なの?」

ハン「レイエスの手紋を手に入れる?
   “簡単な仕事”をありがとよ」

ジゼル「そもそも“女の仕事”に、男なんか要らないわ」
   「修羅場をくぐり抜けると、
    “何が大切なのか”が分かるのよ」

※「最悪だぜ。お前まで来るとはな」
 「俺のクルマをダセぇって言う前に、
  そのダセぇ上着を棄てっちまいな!」
 「そのセクシーな脚はいつ開くんだ?」
 「こいつらは何だ? 道化か?」
 「ひ、1人あたりの分け前が1100万ドル?!」
 「・・つい、考え過ぎちゃったよ」
 「レイエスを襲うのなんて、馬鹿だけだわ」
 「どんな作戦だ? “集団自殺作戦”かよ?」
 「俺は白人だよ。この顔は“日焼け”したのさ」 ←おい!
 「事故の常習者は、ラジコンの操縦もヘタなのさ」
 「何でいつも、タイマーを短くセットするんだ?」
 「パパスマーフかよ?」
 「“人生は1度きり”だ。やろうぜ!」
 「ゴール寸前で“アクセルを緩めた”のさ。
  ・・気付かなかったのか?」
 「“修理代をボッたぐらない”修理工場がやりたいぜ」
 「世界に4台しかない車?
  ならこれで、西半球に2台が揃ったワケだな?」

署長「リオじゅうから“買収した警官”を集めました」

モニカ「“幽霊の存在”を信じる?」

ドム「隠れてろ、と言ったよな?」
ブライアン「稼ぎたくてね」

ドム「それに、ドライバーが2名要る。
   “プレッシャーに強く、くじけないヤツ”だ」
ブライアン「それなら2名、いるぜ」
ドム「・・だな」

ドム「“行け”と言ったろ?」
ブライアン「ひねくれ者でね」

ブライアン「今まで何処にいた?」
ヴィンス「イヤな質問だな」

ホブス「詳しいな?」
エレナ「これも“決意”の表れよ」

エレナ「貴方にとって“大事な人”だったの?」
ドム「・・誰も理解出来ないほど・・君以外は」

ホブス「明日はまた、貴様を追うからな。すぐに再会だ」
ドム「どうかな? ムリだぜ」

追記:一瞬にせよ『明日に向かって撃て!(1969)』や『俺たちに明日はない(1967)』辺りの“アメリカン・ニューシネマ”路線の「凄絶な幕切れ」を予想してしまったワタシは・・かなりアホでした(⌒〜⌒ι)

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2010年6月17日 (木)

☆『ワン・ミス・コール(2008)』☆

16日(水曜)。
早朝から、2泊3日の行程で某県に出張してるが・・ここが劇場関係に限って言うと、甚だ絶望的なエリアでもあり・・ちょっとガッカリしてしまったが、宿泊先のホテルで「DVDプレイヤー&ソフトの貸出し」をやってたことを思い出したので、この2夜はそれを「夜長の愉しみとしよう」と考えたワタシ。

取り敢えず、欲張って3枚も借り(=^_^=)・・巧く鑑賞がさばけたら、あと1枚を追加で借りようかな、と予定している。

で、まず1本目。ぐっとハートフルなのんが観たくて(←どこがじゃ!)『ワン・ミス・コール』を観てみた。

本作。
まずは、パッケージデザインがやたらと不気味なのが興味をそそってくれる! そのインパクトには劇場公開当時からビビらされ「いいい、いつか観たいけど・・こここ、怖いなァ」と尻込みし続けてたワタシでもある(⌒〜⌒ι)

聖ルーク病院の火災事故を発端に、次々と起こる怪死事件。

自らの妹=ジーンを不審な死で失った刑事=ジャック・アンドリュースは、かつて彼女が同じ(聖ルーク)病院で研修を受けていたと言う仲間の女性=シェリーもまた、謎の溺死を遂げたことを知る。

一方、シェリーが死の直前に携帯でハナシをしていたリアン、そして(リアンの元カレ)ブライアン、(その友人)テイラー・アンソニー・・も連鎖的に死を迎える。
同じく、リアンたちと友人関係にあったベス・レイモンドは“死の危険”が自らの身に迫っていることを感じつつ、独自に“事件の真相”に迫ろうとする・・

「ん? 携帯が“キモなアイテム”なのか?」と気付いたワタシ。
そしてリアンの死のシーンを眺めるに至り、ようやくハッキリと気が付いた。

「これって『着信アリ(2004)』じゃん!」と。いや、実はそれ(=『着信アリ』のハリウッドリメイク版であること)をワタシが忘れてただけだった(×_×)

ってことで「怖くないし、既視感に溢れてるし、死に方がクリーン&マイルド過ぎるし、全然“現象”が合理的じゃないし」と、総じてしょっぱ過ぎな1作だった(×_×)

ワタシがこの手の作品に求めてやまぬのは、とにかく「斬新かつ衝撃的な恐怖演出」なのである。その上で「極めて凄惨なんだけど、具体的描写までには踏み込まず、観客の想像力で(恐怖を)補完させる」と言うモノなら、ホント賞賛を惜しまないであろう(代表例:『サイコ(1960)』)。

その点においては、本作って「映像の中心に主要キャラを配し、その手前(=シルエット処理)や背後(=ボカし処理)を何者かが横切る」ってなパターンを多用してたが、それが一本調子で次第につまんなく思えて来たのも事実だし残念。

主要キャラが全員「幻覚を見過ぎ!」ってのも怖さを超え、少しあきれてしまった。

そうそう。中盤でデイヴ・スペクターそっくりのおっつぁんが出て来て「結構、ハリウッドにも“デイヴ顔”っておるんやなぁ」と思ってたら、どうやらご本人らしかった(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフもありました 〜

リアン「・・私の着メロじゃない」

ブライアン「ヤツらは動くんだ。そして俺たちのアタマに入って来る」

追記:DVDメディアの質感、収録映像の全体的な粗さ、“アサチュパ”なる名の日本語字幕担当者・・などから、本ディスクはどうやら「アレ」っぽいですね、「アレ」、、(⌒〜⌒ι)

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2010年3月 7日 (日)

☆『わが谷は緑なりき(1941)』☆

2日(火曜)の夜。衛星第2でジョン・フォード監督の『わが谷は緑なりき』が放送されると言うので(←誰が言ったんだか)この日ばかりは、大人しくさっさと帰宅したワタシ。

イギリス・ウェールズ地方の炭鉱町を舞台に、炭鉱夫のモーガン一家の辿る運命を描いたドラマ。

現代に置き換えたら『リトル・ダンサー(2000)』っぽいタッチにも繋がる演出があり、それは「ヒュー少年(末弟=6男)が“軸”となる」「家族のドラマである」点など。尤も、ヒュー少年にはダンスの才など備わってないので(・ω・)、一家で一番の“インテリ”に育ちつつも・・結局は、炭鉱夫となる進路を選ぶ訳であるが・・

ヒュー少年に強烈な影響を与える人物が2人登場し、1人は彼の父=グウィリムであり、もう1人は町一番の“識者”たるグリュフィド牧師(ウォルター・ピジョン)であるが、、特に牧師の言動の数々がとにかく光ってて、中盤など「このしとの言葉を、総て刻まねば・・!」とバタバタと慌ててメモしまくろうとしたぐらいだ(⌒〜⌒ι)

後半辺りから、彼はちょっと物語の流れから身を引くカタチとなってしまい、残念だった。演じるウォルターさんも、グレゴリー・ペック路線の「がっしりハンサム系」で好感度大だった。

しかし・・「制作されたのが太平洋戦争開戦の頃」「モノクロ作品」「他国が舞台」なのに、ここまでの完成度の高さ、そして(家族の)ドラマに見られる“約70年を経てなお、鑑賞に十分耐え得る”普遍性ってば凄まじい!

また私的には、ヒュー少年が“想いを寄せる”義姉=ブロンと(やがて)同居することとなった際の「嬉しくて思わず声の弾んじゃうのを、慌てて低い発声に言い直す」トコなど、何だか観てて微笑ましい・・ちぅか未だにドキドキしてしまった(←未だにドキドキするなよ!)
やっぱり、武※鉄矢も言う通り(=^_^=)子役にはベテラン俳優も敵いまっしぇん(・ω・)

本作でヒュー・モーガン少年を好演した可愛い顔のロディ・マクドウォールは、その後も俳優として活躍し、何と『刑事コロンボ/死の方程式(1972)』ではピーター・フォークと対決する知能犯を演じたと言う! これも(DVDソフトは押さえてるので(=^_^=))再会が楽しみである☆

〜 こんなトコも 〜

♦食卓で気まずくなり、兄たちはテーブルを立ち出て行く。ポツンと残された父を気遣い、わざとガチャガチャと食器で音を立てるヒューに「お前がいるのは分かっている、息子よ」と言葉をかける父にちょっとウルッと来た。
♦劇中で2度も落盤事故の起こる、ロンダ渓谷の炭鉱・・事故調査委員会は開設しなくていいんかい?(当時はないだろ)
♦いじめっ子を「学んだボクシング」で圧倒するヒューくん。昔ながらの(両手の甲を相手に向ける)ファイティングポーズが『タイムコップ(1994)』に出て来たボディガードのおじさんを連想させてくれた。
♦聖書の「イザヤ書55章」が効果的に引用されてた。かいつまむと、こんな感じらしい(?)

 渇きを覚えている者は皆、水のところに来るがよい。銀を持たない者も来るがよい。
 穀物を求めて、食べよ。来て、銀を払うことなく穀物を求め価を払うことなく、ぶどう酒と乳を得よ。

 (激しく中略)

 あなたたちは喜び祝いながら出で立ち
 平和のうちに導かれて行く。山と丘はあなたたちを迎え歓声をあげて喜び歌い
 野の木々も、手をたたく。

ま、簡単に言えば「あんた、行きなはれ。行くからには、希望を持ちなはれ」って感じか? ←「浪花恋し※れ」かい!

〜 こんなセリフもありました 〜

ヒュー“なにが現実でなにが幻なのか”
   “父の素朴な教えは、総て正しかった”
   “兄たちの体の「落ちない石炭の汚れ」が勲章であるかのように誇らしく思えた”
   “皆、食卓では黙っていた。だが、美味い料理に勝る話があろうか?”
   “父は家の頭脳、母は家の心臓だった”
   “町に石炭カスが増えるにつれ、人々の心も黒ずんで行った”

父「金は使うためにある。稼ぐ時と同じくらい必死で使え。楽しく、ただし目的を持て」
 「いい働き手なら(どんな状況だろうと)稼げるさ」
 「神は1人を与え、1人を奪った」

母「主人に何かしたら、あたしがそいつらをこの手でぶち殺してやるからね」
 「何故あなたたちを産んだのかしらね。苦労するためだったのかも」
 「良い人間に育ってくれたら、あたしはそれで幸せよ

兄「行儀(=沈黙)と真実(=発言)なら、真実を取る」

牧師「谷から“何か”が消えたのさ」
  「医師じゃなく、神を信じなさい」
  「神の命令で、自然は“考えを変える”ことがあるのさ」
  「出来たら私が代わりにそこ(ベッド)で寝ていたいね・・『宝島』をゆっくり読み返したいんだ」
  「君はいい子だし、ここはいい家族だ」
  「感謝? 私の務めさ」
  「不正を倒すのは、別な不正じゃない」 ←コレはイイ!
  「君は幸運だ。退屈な(冬の)時期をベッドで過ごすことが出来た」
  「お父さんがランプを磨くように、君は魂を磨きなさい。祈ること、そして“その言葉の意味”を考えなさい」
  「この職は・・犠牲と献身以外は求めてはならぬ仕事だ」
  「これまでの時間を無駄にした人々に対し問いたい。ここで面と向かって私を非難する者は?」
  「私の教えは、とうとうあなたたちに届かなかった」
  「若い頃“真実で世界を征服出来る”と本気で思った」
  「枯れた心に神の愛は決して届かない」
  「毎日曜日、あなた方を眺めて気付いた。・・あなた方は怖くてここに来るのだ、主の復讐が」
  「あなたたちは・・偽善者の上に卑怯な人たちだ」
  「君の姉さんに再び逢えば、別れられなくなる」

兄「その顔はどうした?」
ヒュー「山で転んだ」
兄「・・勝ったのか?」
ヒュー「・・いや」

ダイ「先生を痛い目に遭わせたいか?」
ヒュー「・・何もしなくていいよ」

ダイ「ボクシングはな、芸術だ」
  「先生にボクサーの才能はないようだな」
  「人前で話すのは苦手でね・・パブは別だが」

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2009年10月27日 (火)

☆『ワイルド・スピードMAX』☆

26日(月曜)。
何だか分かんないが、疲れが溜まってるのか、妙にクラクラ来てた1日だった。
栄養が足りてないんやろかね(・ω・)

明日(火曜)に(以前の出張ぶんの)振替休暇を頂いてることと、明後日(水曜)から2泊3日の出張行が控えてるもんで、妙に“残業モード”の過熱してしまった1日となった(って言ってもせいぜい、出張の準備ぐらいなんだが)。

そうこうしてる間に、18時・・19時・・と時間が過ぎて行き「ああ、今夜は流石に寄り道して、シアターに行く訳にもいかんかったなぁ、、」とガックリしたんだが・・
次の瞬間「待てよ? 確か“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”のレイトショーが21時以降にあったぞ?」と思い付き、そのまま残業後にシネコンに向かうこととした次第(⌒〜⌒ι) ま、明日休みだし☆

あんまし“深いの”“難しいの”は観たくない精神状態だったので「徹底的なバカ系を観よう!」と心に決め、実は少しばかり楽しみにしてた“ワイルドスピード”シリーズの最新作『ワイルド・スピードMAX』を観に行った訳だ。

かつてはロサンゼルス(=ロス)で暴走行為、車両盗難など“やりほ〜だい”だった伝説のドライバー=ドミニク・トレット(ヴィン・ディーゼル)。
しかし流石の彼も今やロス市警&FBIに追われる身となり、肩身の狭さを感じたドム(=ドミニク)は今、仲間たちとドミニカ共和国で“走行中のタンクローリーからガソリンを強奪する”と言う新手の犯罪活動に精を出していた。

彼にはレティ・オルティス(ミシェル・ロドリゲス)と言う恋人もいたが「俺と一緒にいては幸せになれない」と考えたドムは、大金を残し、ある夜に彼女の前から姿を消すのだった。

真面目に働き始めた(?)ドムだが、ある日、妹のミア(ジョーダナ・ブリュースター)から“とある知らせ”が届く。
すぐロスに舞い戻ったドムはミアに再会。“ある事件”の謎を解き“ある人物”に接触するため動き始める。

一方、ドムの旧友であるFBI捜査官=ブライアン・オコナー(ポール・ウォーカー)もまた、巨大麻薬密売組織(←密売するに決まってるが、、)の謎のボスを追い、ロスの街を駆け回るのだった。

FBIでは、これまでに潜入捜査官が3名も組織に殺されていたのだ・・そしてその中には・・

いやぁ、分かり易い(=^_^=) エッセンスを縮めたら1時間以内に収まりそうだ(=^_^=) シリーズ1作目(2001)の面々=ディーゼル&ウォーカー&ミシェル&ジョーダナがいよいよ再集結する訳だが、、“脚本上の流れ”からか、誰の表情にも笑顔の殆ど見受けられないのが印象的だった(・ω・) 

“007シリーズ”ばりのオープニング・シークエンス(←劇中最大の見所かも、、)や、ブライアン初登場時の“パルクール”(いわゆる建物の屋根や路地などの“高低差”を使ったダイナミックな追いかけっこ)、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説(1984)』入ってるような「メキシコの砂漠にある謎の坑道(←誰が掘った?!)での高速チェイス(=ライド系)」など、映像演出に凝ってる印象があった。

にしても・・やはり“作品全体を覆う影”みたいなもんは強く(脚本上仕方ないトコだが)、出演者らの言動は何処か「はっちゃけてない」し、レースシーンそのものも「夜間が多かったり」「ストリートを走らなかったり」と、ちと残念な気はしたか。

まぁ「昼間にロスのストリートを走る」って設定は、ムリがあり過ぎるんかも知れないが。。

また、FBIが如何に捜査官を使い捨てるか、ってのも良く分かった(⌒〜⌒ι) (殉職時の)葬儀だけは盛大に執り行って貰えるが、指紋照合作業にやたら時間がかかるし、何か「指令室に雁首揃え、無線で指示送ってるだけ」みたいな。
ただ、一方で「押収した改造車両を勝手に捜査に使える」ってのはある種の“特権”みたいで、思わず憧れてしまった(=^_^=)

ってか「FBIに車両を押収された時点で“もう戻って来ない”と考えた方が良い」んかも知れない(×_×)
「どうせ自分のクルマちゃうし」ってことで、ぶつけるわ横転するわ“やりほ〜だい”だったな。。

俳優面ではヴィン・ディーゼルもそうだが、ボスの副官役(?)=カンポスを演じたジョン・オーティス(John Ortiz)ってしとが妙に人懐っこくみえて好感を持った。ディーゼルもこのオーティスもだが、黙ってる時の表情なんかを眺めるに「撮影現場では、ムチャクチャええ人なんじゃないか?」と思えてしまう。逆にポール君の方が、現場では“暴君”だったりして(←勝手な妄想です、すんません)

序盤に登場する、ハンと言うキャラの「東京でレースをするんだ」って台詞から察するに、
本作は『ワイルドスピードX2(2003)』と『ワイルドスピードX3/TOKYO DRIFT(2006)』の中間に位置する物語なんだろうな。

そうかそうか、ミアがポールに「5年ぶり」とか言ってたから、きっと2005年ぐらいの設定なんだろう。

あれ? そうなると劇中の「スバル・インプレッサWRX STI(3代目:GR型)」ってば“試作型”だったんやろか?(=^_^=) ←リリースは2007年ですから。。

〜 ほか、こんなトコも 〜

♦ドムの好みは「コロナ・ビール」らしい。
♦ポール・ウォーカーの顔つきが、精悍になってて良かった。同僚(スタジアック捜査官)をいきなり殴るのはどうかと思うが(・ω・)
♦ブライアン君がカンポスを尾行、ボスの正体を探るシーン・・妙に観てて緊張してしまった(←罠と思った)。緊張してソンした(=^_^=)
♦冷徹で極悪なボス・・と思いきや「教会で神に祈る一面」もあったりし、妙に憎めなかった。まぁ『アンタッチャブル(1987)』のアル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)もオペラか何かを観て泣いてはりましたけど(・ω・)
♦「インプレッサWRX STI」が砂漠地帯を爆走! アメ車の中に混じるとコンパクトで大人し過ぎる印象もあったが、やっぱし(スバル乗りとしては)嬉しい!
♦砂漠地帯をごっつい排気量のアメ車で疾走したら・・たちまちガス欠になると思うんだが。。
♦高速で坑道内を並走する2台。右の1台はドムが運転。しかしドム車の前方には壁が・・ここでの彼の行動がスゴい!(=^_^=)
♦「気のいいタンクローリー運転手」と思いきや・・しまいにゃバンバン発砲して来ました(☉д☉)
♦ドムに気のある組織のおねぃちゃん=ジゼル。語りかける言葉の一部にいちいちスペイン語(?)を織り交ぜるのにドキドキした(=^_^=) アレは愛の囁きか? ってかドムはそれを理解してたのか?
♦ラストで「ホンダNSX」を“不敵な笑みを浮かべながら”運転してたドライバーに驚愕! あんたの活躍こそが観たかった!
♦液体窒素ボンベのホースの先が曲がり、自分の顔面に勢い良く噴射されたら・・さぞ大変やろな(×_×)
♦緑の「フォード・グラントリノ」が登場。(あの初老でシブい方の)ブラガさんにこそ乗って欲しかった。で、ドムやブライアンに向かって“指でピストルの形”を作り、発砲するマネをしたり・・ ←で、狙撃班に撃たれたり(×_×)
♦ボス=ブラガの正体がいよいよ判明するシーンは、どうしても『ユージュアル・サスペクツ(1995)』を連想してしまう。
♦7キロほど距離のあったゴールが“ショートカット”でいきなり1.6キロぐらいに短縮されるのは面白い。

〜 こんなセリフもありました 〜

ドム「Go. have fun.(飲んで来い)」
  “恐れずに飛ばせ”
  「Come on. Look at you.(何だ、その顔)」
  「忘れる? 無理な相談だ」
  「※※※を殺す。それを邪魔するヤツもな」
  「“本物の運び屋”は、積み荷を知っときたい」
  「捕まると“本物のムショ暮らし”だ。だから赤い回転灯を見たら・・ブッちぎる」
  「ニトロ(≒NOS)なんか使うのはクサレ野郎だ」
  「じき“面白いこと”が起こる」
  「FBI(の取引)を信じてるのか? “サンタを信じるガキ”と同じだな」

ミア「あなたは“悪人を演じてる嘘つき”なの? それとも“善人を演じてる悪人”かしら?」

ブライアン「彼から“信念を持つこと”を学んだ。あの時、逃したのは“彼を尊敬していた”からさ」

レティ「Come on!(よしてよ)」

上司「捜査官と犯罪者の違いは“判断力の差”だ。」

カンポス「ブラガが望むのは、最高のテクを持った“本物”だ。“車のために家族を売るような男”なのさ。」
    「愛する女と、別れた女たちに、乾杯」
    「ドライバーは“消耗品”さ」

ドム「マジか?」
ブライアン「至ってな」
ドム「やっぱり」

ブライアン「反則で勝って満足か?」
ドム「ルールはない」

ジゼル「免許証は?」
ドム「免許証って?」
ジゼル「では親指の指紋を」

ドワイト「日本車はV8には勝てねぇのさ、絶対にな!」 ←何か偏見入ってるなぁ、、

ジゼル「あんた・・“女より車の方がいい”ってタイプの男なの?」
ドム「“最高のボディ”には惚れ込んじまうのさ」

ミア「傷口を消毒して縫うわ。痛むわよ」
ドム「楽しんでるな?」
ミア「少しね」

ブライアン「俺のGT-Rを吹っ飛ばしたろ?」
ドム「(このインプで)満足だろ?」

ブライアン「皆がお前を追いかけるぞ」
ドム「逃げないさ」

ブライアン「ここからは“管轄外”だ」
ドム「ここから、復讐が始まる」

ブライアン「あのレース、本当は俺の勝ちだよな?」
ドム「どうした? アタマでも打ったか?」

エンド時幕“本作は危険なアクションです 撮影は閉鎖された道路で
      プロが行っています 絶対にマネをしないで下さい” ←しねぇよ!

つぶやき:さぁ記事も完成したし、今日はクルマで出かけよっかな!
     ・・ってか、もう午後なんですけどね(×_×)

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2009年10月24日 (土)

☆『私の中のあなた』☆

23日(金曜)。
明日からは、土日の連チャンで「発狂したか」のような“山登り”をこなす予定となっている。

土曜には“石鎚山”に登る。
そう、かつての連ドラ『永遠の仔(2000)』で、何度も何度も、故・古尾谷雅人さんの滑落死するシーンが映し出された、例のアノ山だ(=^_^=)
日曜には“剣山”に登る・・吉川英治の時代小説『鳴門秘帖』で、主人公である剣豪の父親が幽閉されてた洞窟を擁する、例のアノ山だ(=^_^=)

ってことで、本来ならとっとと帰宅の上「ゆっくりする」のが最善なんだろうが、正直そんなに気合を込める気にもなれず(←おい)「一方でもっと大事なこともある!」って訳で、仕事帰りに“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”へと向かい、ちと気になってた1作『私の中のあなた』を観て来た(・ω・)

如何にも“きっちり泣かせまっせ〜”ってな姿勢で物語の組み上げられた(であろう)ヒューマン・ドラマであるが、さて・・?

勝訴率91%が宣伝文句である、らつ腕弁護士=アレグザンダー・キャンベル(アレック・ボールドウィン)の事務所を、11歳の少女=アナ・フィッツジェラルド(アビゲイル・ブレスリン)が訪ねる。
有り金の700ドルを差し出した彼女は「両親を訴えるから、この弁護料で引き受けて」と言い放つ。

長女ケイト(ソフィア・ヴァジリーヴァ)の幼少の頃、突如発症した白血病。ブライアン(ジェイソン・パトリック)&サラ(キャメロン・ディアス)は主治医の「ここからの話はオフレコですが・・」「法的には公に勧められないのですが・・」なる“ある提案”に踏み切ってしまう。
それはつまり“ドナー役の子”を意図的にもうけると言うこと・・

こうして生まれたアナは、見事に4歳年上の姉ケイトと“適合した遺伝子”を持っていたため、生後間もなくからの11年間に8度もの入院手術を受け、臍帯血や骨髄液を姉に提供し続けるのだった。

「今までずっと強いられて来たの! “スペアパーツの提供者”としての人生をね!」と訴えるアナとその弁護人となったキャンベルに戸惑いつつも、自身も元弁護士である母サラは、遂に受けて立つ決意を固める。

かくて、ロス家裁で係争を展開することとなったフィッツジェラルド家だったが、その背後には母サラですら気付くことのない、ケイト&アナのとある思惑が隠されていたのだった・・

あれれ? と不思議な気持ちに(・ω・) ちっとも劇中で泣けなかったのである。。

一般には「ハンケチをぐじょぐじょに濡らして下さいましね、ハイ」的な“お涙ちょうだい系”なのだろうが・・ワタシは泣くよりも何よりも、真面目に冷静に、作品世界に浸ってしまったのである(・ω・)

まずは「決して主人公的ポジションではない」ながらも、ケイト役を熱演してくれたソフィアちゃんの女優魂にドギモを抜かれた!
ヴィジュアル的にも、心象演技(?)をとっても「完璧」なのである。決して美人じゃないんだが、次第に弱って行くトコロや、「ホンマに大丈夫?」と心配になるほどの(強烈な)嘔吐シーンなど、そこいらの“子役”のレベルを突き破ってた!

またコレも、主役級では全くなかったんだが・・そんなケイトのボーイフレンドとなるテイラー・アンブロウズ君を好演してくれた青年男優さんもスゴかった。
この2人のラヴシーンなどは「今を生き、この瞬間を愛し抜くんや!」って感じで“激しさ&切なさ”が爆発してたなぁ。

この2人の(劇中における)インパクトが余りに凄まじ過ぎるため、(彼らを固める)大物俳優陣がそれぞれにインパクト対決をしてくれるンだけど・・ちょっと「足りないよなぁ」と思ってしまう。
とは言え、髪に躊躇なくバリカン入れるキャメロンさん、廊下でぶっ倒れ全身を震わせるアレック氏もそれなりに頑張ってはくれてたんだけど。。

そう考えると、本来は主人公であるアナちゃんでさえ「インパクトの薄い感」があったかも(・ω・)

なお、前半であるが、複数の人物が入れ替わり、それぞれの視点でモノローグ(独白)を放つ演出がとても良かった! もう一歩、確信犯的にソレを貫けば、それはそれで立派な“オムニバス作”となり得た気もする☆

それと「ケイトが病室からガラス越しに外のやり取り&会話(←勿論セリフは聞こえない)を眺めてる」みたいな映像演出が効果的に挿入され、なかなか良かった。

ガンガンと、医学的情報やら、判例やら、人生談義やらを放って来るんやろなぁ・・ってトコロを、意外にどのキャラも「黙るトコロは黙る」って描き方をしてる辺りも好感が持てた。

語り過ぎることは、やはりダメなんだろうな、と改めて感じる。・・それは、実人生においても(×_×)

〜 こんなセリフもありました 〜

アナ“誕生なんて偶然なのだ。大抵はお酒の勢いとか、避妊の失敗で人は生まれる。
   つまりは、アクシデントなのだ”
  “親戚は、私たち一家との間に距離を置いた”
  “父の家族はリッチだが冷淡、母の家族は口ばかりうるさい”
  「Let me go!(もうイヤ!)」
  “いつか、また会える”

ブライアン“いつの間にか、家族に亀裂が”
     “あんなに小さかった子が、いつ物事を考え始めたのか? 子供は成長する”

キャンベル「本気なんだね? いい度胸だ」
     「当時5歳の子が“理解”ですと?」
     「“悪かった、行き過ぎた”と思ったことは?」

ケイト「“美しい”なんてウソを言うのはやめて」
   “私は病気に負け、もうじき死ぬ。そして、家族も病気に負けてる”
   “私は家族みんなの関心を奪ってしまった”
   “ママは総てを犠牲にした。結局は「負け戦」だと言うのに”
   「私とテイラー・・“適合カップル”よ」
   「痛むのよ、生まれた時からね」
   「あなたに1つ、頼みがあるの」
   「信じるわ・・何故って? それが真実だから
   「みんな愛してるけど、今日は帰って」
   「ママは言ったわ・・“バスに乗ったら、左側の窓の席に座りなさい。
    振り向けばママが見えるから”と。・・今夜もその席に座るわ」

テイラー「100ドル賭けるよ。君は3時までに吐く」
ケイト「ヒドいわ」
テイラー「・・そして明日は僕だ」

テイラー「癌になったから君に出会えた・・癌になって良かった」

サラ「あなたは一体どちらの味方なの?」
ブライアン「これは敵とか味方とかの問題か?」

ジョアン・デ・サルヴォ判事「原告側弁護士は、概して意欲的ですから」
             「死は恥じゃない」

アナ「泣いたりして、私・・バカみたい」
デ・サルヴォ「あなたはバカじゃない。“本当のバカ”を毎日見ているわ・・あなたは違う

医師「今日の痛みは“1〜10”のどれぐらい?」
ケイト「6かな?」

ケイト「手だてはないの?」
医師「・・ない」

ケイト「最期は苦しむの?」
医師「いや、苦しまないようにする」

ケリー「いつか戦うのをやめなくては。そして受け入れるのよ」
サラ「・・出来ないわ」

医師「保険会社にバレるとマズいから、急患入口へ」 ←恋愛モノで言う“親切な(ホテルの)フロント係”的キャラ(=^_^=)

キャンベル「同意を得ましたか?」
サラ「説明はしましたが、同意までは・・」

追記1:戸田奈津子さんが字幕担当! でもちっとも弾けてない! ホンマにアノ戸田さんかい?!
追記2:監督はニック・カサベテス。『ブラインド・フューリー(1989)』『フェイス/オフ(1997)』では、チンピラ的俳優に見えてしまったモノだが、、

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2009年9月12日 (土)

☆『ワールド・トレード・センター(2006)』☆

11日(金曜)の夜。
久々に勤務後、時間が許したので「1本、行きますか? 行かれますか?」と閃いた訳だが・・

今夜は“金曜ロードショー”にて地上波初で『ワールド・トレード・センター』が放送されるってことで「早々に帰宅し、色々と家事を済ませた上でじっくり観よう」と考えた。

監督にオリヴァー・ストーン、主演にニコラス・ケイジを迎え、2001年9月11日に起こった「あの日、あの街」の出来事を港湾警察(とその家族)の視点から捉えた(ノンフィクション仕立て)のドラマ。

2001年9月11日(火曜)。ニューヨーク・シティはいつもと変わらぬ朝を迎えた。
港湾警察のウィル・ヒメノは車窓の彼方、摩天楼にひときわ高く屹立する2本の超高層ビル=ワールド・トレード・センター(世界貿易センタービル:WTC)を眺めつつ出勤する。

朝のミーティング。ジョン・マクローリン班長(ニコラス)は「では、互いを守り合い、事故のないように」と声をかけ、いつものように彼らのパトロール勤務が始まった。

直後、彼ら全員は“軽いながらも異常な衝撃”を感じる。

本部に「非常に深刻な事態が発生した」と呼び戻された彼らは、WTCの北棟(ノースタワー/第1タワー)、続いて南棟(サウスタワー/第2タワー)の上層部に、それぞれ小型旅客機が連続衝突した・・なる未確認情報を耳にする。
ビル内に取り残された人々を救出するため、ジョンは部下のウィル、ペズーロ、ロドリゲスらを率いチームを構成、現場(第2タワー)へと急いだのだが・・

ストーン監督作としては『エニィ・ギブン・サンデー(1999)』以来の鑑賞だろうか? 『アレキサンダー(2004)』は内容を全く覚えてないもんで、多分まだ観てないかなぁ・・と(×_×)

何だか・・冒頭に“ここで語られることは、あの日の生存者の話に基づいている”とナレーションの挿入されることからも「かなり関係者・犠牲者(遺族)の各位に配慮されたんやなぁ」と・・“作品世界に没入する”以上に、色々と制作時のスタッフの苦労に気が行ってしまった(・ω・)

どうしても比較されてしまうのは(取り上げた題材も、制作年も同じである)ポール・グリーングラス監督の『ユナイテッド93(2006)』であるが、あちらの作品の方が同様にノンフィクション作ではあるも「我々の知りたかった、あの日のこと」をより巧く(商業作品としても)描けてた感があった☆

開始後、わずか30分程度で、港湾警察チームはタワー崩壊により、大量の瓦礫と共に地下に生き埋めとなってしまう。この展開だけは確かに衝撃的なんだが、そこから以降の流れがどうしても(当事者らに関しては)「静」「追憶」の演出に一貫してしまい、そこが残念だった。

願わくば、もっと詩的な描写にせよ、ニューヨークの風景を沢山映し、より一層の臨場感を観る者に与えて欲しかったと思う。

主演はいちおうニコラス・ケイジなんだが、近作『ノウイング』以上に活躍が出来ておらず「彼じゃなくても良かったんでは?」と正直思ったものだ。
明るいシーンでは帽子やヘルメットを常に被っおり“何かを見せぬようにしている”とも感じたし(⌒〜⌒ι)

ジョン&ウィルの家族が、中盤から(彼ら自身に代わる)「動」の存在とし、描かれる比率を高めてゆくんだが、それにしては「何かが薄かったなぁ」と。

確かにポイントを絞って描きたいことはあったろうし、それはそれで奏功してたんだろうけど・・我々の観たかった「WTCのドラマ」「ストーン監督の作品」は果たしてコレで良かったんやろか? と心の何処かに“すんなり納得出来ないモノ”が続いている(・ω・)

〜 こんなセリフもありました 〜

A「セスナ機か? どこのバカが突っ込んだんだ?」
B「いや、あれは小型機じゃない」

※「サウスタワーもやられたって?」
 「ビル内には5、6万人いるぞ?」
 「ペンタゴン(国防総省)もやられたって?」
 「今日で世界は終わりなんじゃねぇか?」
 「この国は、戦争に突入したんだ・・ 本土が攻撃されたこの日に」
 「神様が煙のカーテンを引いたのかもな・・まともに(この惨状を)見たら、耐えられないだろうって」

警官「“長い1日”になりそうだな」

キャスター「マンハッタンは地獄と化しています」

A「ここにあったビルは?」
B「なくなったんだよ、全部な」

女性「あのビルがぺしゃんこに潰れるなんて・・私、息子に怒鳴っちゃったの・・
   最後に・・怒鳴っちゃった・・今はあの子を抱きしめたい」

ジョン「こんな大規模な災害は・・流石に想定外です」
   「警棒と帽子は置いて行く、この状況では役に立たんからな」
   「エレベータシャフトがビル内で一番頑丈だ」
   「眠るな! 脳を働かせろ」
   「こんな状況でお喋りなんか出来るか〜! 痛ぇ〜!」 ←ニコちゃん、、
   「“これっ切り”になったら、次はもっといい場所で会おう」
   「早く戻って、キッチンの戸棚を仕上げなきゃ」
   「俺は・・いい女房を貰ったと思っている」
   「君が生きろと・・言ってくれたんだ」 ←妻のドナに

ジョン「ウィル、ここは何処だ?」
ウィル「地獄です・・生き地獄」

ジョン「俺はちゃんと君を愛せてたか? 君を大事に出来てただろうか?」
ドナ「起き上がって・・貴方には出来る筈よ」

※「これから兵士が必要になる・・報復の為に。見てろ」

追記1:劇中で唯一「拳銃」の発砲されたシーン。衝撃的なハズなのに、余り響いて来なかった。。
追記2:TV報道の中から、途切れ途切れに「ユナイテッド航空93便」「シャンクスビル」などのセリフが聞こえて来た。

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2009年3月20日 (金)

☆『ワルキューレ』☆

20日(金曜)。
送別会っぽいのんが3夜連続し、ちと「寝だめ」「休肝日」に充てようと考えてた1日だったが・・午前中から引っ越し業者さんが見積りに来はる! ってことで、そないに深く眠ることもなく起きた(・ω・)

無事に業者さんとの打合せも終わり、解放感に包まれた(=^_^=)ワタシは、市内(国道1号線沿い)にあるシネコン“シネプレックス枚方”に、本日から公開の始まった新作『ワルキューレ』を観に向かったのだった☆

監督:ブライアン・シンガー、主演:トム・クルーズによる、第2次大戦時に実在したドイツ軍将校=シュタウフェンベルク大佐らの一派による“反逆”とその結末を描いた軍事サスペンス。

「初日の2回目」ってことで「入場出来る可能性も半々ぐらいかなぁ・・」と覚悟してたら、すんなりチケットが買えたので拍子抜け。。
今ドキの観客層からすれば「トムクル主演」ってのも「第2次大戦モノ」ってのも、食指を動かすポイントから外れとるんやろか・・?

“これは事実に基づく出来事である”

1934年、アドルフ・ヒトラーが総統に就任、ドイツ帝国は隆盛と領土拡大を続けていた。その一方、勢い付く国家の“影”の部分で、夥しい数の人々が日々粛清され、その命を落としていた。大多数の軍人はそんな現状を知りつつも受け流していたが・・中には現政権に反旗を翻す将校もいた・・

度重なる過激な発言が祟り、今や南アフリカ・チュニジアに“最前線送り”となった青年将校=シュタウフェンベルク大佐(トム)は、
「救うべきは祖国(=ヒトラー総統)より、まず(虐げられている)国民の生命ではないか?」と疑問を感じつつ、慢性的な水不足に喘ぐこの地で戦いの日々を送っていた。

将軍の視察を迎えたそんなある日、シュタウフェンベルクは連合軍機の強襲を受け重傷を負う。

ミュンヘンの陸軍病院で目覚めた彼は、自身が“鉄十字勲章”を授与し、陸軍総司令部・参謀長の肩書を得た(=昇格)ことを知るも・・代わりに失ったものも“左眼+右手首+左手2指”と大きかった。

一時的な帰宅を赦されたシュタウフェンベルクは、妻ニーナや2人の子供らと“束の間の幸せな時間”を過ごすが・・今や彼の邸宅周辺にも空襲の手は伸びていた。
地下室に避難する一家。階上の、止め忘れた蓄音機からかすかに漏れ聞えて来る“ワーグナーの交響曲(ワルキューレの騎行)”の旋律に耳をすませながら、
「この国には変革が必要で、そのためには“ドイツの敵”ヒトラーを倒さねばならない」「このまま命を失ってしまっては、子孫に恥を残すだけだ」と深く考え始める。

1943年3月13日。コアントロー(フランス産の酒)の木箱に仕込ませた小型爆弾による“総統暗殺未遂事件”が起こる。
爆弾はヒトラーの搭乗機に積まれたが、不発に終わった。
その事件の仕掛人である将校&高官ら(ベック将軍、トレスコウ少将、ヴィッツレーベン元帥、オルブリヒト将軍、、)にスカウトされたシュタウフェンベルクは「名誉の負傷をした身」をも武器にしつつ(?)総統に近付いてゆく。

1944年7月20日。“総統本営=狼の巣”でのヒトラー暗殺⇒ベルリンでの“新政府発足”を連鎖的に行う“ワルキューレ作戦”がいよいよ発動! シュタウフェンベルクは副官=ヘフテン中尉と共に“狼の巣”へと向かう。その手には小型爆弾の仕込まれたカバンが下げられていた。

・・爆弾が炸裂するまでの猶予は10分。地下壕まで4分+脱出に6分と試算したシュタウフェンベルク。
果たしてヒトラー暗殺は成功するのだろうか?

う〜ん・・確かにシブい! と言うか地味! と言うか、トムクル主演作としては、総じて演技を抑え目にしてる感じで、それも良いかな、と(群像劇、と言う見方も出来たか?)。
何せ、前作『トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008)』における立ち位置が「あんた! 前に出過ぎだよ!」って突っ込めるほどの凄まじいレベルだったもんで(=^_^=)

激戦により負傷する前後で、シュタウフェンベルクのキャラが(容姿&性格)ガラッと変わってもしまう本作。ロケ現場で気さくに握手に応じてくれるような(←実際にどうなのか知らんけど(=^_^=))“いつものトム様”は前半でしか拝めません(・ω・)
んでも、劇中の何シーンかで絶叫気味になるトコでは、トレードマークの(?)甲高い声に「叫ぶと、やっぱしトム様やね☆」とホッとさせられた次第(=^_^=)

彼以上に、魅力的だったのが反逆の将校らのキャラ。中でも“軍人なのに終始スーツ姿”だったベック将軍(テレンス・スタンプ!)、主人公の上官なのに、何やら迷いまくってるオルブリヒト将軍(ビル・ナイ!)、この2人はその起用&存在感だけで魅せてくれた!
テレンスの泰然とした佇まいはかつてのゾッド将軍(1981)にも負けてないし(=^_^=) ビル・ナイの演技幅ちぅか化けっぷりちぅか・・本作を観ちまうと『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト(2006)』での彼の存在感なんか「驚くと言うより、笑っちゃう」と小※元首相のように一刀両断にしたくもなってしまう(⌒〜⌒ι)

欲を言えば、も少し「大佐と家族のドラマ」を掘り下げて描いて欲しかったかも。「パパと言うか、軍服マニアの怖いおじちゃん」としか見えなかったようにも思う(こらっ!)

物語自体の顛末を(事前にウィキペディアで読んで)知ってしまってたがため、ある意味、自分自身で首を絞めてしまった感もある本作。正直「上質だし決して悪くはない」と思うんだが、ちと「アタマ1ツ、抜けてるトコもないんでは?」と。
まだまだ『スーパーマン・リターンズ(2006)』で“滑っちゃった感のある”シンガー監督の“完全復活”とは評せないかな、と。

ま、でも見所はワタシなりにあって、

1:飛行場に集まったドイツ将校らの姿に緊張感が漲る! ロングコートにブーツ、上着の内側に「赤色」の見えるファッションは、狙ってか狙わずか、かなりのカッコ良さを放ってもいた。
2:ババリア地方・ベルクホーフ山荘に総統を訪ねる際の、ヒトラーとシュタウフェンベルクの短いやり取りに、緊迫感があり、コレも良い! 何だか「ムチャクチャな起案事項のファイルを携え、社長室のドアをノックした」時のようなリアルなスリルさを連想しちゃうサラリーマンな観客のしともいるんじゃなかろうか(⌒〜⌒ι)

〜 こんなことにも気付きました 〜

・やたらと将軍の名前が登場! ドイツ帝国には、いわゆる“名ばかり将軍”が多かったんか?
・やはり「自ら“命を賭けて見届ける”ぐらいの気合」なくば、(この手の作戦の)成功は覚束ないのではなかろうか? 死にたくない気持ちは分からなくもないが(・ω・)
・ドイツ軍人の腕に止まったヤブ蚊の“どアップ”や“狼の巣”の地下会議壕(?)に向かう2人(シュタウフェンベルク&ヘフテン)の姿を(ネット越しに)上から見下ろし、さながら“網に捕われた”ように写すカメラワークなど、独特の視点が幾つかあった。
・妻ニーナが別れ際に呟いたひと言。口の動きから「Please(どうか・・)」に思えたが?
・「My Fuhrer(我が閣下)」「Heil Hitler,General(万歳、将軍)」などの“ドイツ語ちゃんぽん英語”がちょっと苦笑モノだった。。「Tension!(気を付け!)」ってのも違和感あったなぁ、、
・後半、至近距離から“いきなりのアッパーカット”を放てば、ゲッベルス大臣は間違いなく殺害出来たように思う(・ω・)
・ヒトラーの山荘にはやはり(=^_^=)“でかい地球儀”が置かれてたが『独裁者(1940)』におけるヒンケル総統のモノほどはでかくも、軽くもなさそうだった(=^_^=)
・意訳は弾けてなかった、字幕担当の戸田奈津子さん(・ω・)だが、人物の初登場シーンに [ベック将軍] などと表示してくれたのは親切だった☆
・大佐が携行してたのは・・“ジッポーライター”ではなくて、、(×_×)

〜 こんなセリフもありました 〜

トレスコウ「瓶を間違えたようだ」
ブラント「ここでそのコアントロー(酒瓶)を開封されては? さぞ喉がお渇きでしょう?」

シュタウフェンベルク「出世より、信念を」
          「あなた方は敬意と人気を混同しておられる」
          「あの絵(総統の肖像画)は外され、あの絵に描かれた男は吊るされる・・それがこの戦争の終結だ」
          「I saw the blast(爆発を見た・・確かに・・)」
          「あなた方は、腰抜けだ」
          「眼をお上げなさい・・国民は決して忘れない」
          「ドイツよ、永遠なれ!」

フロム「君と握手したいが、手を奪われそうだ」
シュタウフェンベルク「今それを仰って、メンツも奪われましたな」

フロム「覚えておけ。総統のご存命の限り、総統ご自身が“正しい側”なのだ」
   「君は“ハイル・ヒトラー(総統閣下、万歳)”を言わんのか?」

フェルギーベル「無理強いをするな!」
シュタウフェンベルク「それは、あなた次第です」
フェルギーベル「お前らなど“沈みかけた船のネズミ”だぞ!」

反逆者ら「我々は辛抱し過ぎた」
    「世に示すのだ、彼(総統)以外にもドイツ人のいることを」
    「ベルリンの掌握、即ちドイツ全土の掌握だ」
    「神は“10人の高潔な人間がいたならソドム(悪徳の街)は滅ぼさない”と言われた。
     このドイツには“たった1人の高潔な人間”がいたらいい」 
    「小型爆弾に、正確さを求めるな」
    「975グラムの爆薬の包み2つで、戦車が吹き飛ぶ」
    「今日こそが“運命の日”だ」
    「神聖なる我がドイツに栄光を!」
    「ヒトラーとヒムラー、2人とも手に余る狂人だ」
    「行動に出た彼を見棄てると?」
    「良き昔を思い出そう」

ブラント「この私が“総統の眼”だ」

ヒトラー「君のような男が欲しい」
    「君の加えた修正なら、信用出来る」
    「ワーグナーを知らずして、国家社会主義を語るなかれ、だ」
    “私の声が分かるな、少佐?”

シュタウフェンベルク「失敗すれば・・君たちも逮捕される」
ニーナ「覚悟しています」

将校「ギリシア時代なら、伝令は直ちに殺された。お前は幸運だな」
  「大佐、これはあなたのカバンでは?」
  「余りに暑いので、会議室は変更されました」

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