2014年11月23日 (日)

☆『LUCY/ルーシー』☆

ハナシは随分と遡られるが・・以前に観た作品の記事をアップしておきたい。

さる9月15日(月)、そこそこにご近所なロケーションにある伊丹市内のシネコン“TOHOシネマズ”で観て来たのは、久々なリュック・ベッソン監督作品『LUCY/ルーシー』だった。

以前、ベッソン監督の「10作品を撮り、そんでもって引退する」みたいなコメントを何処かで耳にした気がするが・・ どうやらウィキ情報によれば、その後「引退撤回!」と声高らかに宣言されたそうである(⌒〜⌒ι) まぁ、我々「観客側」からすれば「(昔のように)面白い作品を次々と発表して下さる分には、どんどん撮って欲しいトコっすけどねぇ」と言いたいだけなんだが・・

ワタシ自身、同監督の作品を劇場公開時に観るのは『アデル/ファラオと復活の秘薬(2010)』以来か。『アーサー3部作(2006-2010)』とか『アウンサン・スーチー/引き裂かれた愛(2011)』 『マラヴィータ(2013)』は観ようと言う気も起こらなかったし、そもそも「ベッソン監督作」と知らなかったぐらいなもんで(⌒〜⌒ι)

ちょいワルな彼氏=リチャードの頼みで、台北市内の高級ホテル前に呼び出された「少し蓮っ葉(SH)」なフツーの女の子=ルーシー(スカーレット・ヨハンソン)。
リチャードは、いきなり彼女の左手首に手錠をかけ、自身の携えていたアタッシュケースに繋いでしまう。

「500ドルの運び賃」と引換えに、ホテルのロイヤル・スイートに宿泊するマフィアのボス=チャン(チェ・ミンシク)にケースを渡さざるを得ない状況に追い込まれてしまったルーシー。

しかし「ケースを渡し、お役御免」と言うワケには“もちろん”行かず、ケース内に収められた“CPH4”なる新種の麻薬(?)の詰め込まれた袋を下腹部に埋め込まれてしまう。

文字通りの「運び屋」とし、体内に麻薬を詰めたまま取引先に向かうよう指示されるが・・直後に捕まり暴行を受けてしまうルーシー。
下腹部を蹴られた拍子に“CPH4”の袋が破れ、麻薬が彼女の体内に吸収されてしまう!

多量な摂取により、人間の脳機能を飛躍的に高める効果のある“CPH4”・・かくして、ルーシーは常人を超越する“潜在脳力”に目覚め、超人的な力を発揮しつつ、脳科学の権威であるノーマン教授(モーガン・フリーマン)の滞在するパリを目指す。

一方で、麻薬を持ち逃げされ“面目丸潰れ”な組織ボス=チャン、一連の事件を捜査するパリ市警の警部=デル・リオもまた、それぞれの部下を率いルーシーの行方を追うのだった・・

上映時間=89分と言う短さを喜びつつ「大きく広げた風呂敷を、どう畳むつもりやろ?」と不安感も拭えなかったワタシ。
そのモヤモヤはある意味、的中してしまうのだった(=^_^=)

「ベッソンの紡ぐ映像&物語」に「エリック・セラの楽曲(スコア)」が絡み、そこにスカヨハが主演する! ついでにモーガン爺さん(までも)がしゃしゃり出る!(=^_^=) ・・となれば、面白く仕上がらないワケがない! ・・筈なのに、実に「そこそこな出来」なのだった。

スカヨハちゃんのプロモーション映像としては、価値がなくもないんかも知れないが・・ 暴行は受けるわ、言動は蓮っ葉だわ、で何だかソンしちゃってる印象。

ギャグ要素も薄いし、恋愛要素にも欠けるし、スカヨハちゃんによる「徹底的したアクション・バイオレンス」を期待すると、きっと肩透かしを喰らってしまうんじゃなかろうか。

〜 こんなトコも 〜

・モーガン爺さんは『トランセンデンス』同様「実にどっちでもええ役」でした(=^_^=) ←何の手助けにもなっとらん
・各章のタイトルが『※※%』って事で良かったんでしょうか?
・“アイマックス”や“3D”の仕様で観たなら、まだしも見応えあったんやろか?
・『レオン(1994)』に於ける敵ボス=スタンスフィールド(演:ゲイリー・オールドマン)をかなり意識してた、ボス=チャンの登場シーン(終盤もまた、意識してたと思われ)。
・飛行機内で急速に肉体の分解してく(?)シーンは妄想だったの?
・全身が黒くなるのは『マトリックス(1999)』とか『スパイダーマン3(2007)←ヴェノム系』の印象に似た感じやろか。
・ルーシーが(ベルリン、パリ、ローマに散らばった)他の3運び屋を追うシチュエーションは、どちらかと言えば「手抜き感」満載だった。
・本作のカーチェイスは「頑張ってくれてる」割に印象がすこぶる薄い。。
・ご尊顔を眺めとる内に「で、スカヨハって美人なの??」ってな素朴な疑問の湧いて来る不思議(=^_^=)
・常人を超越した時点で「空を飛べるんでは?」・・とも思ってしまうが。
・終盤、ネットと肉体の融合(?)する辺りは『攻殻機動隊(1995)』を思わせる。
・教授に差し出された「遺産」であるメモリは・・ご丁寧にも「USB端子付」の仕様だった(=^_^=) ←「3.0規格」かな?
・「ベッソン監督の死生観」が明確に描かれてた訳でもなく。
・ベッソン自身が(敢えて)監督する必要はなかったか? 彼の「才能の枯渇」が(ますます)懸念される。
・「取って付けた」ような上に「くっ付け切れてなかった」恋愛要素。
・序盤、リチャードは何であんなにも大っぴらにアレされなきゃならなかったんだろ?(目立ち過ぎるやんか!)
・作品開始までの「主人公のキャラ造形」は殆ど分からなかった。
・主人公の「蓮っ葉な面」ばかりが強調されてた。
・1度はチャンを追い詰めたルーシー。何で、その時に殺しとかなかったんやろ?
・久々に「ベッソンバズ〜カ」なる演出が拝める!
・原始猿=ルーシーには、水を呑むだけじゃなく、長管骨を空中に放り投げて欲しかった(=^_^=)
・理屈とし「限定的に時間は停められる」ものなんやろか?
・スカヨハちゃんの「格闘シーン」をもっといっぱい観たかったが・・
・人類(10%)以上に、脳機能の発達した唯一の動物はイルカ(20%)だそうだ。
・腹部を蹴られたスカヨハちゃんが「悶絶しつつ壁から天井へズリズリと上がってく」シーンは観もの!
・主人公の囚われてた牢の壁に『保持清潔』と書かれてた。
・本作の設定によれば“CPH4”は「妊婦の胎内で6週間目に生成され、胎児の骨やエネルギーを形成する」物質だそうで。
・ルーシーの設定によれば「年齢:25歳、身長:1.6m」との事。スカヨハちゃんと比べると、実年齢だけが少し違う(・ω・)
・ノートPCを2台並べて置き、両手で同時に高速タイピング・・してみたいものだ(⌒〜⌒ι)
・パリ市内では、クルマの緊急封鎖用に道路の床から柱(ポール)がせり上がるような仕様となってるらしい。
・監督の中で「世界の名所」と言えば「エッフェル塔の前の広場」「ドーバー海峡(?)を見渡す崖」「NYのタイムズ・スクエア」って事らしい。 
・人間のルーシーと原始猿のルーシーが指を繋げるシーンでは、観客の誰もが「・・トモダチ」と心の中で呟いた事だろう(なの?)
・チャンの手下の1人のご尊顔が「千原ジュニア」入ってる感じだった(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

ナレーション「人類は10億年前に誕生した。
       ・・どう進化したか」

ルーシー「あたしには、やる事が山のようにあるの」
    「そのカウボーイハットが問題なら、これで解決ね」
    「このケースの鍵を無くしたなら・・
     腕じゃなく鎖を切って」
    「仕事は、欲しくない」
    「冷静でいられたら、生き続けられる」
    「悪いけど“そんな気分”じゃないの」
    「袋を取り出して・・麻酔は必要ない」
    「腫瘍が転移してた。(どのみち彼は)助からなかったわ」
    「今は“総て”を感じる。空間、大気・・
     大地の振動、重力、地球の回転さえも感じる」
    「遊びには痛みが伴う
    「あらゆる音が感じられる」
    「不安が理解を妨げる
    「あなたの理論は初歩的だけど、間違ってない」
    「基本的な回線を制御出来る。
     電話、TV、ラジオ・・」
    「痛みは感じない。恐怖も」
    「知識の増える代わりに、欲望や感情が消えて行く」
    「鼻血を拭いて、シャンパンを持って来て」
    「紹介は必要ない。全員知ってるわ」
    「1+1=2ではない。実際には数字も文字もない。
     人間は、楽な尺度で物事を捉えてるだけ」
    「真実の尺度は唯一“時間”だけ。
     刻が人の存在の証明。刻が支配する」
    「細胞の組成を変えなければ」
    「知識は不安や混乱を招く

リチャード「このケースを届けるだけさ。楽勝だよ」
     「俺は届けられないが、お前なら平気だ」
     「ケースの中身? 何かの書類だろ」
     「運び賃は1000ドルだ。お前に半分やるよ」

通訳「“中身は危険じゃない”と」
  「“あなたがケースを開けろ”と」
  「あなたのお腹を横に切っただけ。
   下腹部に薬の入った包みを隠した」
  「元気そうだ(Splendid.)」

ノーマン「動く事が進化に繋がる」
    「人類は道具に依存する存在だ
    「刻を稼ぐ事・・それこそが人間の真の目的だ」
    「不死か繁殖か、我々人間にはこの2つの選択しかない」
    「たとえ個体が死んでも、細胞は受け継がれる。
     繁殖と言う手段で我々の知識、経験は受け継がれる」
    「これは現時点では仮説に過ぎません」
    「ここから先は“SFの世界”です」
    「(脳機能の)100%にアクセス出来たら? 想像もつきません」
    「生命の意味を考えてみたまえ。
     人の唯一の目的は“知識を伝える事”だ」
    「有難う。ここへ来て貰えるか?」
    「人類が君の犠牲に適うといいが」

チャン「何とかしろ!(Do something about them!)」

デル・リオ「君のさっきやった事は、えらく不気味だ」
     「彼女は何処に?」

聴衆「我々は“進化の革命”を起こすべきです」

手下「5人やられ、残り25人ってとこです。
   あの女、しぶと過ぎます。まるで魔女です」

ルーシー「あちらで座っても?」
フロント「ここにいて下さい」

ルーシー「貸して(Don’t you mind?)」
医師「いいとも(No.)」

ルーシー「体外に排出される時期は?」
医師「その中身による」

ノーマン「私の研究を総て読んだ?」
ルーシー「文献は全部で6734ページ。
     お望みなら暗誦します」

デル・リオ「いつもこんな乱暴な運転なのか?」
ルーシー「運転は初めて

デル・リオ「君の力になれるかどうか」
ルーシー「なれるわ」
デル・リオ「何のために?」
ルーシー「“思い出”に」

デル・リオ「突破されそうだ」
ルーシー「では“極限”へ」

| | コメント (0)

2014年6月28日 (土)

☆『ラスト・べガス(2013)』☆

6月1日(日曜)の夕刻。ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”にて鑑賞して来たのは・・「短めな上映時間(=105分)」と「“絶妙に豪華”な男優陣(=4人)の共演(狂宴?)」なるスペックに食指を動かされた『ラスト・べガス』である。

そのタイトルのダジャレっぽい(?)ネーミングセンスからして、何とも憎み切れぬ感があってよろしい(=^_^=) 因みに、チケットには『ラスト・べガス』と表記されとるが、オフィシャルサイトでは『ラストべガス』となっている。まぁその辺りは「好き好き」ってトコやろかね(・ω・)

尚、余り意識してなかったが、この日は「毎月1日のシネマディ」だったお陰で、1100円での鑑賞が叶った(=^_^=) 結果的には楽しかったのもあり「良い作品を安く観る事が出来て良かった〜」と、たわいもなく感動してしまったワタシである・・

ニューヨークの下町、ブルックリン地区。
“フラットブッシュ(Flatbush)の4人組”を名乗る「チョイ悪」な少年たち・・ビリー、パディ、アーチー、サムは、共通のガールフレンドであるソフィーを交え、いつもつるんで遊んでいた。

・・それから58年後。

4人組の内、頑に(?)シングルを貫いて来た70歳のビリー(マイケル・ダグラス)が、遂に「38歳も年下の恋人」とゴールインする運びとなる。

その吉報(?)を受けたサム(住:フロリダ州、演:ケヴィン・クライン)は、アーチー(住:ニュージャージー州、演:モーガン・フリーマン)、パディ(住:ニューヨーク州、演:ロバート・デ・ニーロ)を伴い、挙式の行われる週末のラスベガス(ネバダ州)へと向かう。

久しぶりに再会する4人。
いずれも“分別ある立派なシニア”のハズが、やっぱり“悪ガキ時代のクセ”が抜けず、ホテルのバーで出逢った女性シンガー=ダイアナ・ボイル(メアリー・スティーンバージェン)に色目を使ったり(ビリー&パディ)、妻=リサの許可を得て「コンド※ム&バ※アグラ携行」で“ガチ浮気”を目論んだり(サム)、持ち出した年金を「カジノ」や「ViP専用バー(のボトル代:1800ドル×4人)」に湯水の如く注ぎ込んだり(アーチー)、プールサイドで開催の“ビキニ・コンテスト”に審査員とし“飛び入り参加(←主催者側を買収)”したり(4人全員)・・ま、つまりは「ワーキャーワーキャー状態」を満喫するのだった。

そんな中、パディだけはビリーの結婚に対し「心から祝福出来ない気持ち」を抱えていた。2人の間には、深く刻まれた“58年越しの感情”が蟠(わだかま)っていたのだ。

一方では「週末を教会の修養所で過ごす」なるアーチーの嘘を見破った息子=エズラが、携帯の位置情報を辿り、親父を連れ戻すべくべガスの地へと向かっていた。

こうして、4人の男と1人の女(ダイアナ)を巡る「人生後半の大きなドラマ」が、新たなる展開を見せようとしていた・・

「劇中で誰も死なない(←設定としてはアリ)」「“その筋”のコワいしとたちが一切登場しない(←設定としてはアリ)」って事で、寛いで楽しく観る事が叶った。それ故に「アクションシーンが皆無」「サスペンス要素に(徹底的に)欠ける」と言った“消化不良感”を覚える観客も少なくないかも知んない(・ω・) また、4人の主演男優陣に関し「ケヴィン・クラインはちょっと“弱い”んでないかい?」と思ってたら、実は「彼を“軸”に物語が進行してゆくスタイル」でもあり、4人の“立ち位置(=置かれ方)”の意外さに少し驚かされたモノである。逆に言えば、デ・ニーロ先生の方が「総じて控え目」なキャラ造型だった(←“武力担当”を貫徹してはおられたが)。

サムが仲間を集めつつ、べガスへと向かう展開が序盤以降に描かれるワケだが、願わくば「道中」や「少年時代」のエピソードもバッサリカットせず見せて欲しかったトコである。

案外、本作に続編が製作される事になったら『ラスト・べガス2』で少年時代の物語が、『ラスト・べガス3』で「仲間の死」及び「再びの結束」を描いた物語が展開されちゃったりするんかも知れない(=^_^=)

屈託のないコメディ作ではあるも、それが故に(?)近年に観た洋画の中では、ワタシの中で「結構なヒット」となった。
全体的なノリとしては、やはり「男性向けなテイスト」なんだが、「赤スーツ着用のモーガン、青スーツ着用のケヴィン、白スーツ着用のデ・ニーロが颯爽と並び歩くシーン」など、女性客を湿らせる(?)ような「カッコいいサービス映像」も点在してるので、(老若男女を問わず)どなたにもおススメしてみたい。

〜 こんなトコも 〜

・互いを「タコ!」「クソ!」と親し気に(?)呼び合ってたサムとパディ。オリジナルではどんなスラング(単語)だったんやろ?
・パディの初登場シーン(現代)で「ニューヨーク州・・パディ&ソフィー」と字幕の表示されるのが印象的だった。
・登場する「ビニオンズ・ホテル(改修工事中)」「アリア・ホテル」は、共に実在のホテルとの事。しかし前者の扱いが良くない(?)のは、制作側と“何か”あったからやろか?
・「ノーブルスタッグ(スコッチ)」「ジン・トニック」「サファイア・マティーニ(「ボンベイ・サファイア(ジン)」を用いたドライ・マティーニ)」「レッドブル・ウォッカ」「ブラディ・マリー」などのカクテルが登場。中でも「レッドブル割り」は面白そうやね。
・アーチーの持ち出した1万5000ドルは「年金の半分」との事。
・カジノ経営者役で、アル・パチーノかアンディ・ガルシアにカメオ出演して欲しかった(=^_^=) 前者の場合、パディが「以前にロスで逢ったか?」と声をかけ、後者の場合、ビリーが「オオサカで死んだと聞いたが?」とカマすのがお約束やろね(・ω・)
・マドンナのヒット曲『Papa Don't Preach(1986)』は「お説教なんて真っ平」と訳されてた。なるほど。
・50セントことカーティス・ジャクソンが、本人役(Himself)でちょこっと出演してる。
・「首部分から注ぎ、両乳房部分から出て来るのを吸って飲む」ってなスタイルの氷製トルソーが登場。男性には堪えられませんな(おい)
・シルク・ドゥ・ソレイユ(?)のメンバーが、パーティーで「シャンパングラス(?)を用いたジャグリング」を披露してた!
・クレジットの「並び順」でモメなかったんやろか?
・4人のプライベートの「過不足ない描き方」が巧い。
・アーチーの妻はどうしたんやろ?
・4人それぞれが「(自身の)近くに“信頼に値する人”が存在していた事」に気付かされるハナシでもあった。
・シニアでもスマホは活用出来る!
・本作に於いても、アース・ウィンド&ファイア(Earth, Wind & Fire)のヒット曲『September(1978)』が「劇中挿入」「携帯の呼出し音」「エンディング曲」・・と大活躍!
・「60年近くも続く友情」ってスゴいし、それ以前に「全員が(元気に)生きてる」ってのがスゴい!(⌒〜⌒ι)

〜 こんなセリフも 〜

ビリー「“伝説のケンカ”になるぜ」
   「最高の気分のまま電話を切るぞ」
   「30年後に逢おう」
   「ここでは、ギャンブルも楽しめるしバーもある。
    皆の“奮闘リポート”を楽しみにしてるぞ」
   「どうよ?(Gentlemen.)」
   「あそこにファザコンの娘が3人はいるぞ」
   「“質問は1ツだけ”と言ったろ?」
   「今夜は昔に戻るぞ!」
   「今頃、俺のマリブの別荘に火を点けてる頃だな」
   「ショーを中断したお詫びの印にこれ(花束)を」
   「出逢ってたったの2日で虜にされた」
   「君を見つめてる」
   「お前たちは“俺の宝”だ・・不細工だけど」
   「おい、逆方向だぞ!」

サム「膝に良い? でも心がボロボロに」
  「股関節は去年だ。で、今年は膝だから、
   来年はきっとタマだな」
  「ノーコメント(I got nothing.)」
  「これは“何かの罠”かい?
  「“ポッケの中のゴム”が出番を待ってるんでね」
  「1つ言っていい? 俺には妻が」
  「審査員? やりま~す!(I do!)」
  「サムだ。因みに“ゴム”もちゃんと持参してる」
  「昼寝の時間だ」
  「股関節はチタン製だから大丈夫」
  「クスリは無用だ」
  「この40年間で最高の出来事を(妻に)話せなきゃ、
   それは最高じゃなくなるんだ
  「フ※ラならアリだけど?」
  「もし当局にチクったら・・死ぬぞ」
  「実に“濃い”週末だった」
  「来年はデ※ズニー・ワールドか?」

アーチー「婚約者は32歳? 俺の痔も32歳だぞ」
    「寝小便してしまった(I peed myself.)」
    「パディが“来ない”方に100ドル」
    「俺たちと楽しもうぜ。その仏頂面を忘れてな」
    「ひと時の仮出所なんだ。賭け事ぐらいいいだろ?」
    「“この手の踊り”は分からん」
    「(それは)置いとけ。楽しんで来い」
    「ひと言、言っとく。セクシーさより、その娘の
     美しさを褒めろ。紳士的に誘え」
    「・・やるもんだ」
    「大人には“大事な付き合い”もある」
    「再び発作に見舞われたら死ぬだろうが、
     まだまだ時間は残ってる。それまでは、
     好きな酒や踊りを楽しみたい」
    「出来れば、お前とも一緒に呑みたい」
    「これはお駄賃だ・・何てね」
    「誠意と愛ほど不可思議なものはない」

パディ「俺たち4人組を侮辱したな?」
   「何の用だ? バットでぶん殴るぞ!」
   「俺なんかに構うな。彼氏でも探せ(Find a man.)」
   「こいつらは止めとけ」
   「隣の娘はウザいが、料理は美味い」
   「昔は“快活で楽しい男”だったのさ。
    妻を笑わせ過ぎて、お漏らしまで」
   「“見て見ぬフリ”が出来ないタチでね」
   「ソフィーも“哀れな俺”を望んじゃいない」
   「ただ死を待つより、生き甲斐のあった方がいい」
   「本当か? 今の話」
   「・・幻だったワケか」
   「お前は女ってものを分かってない。
    女と人生を共にしていない」
   「愛する者を指定する事など出来ない」
   「昨日はガキだったってのに、
    あっと言う間に老人だ。
    心が身体の衰えを受け付けない」
   「ソフィーがいないと、老いを実感する」
   「我ら“無敵の4人組”に」

ダイアナ「拍手は嬉しいけど、あなたたち、
     よほど“娯楽のない街”からやって来たの?」
    「相手の眼を見なきゃ、乾杯じゃないわ
    「べガスなら、と思ったの」
    「お客に訊いてみるわ ・・“構わない”って」
    「眼を見ないと、愛は伝わらないわ

支配人「先ほどはツイてましたね」

サム「元気そうだな」
アーチー「嘘つけ」

パディ「この“アホな帽子野郎”と一緒に行けと?」
サム「この帽子に罪はない。悪く言うな」

アーチー「それ、増毛か? どこから毛を持って来た?」
サム「ケツだろ」

ダイアナ「“ベッド”は得意なの?」
サム「・・覚えてない」

ダイアナ「彼(ビリー)はクズなの?」
サム「・・微妙なとこ」

※「クスリ持ってる?」
サム「血圧のか?」

ダイアナ「あと3回、落ちるわ」
ビリー「何だって?!」

ダイアナ「複雑だわ」
ビリー「ちょっとね」

男性客「ステージを途中放棄する気か?」
ダイアナ「タダで入ったクセに!」

ビリー「美女は“ツレない男”が好きだから」
老女「それって真実ね」

| | コメント (0)

2014年5月 7日 (水)

☆『ロボコップ』☆

4月12日(土曜)の夜。
ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”で観たのは、ポール・ヴァーホーヴェン監督による同名の傑作(?)SF作品(1987)を、最新の特撮映像技術をガンガン注ぎ込み27年後(!)によみがえらせた『ロボコップ』だった!

とにかく「1980年代後半から90年代後半」にかけての、ほぼ10年間に及ぶ「ヴァーホーヴェン監督の黄金時代inハリウッド」が大好きなワタシとしては、本作がリメイクされる事に「尋常ならぬ期待感」と共に「大きな不安」をも覚えてしまったものである。

やはり今回も「それ」は的中してしまったワケだが・・(⌒~⌒ι)

2028年。ミシガン州デトロイト。そこは、巨大企業オムニコープ社(=オムニ社)が本社を置く都市でもあった。

最先端のロボットテクノロジーを武器に、世界各地に軍事用ロボットを供給、圧倒的なシェアを握る同社であるも・・(アメリカ)本国に於いては、軍事ロボットの配備を規制する「ドレイファス法」に阻まれ、更なる利益&信頼を得られぬままでいた。

オムニ社CEO=レイモンド・セラーズ(マイケル・キートン)は、アメリカ各地を脅かす凶悪犯罪に対し、警察組織へのロボット兵器の採用を画策する。

名物司会者=パトリック・ノヴァク(サミュ・L・ジャクソン)の報道番組『ノヴァク・エレメンツ』を利用し「ドレイファス法」の撤廃を求めるが・・「“脅威”と認識し次第、子供にも躊躇なく発砲する」そんな“心を持たない”ロボット兵器に対する、国民や政治家の反発は根強かった。

セラーズは、ロボット工学の権威であるデネット・ノートン博士(ゲイリー・オールドマン)に依頼し「人間の脳」と「ロボットの手足」を融合させた“心のあるロボット”の開発に着手させる。

ロボット警官『ロボコップ』の被験者に選ばれたのは、犯罪王=アントワン・バロン率いる武器密売組織の報復により瀕死の重傷を負ってしまったデトロイト市警の若手刑事=アレックス・マーフィ。

マーフィの妻=クララの同意を得たノートン博士は、彼の身体(の一部)を採用した『ロボコップ』を遂に完成させるが・・彼は“心を持つ”と言う特性ゆえ、従来の人型ロボット兵器『EM208』に比べ、反応速度の面で大幅な遅れをとってしまうのだった。

開発グループの“調整”の結果、銃器使用をコンピュータが判断する事となった『ロボコップ(改)』は、兵器としての性能を飛躍的に高めるも・・同僚や妻子すら認識出来ぬ、文字通りの“ロボット警官”と化してしまう。

次々と凶悪犯を摘発し、市民からの信頼を得る『ロボコップ(改)』・・いよいよ、セラーズの思惑通り民意は「ドレイファス法」撤廃へと傾き始める。

その一方、マーフィは自身の『ロボコップ』としての意識の中に混じり、時折よみがえる“人間だった頃の断片的な記憶”を自ら探り始めるのだった・・

総じては「シリアスな印象」がかなり強かった。
オリジナル版で、狙ったかのように(?)積み重ねられた「B級テイストの演出群」が悉く“浄化”されており、本作を初めて鑑賞したしとには、何の違和感もなかっただろうけど・・旧作を知ってるワタシなどからすれば「“記憶に残るシーン”が余りに少なく、きっとすぐ忘れ去ってしまうやろな」と思えてしまう。いや、実際に続編が公開される(のか?)頃には、すっかり細かいストーリーが記憶から抜け落ちてしまう事やろね。

ただし、出演俳優陣の豪華さだけは特筆に値する! 『バットマン(新)』シリーズ(2005)から大物俳優GO、『ジャンパー(2008)』『アベンジャーズ(2012)』からサミュ・Lおじさん、そこに『バットマン(旧)(1989)』で主役を演じてたマイケル・キートンまでも!(←何だかちょいとお久しぶり!)

あ! バロン役ってば、オリジナル版でも“重要人物”を演じてたミゲル・フェラーさんだったんやね! ←『ザ・デプス(1989)』で、深海から減圧せずに急浮上したせいで、全身から血を噴き流し“退場”してた役のしと(×_×)

終盤では「ワンマン経営体質」だったオムニ社が「ワンマン経営体質」だったが故に“大混乱”に陥ってしまうワケだが・・誰が今後の“舵取り”をするのか、その辺りも「期待値」が全く上がらなかった(・ω・) それもこれも、せっかく配置した“悪役”連中が悉く“浄化”されてしまったからかも知んない。

『ロボコップ』のスーツが黒いカラーリングに変わった事ぐらいはカッコいいが(←“ヴェノム”に寄生でもされちゃったんかと思った)総じては、インパクトにも毒気にも欠ける、単なる「ヌルい近未来SF」にしか仕上がってなかったのは、残念至極である(×_×)

〜 こんなトコも 〜

・シアターそのものが小さかった!
・“ヒューマンドラマ色”が「一見」高まったかに思えるが・・正直、中途半端でスッカスカだった。
・主人公役(のジョエル・キナマン)が妙にイケメン(?)なため「ヘルメット&バイザーで(敢えて顔の下半分を)隠す事」に違和感を覚えたりもした。いっそ、スタロ〜ンの『ジャッジ・ドレッド(1995)』や伊勢谷くんの『CASSHERN(2004)』みたいに「このヘルメットが余りにダサイから、装着するの止めます!」と(声高らかに)宣言して欲しかったかも(=^_^=)
・オリジナル版で印象的だった「おふざけTVCM群」が全然挿入されず、ちっとも笑えなかった。「1ドルで楽しむべ!」のおっさんぐらい、ちゃんとリブ〜トせな!
・『EM208』『ED209』共に、大した活躍も印象もなかった。って言うか、メカデザイン全般が「ダメダメ」過ぎる(×_×)
・装着したブレスレットを「赤モード」にする事で、安全の保証される市民。ブレスレット以外に「認識すべき要素」はないんかよ!
・アメリカ(企業)が世界各地の紛争地帯にロボット兵器を配備するに至った経緯には、やはり「ベトナム」「イラク」「アフガニスタン」での“苦い教訓”が絡んでるようだ。
・宿敵であるヒューバート・ドレイファス上院議員に対し、一切の「卑怯な手出し」をしなかった(させなかった)点には、セラーズCEOの紳士っぷり(?)を感じる。
・「(装着者が)興奮すると脳内のバランスが崩れエラーが発生」すると言うオムニ社謹製のロボット義肢。ちょっとそれは・・(×_×)
・オムニ社の中国工場(ラボ)から屋外へと逃走を図る『ロボコップ』・・ で、飛び出した敷地の外は・・何と「田んぼ」だった! 『アバター(2009)』とは「施設の外に広がる風景」が大きく違うのね、、
・「50口径(の銃弾)で頭部を撃たれる」と、さしもの『ロボコップ』も即アウトらしい。
・「3点バースト」の銃は健在だった! オリジナル版ではベレッタを改造した「オート9」って名の銃だったかな?
・『ロボコップ』開発に、26億ドルほどかかってるらしい(劇中セリフによる)。
・また、劇中セリフによると「2011年以降、デトロイト市内の監視カメラの映像は総て記録・保存されてる」との事(・ω・)
・バイクに跨がって捜査に繰り出してた『ロボコップ』だが、バイク自体には大した「装備」も「ハイテク」も導入されてなかったように見受けられる。
・『ロボコップ』はいつ、どんな手段で“送信機”を取付けられたんやろ?
・「妻子とのドラマ」も「(同僚との)バディ・ムーヴィーのノリ」もなくて残念。
・オリジナル版にあった“第4命令”や“手首に仕込まれた、鋭利な(ニードル型の)金属端子”などのネタは採用されなかった(×_×)
・「メカ同士の対決要素」も「デトロイト市警内の熱いドラマ」も「敵組織の印象」も「オムニ社自体の印象」も薄かった。
・マドックス役のジャッキー・アール・ヘイリーは「何の表裏もない、観たまんまのキャラ」だった(・ω・) 退場も『ハンコック(2008)』のレッド教授みたいな感じで情けない、、
・奥さん=クララ役のアビー・コーニッシュの(ご尊顔の)雰囲気が、何処となくナオミ・ワッツに似てた。
・バロンとマーフィの間に“決定的な因縁”みたいなモノが欲しかったトコだ。その点、オリジナル版では悪役=クラレンス・ボディカーの強烈な存在感と共に、イイ具合に2人が対峙してた。
・ラボ等「屋内のシーン」が意外に多かった。
・『SHELL(シェル)』のガソリンスタンドで大暴れして欲しかった!! 爆発・炎上で、看板から『S』の1文字が吹っ飛び「別な単語」に変わり果ててしまうぐらいの勢いで(=^_^=)

〜 こんなセリフも 〜

マーフィ「しっかりしろ!(Stay with me!)」
    「リアルな夢だな」
    「これが本当なら・・俺は死にたい」
    「こんな姿は2度と見たくないし、
     家族にも見せたくない」
    “もう(電話を)切るよ(I gotta go.)”
    「“ピーナッツ・バターの味”が
     口の中から消えない」
    「激痛ならとっくに乗り越えた」
    「テーザー銃を“カメ男”に撃つとどうなる?」
    「触ってみるか?」
    「今の俺の家は、このビルのラボだ」
    「今日は13件の容疑者を逮捕する」
    「離婚歴のあるお前に、妻はいない。
     だが、俺にはいる」
    「協力に感謝する」

クララ「夫が助かる道とは? どんな生活が?」
   “乗り越えましょう。元の生活に戻れるわ”
   「あれは“夫の眼”じゃなかった」

デネット「指ではなく、心で弾く・・心のままに」
    「精神的に安定した者を」
    「これはスーツではない。“君自身”だ」
    「現実を受け容れろ」
    「知覚など、単なる情報に過ぎない」

セラーズ「迷ってるな・・失敗だ」
    「(ボディは)黒にしよう」
    「顔だけは撃たれるなよ」
    「ロボットにはどうする事も出来まい」

マドックス「せいぜい頑張りな、ブリキ野郎」
     「個人的な恨みじゃないぜ。
      ま、それも少しあるが」

バロン「刑事を殺せば、一生追われる事になる。
    ・・割に合わねぇ」
   「50口径(の銃)でヤツの頭を狙え」

パット「警官すら汚職に走る」
   「グチグチ言うな(Stop Whining.)」

※「子供を撃ち殺した時、機械は何を感じる?」
 「ムショにぶち込まれた警官が
  (囚人らに)何をされるか知ってるか?」
 「政治家は油断出来ない」
 「“重要な情報”をお伝えします」
 「とにかく・・早くしないと、
  “あなたの信頼”に関わるわ」

※「“自らを人間だと思うマシン”は違法では?」
セラーズ「“自らをマーフィ(個人)だと思うマシン”なら合法だ」

黒幕「手錠をかけてみるか? 無理だろ?」

マーフィ「有難う、博士」
デネット「私こそ、光栄に思うよ」

※「科学の領域を超えた“何か”がシステムに干渉しているわ」
デネット「・・“魂”か?」

ディーン「服務違反よ」
デネット「私の見る限り“捜査の一環”だ」

セラーズ「“最高のヒーロー”とは?」
マドックス「そりゃ“死んだヒーロー”さ」

セラーズ「殺(や)れ!」
マドックス「悦んで」

| | コメント (0)

2014年4月16日 (水)

☆『LiFE!』☆

3月の下旬からこっち、何やら色々と「ツイてないなァ」と痛感してるワタシ。

1)自車が追突(事故)被害に遭う
2)愛機=MacBook Air(ノートPC)が底部からの「浸茶(=お茶の侵入)」被害により緊急入院

ってな「ダブル攻撃」により、精神的にも少なからず凹んでしまった(×_×)
まぁ、(1)に関して「ケガがなかった事」や、(2)に関して「PC内のデータ損傷がなかった事」こそは喜ぶべきだろうけど。

ってなワケで、しばらくはスマートフォン版『ドラゴ※クエストViii』のダラダラプレイを余暇のメインに、過ごしたりしている(・ω・)

・・

さる3月23日(日曜)。
「3連休のラストを細(ささ)やかに飾ろう!」と考えたワタシは、ご近所のシネコン“MOViXあまがさき”に繰り出し、幾度となく見せられた(?)予告篇映像により、関心を高めまくってた『LiFE!』をいよいよ鑑賞した。

スペックとしては

・ベン・スティラーが製作・監督・主演を兼任。因みにベンの初監督作は『リアリティ・バイツ(1994)』で、近年の監督作としては『トロピック・サンダー/史上最低の作戦(2008)』以来。
・『虹を掴む男(1947)』のリメイク作。と言っても、邦画『虹をつかむ男(1996)』との関連性は特にない(ハズ)。

って事で、久々な「監督兼主演作」へのブランク(?)を懸念しつつ「ま、あの予告篇(の出来)だし、きっと大丈夫だろう!」と勝手に安心してもしまったが(・ω・)

ウォルター・ミティ(ベン)は、ニューヨークに暮らす42歳の冴えない男。長い伝統を誇る報道写真雑誌『LiFE(ライフ)』に勤めて16年目になる彼は、ネガフィルムを管理する部署で真面目に働きつつ“地味で変化のない、平凡な毎日”を送っている。

1ヵ月前からの同僚であり、密かに想いを寄せるシェリル・メルホフ(クリスティン・ウィグ)に対し、なかなか“告白の一歩”の踏み出せぬウォルター。

彼女の名前を見つけた「eハーモニー」なる(パートナー探しの)ウェブサイトに自身も登録を試みるものの、プロフィール欄に載せるべき「特別な体験談」が全く思い浮かばない。

妄想癖のあるウォルターが、自信たっぷりにシェリルを口説く事の出来るのは・・専ら「彼自身の、都合の良い“空想世界”の中だけ」だった。

そんなある日『LiFE』誌が買収される事を突然に知らされる社員たち。
紙媒体の同誌は廃刊となり、オンライン版に移行する決定が下される。そしてウォルターたち社員の前に、事業再編担当者であるテッド・ヘンドリックス(アダム・スコット)が現れる。

この新しいボスがウォルターに提出を求めたのは、『LiFE』最終号の表紙を飾る写真のフィルムだった。

『LiFE』誌を代表する、冒険家の肩書も併せ持つフォト・ジャーナリスト=ショーン・オコンネル(ショーン・ペン)が直前にウォルターに送りつけたネガには、何故か最終号の表紙となるべき「25番」のフィルムだけが抜け落ちていた!

表紙の印刷までに残された時間は・・2週間半。

問題となる「25番目のフィルム」の所在を唯一知るショーンを訪ね、ゼロ・ハリバートン(アタッシュケース)1ツだけを引っ掴んでオフィスを飛び出すウォルター。彼の向かう先は、ショーンがフィルムを発送した記録のある場所=グリーンランドだった!

こうして、ウォルターの「空想ではない」現実世界での壮大な冒険が始るのだった・・

「ボンヤリしがちな主人公が、昨日までの生活とは全く違う、大きな冒険の世界に旅立つ!!」と言う粗筋がとにかく爽快で、逆に言えばそれが「語るべき本作の総て」と言えるのかも知んない。

似た雰囲気を感じたのは『フォレスト・ガンプ/一期一会』だったろうか。「(一歩離れて眺めると、案外地味っぽい)ヒロインに一途に想いを寄せる主人公」や「思い立ったがまま、世界に向かって駆け出す主人公」・・そう言ったウォルターの姿に、かつて観たガンプの雰囲気を感じたのかも知れない。

一方で気になったのは「ウォルターが日常生活の中で唐突に入ってゆくリアルな“空想世界”」と「彼が実際に体験してゆく壮大な“冒険物語”」とが共に奇想天外ながら、微妙に似通った(?)系統だったりもするので「互いがぶつかり合い、打消し合ってしまってるのでは」とも感じた点だろうか。

それぞれのシーンに対する製作費も、ほぼ同額っぽくかかってた(?)感があったし、出来ればもう少し“空想”部分を抑えて描いた方が、実際の“冒険”がより引き立ったようにも思う。

鑑賞中に幾度となく「会社を飛び出した辺りからの展開が、もしも総て“夢オチでした”とラストで明かされたらどうしよう?」などと不安な気持ちに駆られてもしまったモノで・・(⌒~⌒ι)

近年では『プロメテウス(2012)』冒頭に於ける空撮でも、その広大な雰囲気に圧倒されたのが「アイスランドを映した風景」だが・・本作に於いても、どんな映像が眺められるのか(それまで)さっぱり想像もつかなかった「グリーンランドの風景」が沢山映し出され、そこが凄く良かった!

アイスランドの火山に向かう主人公・・と言えば『センター・オヴ・ジ・アース(2008)』を想起させられるが・・「未知の異国を映し出す映像群」ってのは、どうしてこんなにも素晴らしいのだろう!

主人公ウォルターは、実は劇中で「2度」大冒険を繰り広げるのだが、落ち着いた眼で観たら「空想体質に伴うドーパミン分泌」の為せるワザなのか(?)・・スケボーをガンガンに乗りこなしたり、極寒の海中で(溺れずに)泳ぎ回れたり、大した高地訓練もなしに本格的な標高の山岳を登ったり・・と意外に「超人的」な体力&精神力を持ってたりもした(=^_^=)

色んな意味で「捜し求めていた対象」に「逆に見護られてました」って風な“オチ”もあったが、世界旅行気分に浸る事も出来、ちょっと強引なトコもあるんだけど、楽しめた作品である。

~ こんなトコも ~

・ベン監督の「生真面目な一面」こそが際立っとる作品だった。「コメディ作」としては期待し過ぎない方が良い。
・ヒロインとのすれ違い感が印象的だった。
・主人公の携帯電話のバッテリー持続時間は驚異的だった!
・「訓練」も「準備」もなしに、冒険ってば始められるんやろか?
・少年時代の「特技」や「髪型」など・・案外“破天荒な資質”は備えてたと思われる主人公。
・「掌にすっぽりおさまるサイズ」の石ころ(2ツ)を使った、スケボーの「効率的な曲がり方」を初めて知った!
・「“死んでいた”主人公の終わり」と「“生を取り戻した”主人公の始まり」の描かれ方が良い!
・キーパーソンは“おかん”だった!
・「妄想特撮シーン」に費やしてた製作費&手間がハンパない!
・「世界(≒冒険)に踏み出す、その一歩」の背中を押してくれるものは何だろう?
・「ヒゲ面=ダンブルドア校長」ってネタは、欧米では“定番”なんやろか?
・「自社のスローガン」ぐらいスラスラと言えなきゃ・・
・案外と大胆だった主人公。
・意外と「運の悪げ」な、、「回り道しがち」な主人公でもあった(⌒~⌒ι)
・ひとたび“生き返る(=生を取り戻す)”と・・ボンヤリする頻度も下がるんやろか?
・「冒険家」としてのキャラの構築されてたショーン・ペン以上に、ある意味“ガチで破天荒”なキャラ造型だった主人公(=^_^=)
・オープニングで、出社する主人公を映す背景の「壁」や「路面」にスタッフ・クレジットが表示される! そんな『パニック・ルーム(2002)』の冒頭を思わせる映像群に「やるなぁ!」と唸らされた。
・「ヌーク(NUUK)」なるグリーンランドの地名が登場するが、どうにも『ロボコップ2(1990)』に出て来る(架空の)ドラッグを思い出してしまう。。
・レンタカーとして「青い車」ではなく「赤い車」を選んだウォルター。何かの“フリ”かなと思ったが、特に何もなかった(・ω・)
・アイスランドにあると言う「人気のストリップ劇場」に興味津々。港湾に用意された「たった1台」の自転車を巡って、屈強な男達が争奪戦を繰り広げる・・まさに「西宮え※すの福男選び」状態だ!(爆笑)
・アイスランドでウォルターの辿り着いた“ゴーストタウンな雰囲気”の街が『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(2008)』の序盤っぽくもあり、ちと不気味だった。
・セスナの翼の上に立ち、火山の噴煙に向かって「ヒャッハ〜!」的に突入して行ったショーン。。それ、大丈夫なのかよおい。
・ショーンの構える銀塩カメラ。メーカーのロゴ部分こそ(ご丁寧に)塗り消してあったが、しっかり「F3-T」とモデル名が映ってた(⌒~⌒ι)
・空港にて「X線検査装置」の映像が(突然に)映し出されるシーン。わずかながら「ダレてしまった」のはワタシだけだろうか?
・「ストレッチ・アームストロング人形」ネタをもっと(文字通り?)引っ張るか・・と思いきや、意外にあっさりと「藁しべ長者」されてしまった(×_×)
・『未来世紀ブラジル(1985)』『フィッシャー・キング(1991)』路線の“幻想的な空想シーン”なんかも盛り込んで欲しかった。

〜 こんなセリフも 〜

ウォルター「“体験談の欄”は入力を飛ばした。
      何処にも行ってないから」
     「さっき新しい義足を思いついたんだ」
     「ヒゲが似合うのは、あんたじゃなく
      ダンブルドアだけさ」
     「氷は、色っぽい女性のようだ」
     「隼を使って、君に詩を届けよう」
     「ここ(管理室)の査定は難しいだろうな」
     「このネガ、いつからここに?」
     「ベタ焼きを作れ」
     「今からかい?(Starting now?)」
     「それ“キックフリップ”かい?」
     「素敵だ(sweet.)」
     「僕はベンジャミン・バトン。
      映画は観てないが、僕がそうなんだ」
     「ビールを貰おう。“小さい靴”で」
     「ごめん。顔を掴んだりして」
     「ここは、美しい国だ」
     “僕の心は雪のように冷え切ってる”
     “とうとう独りぼっちになった”
     「酸素が薄いから、長話は出来ない」
     「横笛を返せ!」
     「空想は・・最近減った」
     「これが“神髄”だ」
     「“イヤな奴”になるな
     「そんなものは“額”にでも入れて飾っとけ」
     「歌う君を空想してた」
     「僕は“口下手”でね」
     「後で買うさ。飛びついて買うのもカッコ悪い」

シェリル「それって“サンドピープル”のゴーグル?」
    「手掛かりを繋いで、順に追って行く・・
     それが推理小説で言われる“方法論”だけど」
    「発想するのが好きなの」
    「前夫からだわ。きっと井戸に落ちたのね」
    「(トム少佐の歌は)未知の世界に向かって行く
     勇気を讃える歌なのよ」

母「クビになろうと、あなたは彼の相棒よ」
 「私たちは“大人”よ。理解してるわ」

トッド“これまでに、何かスゴい事をしませんでした?”
   “マジか?(seriously?)”
   「シナボンで話を聞こう」

ショーン“これは、これまでの君の苦労に対する贈り物だ”
    “25番は俺の傑作だ”
    “君を信頼してる
    “素晴らしい仕事に感謝を”
    “これが、人生の神髄だ”
    “僕の写真に対する人々の共感があったのも、
     彼の頑張りがあったからこそだ”
    「そこで静かにして、ゆっくり休んでろ」
    「“美しきもの”は注目を嫌う
    「“25番”は、お前の尻の下だよ」
    「棄てちまったって? ・・そりゃ傷付くなぁ」
    「残念だ・・美しい写真なのに」
    「・・行っちまったな」

テッド「気力で乗り越えろ」
   「クリップを(彼に)ぶつけたら動き出すかな?」
   「ブリキ男にオイルでも注そうか?」
   「いたぞ!(I see you!)」

ヘルナンド「大したバカが着任したもんだ」

パイロット「ここにゃ8人しかいねぇ。
      8人じゃ浮気もすぐバレちまう」
     「良く来たな。寛いでるか?」
     「今だ! 飛び降りろ!
      違う! 小さい方の船だ!」

船長「凍死まであと1分もある! 助かるぞ!」
  「輝けよ!(Stay Gold!)」

船員「あんた、アメリカ人? すげぇ!
   “フォンジー”だな」

ウォルター「“エルドゴス(ELDGOS)”って何だ?」
町民「エレクションだよ!」
ウォルター「“勃起”だって?!」
町民「違う! イラプション(噴火)だ!」

トッド“もしもし? 気絶でも?”
ウォルター「いや・・ボンヤリしてた」
トッド“頻繁にあるんですか?”
ウォルター「“正常な範囲”でね」

ウォルター「今から飛ぶのか?」
パイロット「ああ、こいつを飲み干したらな。
      嵐の日にゃ、酒でも呑まねぇとビビっちまって」

ウォルター「何処に降りるんだ?」
パイロット「降りねぇ!」

船長「OK! そいつはサメだな!」
ウォルター「やっぱり!
船長「そいつと仲良くするなよ!」

ウォルター「撮らないのか?」
ショーン「時々な・・“俺の好きな瞬間”を
     カメラに邪魔されたくない

ショーン「“その一瞬”を大切に扱うのさ」
ウォルター「一瞬を?」
ショーン「ああ・・それが“今”なのさ」

ウォルター「『LiFE』の標語(スローガン)を?」
テッド「“I’m lovin’ it.”だったかな?」
ウォルター「違う。それはマクドナルドだ」

| | コメント (0)

2014年4月 3日 (木)

☆『ラッシュ/プライドと友情(2013)』☆

先月、3月16日(日曜)の夕刻。

某ポッドキャストで「アツい物語!」などとやけに好評(?)だった事もあり、いきなし鑑賞を決意、伊丹のイオン内にあるシネコン“TOHOシネマズ”に観に行ったのは『ラッシュ/プライドと友情』である!

ときに、実家のあるO阪府某市内に、関西初となる「大型スクリーン:TCX」+「3次元音響システム:DOLBY ATMOS」の併設されたシアターを擁するシネコン“TOHOシネマズ・くずはモール”がオープンすると言う事で、俄然関心が高まっている!

って言うか、この「くずはモール」に於ける成功で、各地の“TOHOシネマズ”への(TCX+ATMOS)採用が増える事を是非とも期待したいトコである!
(そのスペックでの鑑賞に見合う新作が、果たして「今後どんだけ出て来るのか」は分かんないけど(⌒~⌒ι))

世界各地で開催され、モーターファンを狂喜させる「F1(フォーミュラ1)世界選手権」。その舞台では、毎年25人のドライヴァーが出走、2人が事故(クラッシュ)で生命を落とすとされている。

1970年代、対照的な性格の2人のF1ドライヴァーが、世界中のサーキットを股にかけ、凄絶なバトルを繰り広げた。

1人は、イギリス出身のジェームズ・ハント(クリス・ヘムズワース)。彼は「天性の勘」を頼りにF1マシンを駆る「本能型のドライヴァー」であり、稀代のプレイボーイでもあった。

もう1人は、そんな彼の前に現れた、オーストリア出身のニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)。「走るコンピュータ」の異名をとる彼は“論理的思考”を持ち味とし、自らF1マシンの整備を行い、その改良を提案するなど、勤勉かつ禁欲的な男である。

正反対のタイプである2人は、やがてライバル関係となり、いよいよ1976年に開催された選手権に於いて、熾烈なデッドヒートを繰り広げる事に。

・・

シーズン首位を突き進む、好成績のラウダ。
それを追うハントは、折からの悪天候で開催の危ぶまれた同年8月1日開催のドイツGP(グランプリ、於:ニュルブルクリンク・サーキット)で中止を主張するラウダに対し、審議会にて(多数の賛成派と共に)決行を支持し、彼の意見を退ける。

結果的に、そのレースでラウダのマシンは大クラッシュ、彼自身も出火したコックピット内で1分間も上半身を業火に包まれ、重傷を追ってしまう・・

レース開催を押し切ったハントは、彼の事故に少なからぬ責を感じつつ、(ラウダ不在の)その後のレースで成績を上げ、首位との差を縮めて行く。

病室で「ハントの猛烈な追い上げ」を知ったラウダは、愛妻の反対を押し切り、同選手権への即時復帰に向け、猛リハビリを開始するのだった・・

私的には、若い頃からF1にはとんと興味がなく、断然好きだったのは「市販車をベースにしたデザインの車両」によるレース系だった。
本作も「F1の世界を描いてたから」と言うよりは、2人の伝説的ドライヴァーの「対照的な言動や生き様」に興味が湧いたからこそ観る気になった感じ。

ノリとして『栄光のル・マン(1971)』路線の“シブいドラマ”を(何となく)予想してたが、どちらかと言えば『ドリヴン(2001)』の世界観に近かったような気もする(⌒〜⌒ι)

「プレイボーイなチャラ男」と「神経質なネクラ男」に大きくタイプ分けされる(?)主人公2人だが、彼らだけで会話を交わすシーンは余りなく、それぞれに「マイペースで(自分のみを信じ)レースに取り組む」姿勢があった。

「公道に於けるマイカーの走らせ方」「恋人のタイプ」など、悉(ことごと)く対照的な2人だが、レース開始直前の「デフォルトでセットするタイヤのチョイス」だけは「相手方から情報を手に入れ、そのセッティングに合わせる」ってやり方だったりして面白い。
「何だよ、マネしてんじゃん」と突っ込めるトコである。

(ラウダに対する)ハントの“本心”の良く現れてたのが「会見後、無粋な(?)質問をラウダに投げかけた記者をトイレに連れて行き、ボコる」ってシーンだろうか。「奴に対する“無礼”の赦されるのはこの俺だけで、お前なんかじゃねぇ!」と言いたかったのだろうか。

対するラウダは、要所要所でモノローグ(独白)のスタイルで、自身やハントに対する想いを(断片的ながらも)吐露していた。

願わくは、主人公2人だけでなく、彼らそれぞれを取り巻く「女性」「チーム」の物語も、更に数歩踏み込んだカタチで描いて欲しかったか。

特にラウダのリハビリを支え続けたであろう、マルレーヌの想いを「こそ」聞いてみたかったワタシである。

〜 こんなトコも 〜

・自力で銀行の融資にこぎ着け、F1界に殴り込みをかけるラウダの行動力もスゴい。
・レース前、緊張感からか(?)嘔吐してるハント。マイティ・ソー以上に「繊細」なようだ。
・「赤のラウダ」「白のハント」とそれぞれのマシンのカラーすらもが対照的だった。
・ハントを形容する言葉「9日間は駄目でも、10日目で無敵になる男」ってのがカッコいい(=^_^=)
・ハントの妻=スージー・ミラー役を演じたのはオリヴイア・ワイルドさん。『トロン:レガシィ(2010)』『カウボーイ&エイリアン(2011)』と快進撃が続いてたが、近年は「ボチボチ」って感じかな?
・ラウダの負傷について、今まで「顔面の火傷」が大変やなぁ・・と思ってたが、それ以上に観てて辛いのが「喉から肺に長い管を通し、膿を抜き取る」と言う処置だった(×_×)
・エンツォ・フェラーリおじさんとラウダのやり取りをもっと観てみたかった。
・ドリルで(ヘルメットの)バイザーに2ヶ所の穴を開け・・「曇り止め、完成!」ってな“突貫工事ぶり”が痛快だった(=^_^=)
・序盤で、腹部に重傷を負ったハントが病院にやって来てたが、何が(具体的に)あったのだ?(⌒~⌒ι)
・「石鹸のショップ名」とかじゃないのね、本作のタイトル。。
・どうにも『ラッシュ/プライドと偏見』ってなタイトルと勘違いしそうになる(×_×)
・実録モノ故の“なぞり演出”“はしょり演出”が残念だった。『ロッキー(1976)』シリーズで言う「中盤のラウンドの描写」みたいな。。
・大事故を経ても「恐怖心もなくすぐに復帰」して来るラウダの精神力はすごい!
・ラウダに露骨な質問を投げかけた記者を、会見後に呼び止めるハント。てっきり「カネでも渡す」のかと思った(⌒〜⌒ι)
・本作、流石に「女子向け」では全くなさそやね。。
・ドライバー同士の交流シーンも欲しかった。
・45歳で死去してしまったハント。死因は「心臓発作」だったそうだが、ドラッグの影響なんかもあった?
・主人公2人の「子供」や「両親」の存在は(意図的にか?)描かれなかった。
・主人公2人共に魅力を感じないし、愛着も湧かなかった。こう言う主人公の造型も珍しい(・ω・)
・ラウダの「肺送管シーン」が劇中で最もキツい(×_×)
・運転してる部分は「ほぼCG」と観て良いのか?
・確かに「ネズミ顔」だったラウダ。かの(?)大泉洋を超えてたかも知んない(=^_^=) んでも、演じたダニエル・ブリュールは『グッバイ、レーニン!(2003)』の主人公だったんやね〜!
・意外にも「野郎汁の迸(ほとばし)る物語」でもなかった。
・「奔放」と「献身」をそれぞれに具現化したような“2人のミューズ(女神)”のドラマも際立たせて欲しかったトコ。
・ラストバトル(日本GP)は「ラウダのとった、あの行動」のお陰で、何ともスッキリしない・・
・ハントの方が「豪快」「強運」・・と、ラウダをある種「圧倒」してたのかも?
・『ドリヴン』ほどエンタテインメント寄りでもなく『栄光のル・マン』ほどキャストに華があるでもなく。。
・「私生活」も「レースシーン」も、断片的だった感がある。
・終盤の日本GP(於:富士スピードウェイ)では、もっと「日本ロケ」をアピールして欲しかった気がするなぁ。
・「ジッポーライターを開閉させる」のがハントのクセだった。

〜 こんなセリフも 〜

ハント「ドライバー同士のケンカも“事故”の内さ」
   「どうした? そんなに鼻血が珍しいか?」
   「バールで殴られた」
   「原因は、彼の奥さんだ。低次元の争いさ。
    尤も、俺は“奥さんの求め”に応じただけなんだが」
   「F3は“レベルの低い部門”って事さ」
   「いつか有名になる」
   「だが、自滅したろ?」
   「“ネズミに似てる”奴だな」
   「俺の名はハント。
    “カント”と韻が似てるから覚え易い」
   「F1? 今すぐ行けるさ」
   「何を間違えたのか、俺は此処にいる
   「普通の世界じゃ、完全に駄目な人間だろうね」
    “セ※クスは王者の朝食(Sex, Breakfast of Champions.)”
   「今の俺は“早寝早起き”の退屈な男さ。
    だが、あのネズミに勝つにはそれしかない」
   「俺と結婚する気、ない?」
   「俺に何を期待してたんだ?」
   「奴に“命懸けの勝負”が出来るか?」
   「ネクタイをしめ、愛想も良くするさ」
   「首筋に(追いすがる)俺の吐息を感じるだろ?」
   「あんな酷いクルマ、運転出来るか!」
   「“タマのデカさ”が勝因さ」
   「どのレースだって、死ぬ確率は20%だ」
   「“雨の時の技術”がものを言うのさ
   「人気ってのも役に立つもんだぜ」
   「謝罪の手紙を書こうと思ってたんだ」
   「プレッシャーについて?
    俺より大物のラウダに訊くべきだ」
   「こんだけ抜かれりゃムリさ」
   「今後の予定? まずは酔っ払うさ」
   「火傷を負って、男前になったな」

ラウダ「奴がウェットなら、ウェットで行く」
   「マグネシウム合金の採用でエンジンを軽くしろ」
   「2秒速くなったか? だろ?」
   「同じカネを無くすなら、大舞台の方がいい
    “下でクスぶらず、自力でのし上がった”
   「豚でクズでクソだな、このクルマは」
   「勝ってる間は優遇されるが、負ければ即お払い箱さ。
    それがビジネスってものだ」
   「あんた(の走り)で稼げるなら、俺でも稼げる」
   「頭脳は人並みだが、尻でクルマの総て
    を感じる事が出来る」
   「これでどうだ? レーサーに見える?」
   「クルマの性能も実力の内さ」
   「チャンピオンはスピードだけじゃない」
   「君もこの僕のように恐れられろ」
   「勝って、家に帰るだけさ」
   「違反の指摘の何処が卑怯だ?」
   「幸せは敵だ。僕を弱くする・・迷いが生まれるから」
   「神父を追い返せ! まだ俺は生きてるぞ!」
   「俺を愛してるなら、何も言うな」
   「君の勝利のお陰で“生きる闘志”が湧いた。
    俺をここに戻したのも君だ
   「植皮のお陰で汗が眼に流れ込む事がなくなった」
   「今のは質問か? それとも挑発か?」
   「俺もあんたの質問に真面目に答えるよ。
    ・・フ※※ク・ユー!」
   「俺の顔の事より、貴様自身の顔を
    どうすべきか女房に聞け!」
   「勢いは俺の方がある」
   「悔いなどないさ、いつも」
   「カネさえ出せば、ハイジャックせずに
    好きな所に行ける」
   「地獄の苦しみは、肺に通した管から
    膿を吸い出す事だ」
   「賢者とは、敵からも多くを学ぶものだ
   「これからも僕を脅かし続けろ・・サボるな」
   「彼はライバルの中でも数少ない友人だった。
    尊敬に値し、この私が嫉妬した唯一の男だった」

スージー「お酒に逃げても無駄よ」
    「話してよ。他人じゃないのよ」
    「麻薬、浮気、お酒・・どれか1つなら
     耐えられたわ。でもその総てでは」
    「彼からは愛情を感じるの」
    「トボけないでよ!(Come on!)」

マルレーヌ「もういい(Foeget it.)」
     「“イタリア流”で(通る車を)停めるわ」

ヘスケス「今日がどんなに重要な日か分かってるか?」
    「我々のチームにスポンサーがつかなかった。
     つまり“コンドーム”も“煙草”も抜きだ」 
    「人員整理が決まった。この屋敷も売却される」

ファン「サインに日時をくれ! 今日があんたの
    最期のレースかも知れないからな!」

ハント「後ろの様子はどうだ?」
ラウダ「長居はしないさ」

ハント「卑怯なネズミめ」
ラウダ「だが、違反は違反だ」
ハント「そうだな。そして、ネズミはネズミだ」
ラウダ「ネズミは生存本能も強いぞ

ラウダ「そんなに酷い(顔)か?」
ハント「・・いや」

スージー「(車体に)身を護る配慮が何もないわね
ハント「そう、まさに『走る棺桶』さ」

ハント「命知らずのレーサーに、まともな奴なんていないさ」
スージー「知ってたわ。けど“こんなに中身がない”とはね」

マルレーヌ「“お爺ちゃん”みたいな運転ね」
ラウダ「スピードを出すなんて危険なだけだ」

ラウダ「男がいつも(君の)思い通りになると?」
マルレーヌ「大抵はね」

ラウダ「“誰かを選べ”と言われたなら、
    君でなくては駄目だ」
マルレーヌ「あなた、詩人なのね」

オーナー「“(棄権の理由は)マシンのトラブル”
     と発表するか?」
ラウダ「いや・・本当の事を」

| | コメント (0)

2013年3月10日 (日)

☆『ライフ・オヴ・パイ/トラと漂流した227日:3D吹替版(2012)』☆

2月23日(土曜)の夜、市内のシネコン“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”で観たのは、3D映像仕立ての冒険モノ『ライフ・オヴ・パイ/トラと漂流した227日』である。

2001年に発表されたカナダ人作家=ヤン・マーテルの小説『パイの物語』を『グリーン・デスティニー(2000)』『ハルク(2003)』『ブロークバック・マウンテン(2005)』のアン・リーが監督。

正直、余り期待してなかった本作だが「CG技術がスゴい!」って言う評判が気になったのと、上映時間=127分をどのように「漂流生活のみ」で描くのか、その凄まじき(?)脚本力を味わいたかった次第(・ω・)

若きカナダ人作家は「船乗りの間で“伝説”となっている人物」に面会し、次なる自作のアイデア&エッセンスを得ようとする。その男の名はピシン・モリトール・パテル。

今や中年になってしまったこの穏やかな男(イルファン・カーン)は、自らが16歳の時に体験した海難事故と、どのようにしてそこから生還したのかを作家に克明に語って聞かせる。

驚くべき“漂流生活”を227日間も続けたパイ(=パテル)少年だが、その物語には「2通りの解釈」が少なくとも存在するのだった・・

久しぶりに「3D眼鏡」を着用し鑑賞。(3D仕様とセットでの)吹替版だったため、それはそれで「CGアニメーション」を観てるような不思議な気持ちになった。それにしても、レイトショーなのに追加料金の発生するのがハラ立つなぁ・・(・ω・)

ガッカリさせられたのは、中盤ぐらいまで「パイ少年の生い立ち」やらがダラダラ綴られる展開。「別に3D仕様にしなくてイイじゃん!」と感じたのは、ワタシだけじゃなかったろう。

インド・ポンディシェリで動物園を経営していたパイのファミリーは、動物たちと共に、新天地=カナダを目指し出航する。だが、彼らの乗る日本船籍の貨物船「ツィムツム号(TSIMTSUM:原作小説では「ツシマ丸」)」は(寄港先の)マニラを出航して4日後、太平洋の真ん中で海難事故に巻き込まれる。

家族を乗せたまま船体はマリアナ海溝へと沈んで行く・・ 辛うじて一命を取り留めたパイ少年は、1艘の救命ボートの上で「オランウータンの“オレンジジュース”、ハイエナ、脚の折れたシマウマ、ベンガルトラの“リチャード・パーカー”」と共に、大海原を漂流する事になる。

さて事で、物語の半ばから「事故⇒漂流」の設定がようやく動き出すワケだが、パイと共に漂流を開始した動物が、アッと言う間にベンガルトラ1頭だけになってしまうのも印象深いモノがあった。

劇中最大級(?)のジレンマとして「1艘の救命ボート上で(獰猛な肉食獣である)ベンガルトラとどう“共存”してくのか?」ってテーマが終始描かれるんだが・・それすらもダラダラ物語に付き合って行く内に(観てて)緊張感の持続出来なくなって来る自分に気付いた(=^_^=)

まぁそう言った“ダレ場”に「後半のとっておきのロケーション」である“謎の浮島”が登場するワケなんだが・・(・ω・)

見所の1ツは、救命ボート内の動物が、総てCGで再現されていたって点だろう。早々にトラ以外の動物はいなくなってしまうんだが、逆に言えば「トラの完璧な描写に資金&映像技術を総て投入するため、他(の動物)をさっさと“退場”させた」ってのが“オトナの事情”ってヤツだったのかも知んない。

その他に、巨大クジラ、ミーアキャット、巨大マグロ、トビウオの集団などが出て来るが、そのいずれもが重量感(存在感)溢れる再現ぶりであり、驚かされた。

ただ・・ワタシ自身はCG表現だけに限って観に行ったワケでもなく、総合的な評価は「何か物足りない」「何処かスッキリしない」と言う辺りに留まってしまうのだった。

で・・後になって「このスッキリしなさは何だったかな~?」と記憶を辿りながら思い出したのは

「あ、チャン・イーモウ監督の『HERO(2002)』を観終わった時がコレだったわ!」って事である(=^_^=) あの作品も「真相がハッキリしない(観客に丸投げされる)」って点では本作と共通してた。

本作の場合「ベンガルトラと同じボートで漂流を続けた」って点が一番肝心なトコなのに、そこを「さぁて、真相はどぉなんでしょうねぇ?」とはぐらかされたら、困ってしまうワケなのだ。

と言う事で、動物CG表現としては「現時点で最高レベルの映像」を提供してくれた事は認めるが、それが何処まで作品全体を救えてたか? と言えば・・なかなかに厳しいトコがあったように思う。

~ こんなトコも ~

・“謎の浮き島”を横から眺めると・・まさに「寝姿の観音像」のようだった。

・名優=ジェラール・ドパルデューの出番って・・たったのあんだけ?

・日本の貨物船なのに、何だってあんなおかしな船舶名だったの?

・当初、ボートの(約半分を占める面積の)幌の下で「ベンガルトラとハイエナがしばらく身を寄せ合ってた」としか解釈出来ない時間(シーン)があった。

・本作の監督を巡ってはM・ナイト・シャマラン、ジャン・ピエール・ジュネらの名前も挙がってたようだ(ウィキ情報より)

・当初、カナダ人作家役はトビー・マグワイアが演じる予定だったらしい(コレもウィキ情報より)

・成人したパイの声をあてたのは本木雅弘氏だった! 気付かなかった!

・メキシコの海岸に漂着後、トラはジャングルに消えて行ったが・・別な被害が色々と生じたんじゃなかろうか?

・「宗教観」「哲学思考」を押し付けて来るようなパイの言動には、抵抗感を覚える観客も少なくないんじゃなかろうか?

・ラストで「最後にトラが飛び出てインタビュアーを襲う」みたいなレスタト(演:トム・クルーズ)っぽいサプライズシーンが欲しかった(=^_^=)

・結局、沈没の原因は何だったんだろう?

・動物たちの存在が“隠喩(メタファー)”だったとすれば・・クジラ、ネズミ、トビウオはそれぞれ誰を意味してたんだろう?

・つまり作家は「ホラ話の伝承の片棒を担がされる」羽目になるんやろか?

・「海上」「海中」を自在に動き回るカメラワークもスゴかった!

・予告編で効果的に使われてたコールドプレイ(ColdPlay)の曲“パラダイス(Paradise)”は、最期まで流れて来なかった(×_×)

・「リアルな物語」の裏側には、やはり“カニバリズム”が濃厚に流れてたんやろね、、

・バナナの束ってば海面に浮くんやろか?

・「樹の上に登ってたら大丈夫」って言うのも安直過ぎる気がするけど・・

・トラが1日に食べる餌の量(1日に肉5キロ)から考えるに・・ちょいと(設定に)ムリがあるんでは?

・トビウオの集団が飛んで来た際、パイ少年の背中や腕に銀鱗が多数付着して行く演出がリアルで良い。

・オレンジ色の救命ベストに「大人用」と漢字で書かれてて、ちょっとホッとした(=^_^=)

・ミーアキャットにしたら、恐ろしい侵略者が2頭も上陸して来たワケで・・災難やね(×_×)

~ こんなセリフも ~

パイ「カルマの法則・・神の御意思だよ」

  「恐いのはパニックさ」

  「まだ、何が起こるか分からない」

  「話を聴いたら、神を信じたくなる」

  「僕は話すだけ・・信じるかどうかは君の判断に任せる」

  「神は“不可解な行動”を取る」

  「信仰には疑念もある だが疑いを経て信仰心は強まる」

  “(トラを友人だと思う気持ちは)自分の感情の反映に過ぎない”

  「もっと降れ!」

  「心配するな。お前の息子は僕の父さんと母さんが探してくれる」

  「神様、もう降参します! 何でも受け容れます!」

  “ステップ4・・ステップ1~3は効果なし”

  “飢えは人間を愚かな行動に走らせる”

  “トラを飼い馴らす事は出来ないが、訓練する事は出来る”

  “小さな日課が、こんなに大切なものだとは知らなかった”

  “面倒を看るのは生き甲斐”

  “何を置いても希望を棄てないように

  「降参だ! これ以上何が欲しい?」

  「神様、生命を呉れて有難う・・“準備”が出来ました」

  “この島は・・昼は与え、夜は奪う”

  “死ぬ覚悟で、再び文明を目指した”

  “彼と友達にはなれなかった”

  “私をみる時、彼の眼に宿った感情は本物だった”

  “さよならを言えなかった別れは悲しい”

  「何故、それに意味がなきゃいけない?」

  「コックは野蛮だが、知恵があった」

  「僕は・・悪魔だった」

  「好きに書けばいいさ。もう“君の物語”だ」

  「ハッピーエンドになるかは君次第だな」

パイの父「神話やロウソクの光に惑わされてはいかん」

    「同時に総てを信じる事は、何も信じないのと同じだ

    「宗教が何を教えてくれた?」

    「道が多いのは、迷うだけだ」

    「理性的に考えるきっかけを持て」

    「トラを友達とでも思ってるのか?

     トラは動物で、お前の友達じゃない」

パイ「“信じ難い話”だろ?」

作家「・・言葉もないよ」

パイ「君は“どちらの物語”がいい?」

作家「トラの方だ・・神の物語もいいけど、動物の出る話がいい」

パイ「・・有難う」

| | コメント (4)

2013年2月15日 (金)

☆『LOOPER/ルーパー』☆

おおお、、メモり終えた状態で妙に安心してしまい、アタマの片隅に放置し続けてたら、次第に記憶が薄れて来たし・・!(×_×)

って事で、重い腰を上げ、またチマチマと記事をアップしてゆきます。

・・

先月、1月27日(日曜)の午後、クルマで郊外のシネコン“ワーナー・マイカル・シネマズ綾川”に出掛け、観たのは・・期待値をそれなりに高めてた近未来SF作『LOOPER/ルーパー』である。

ブルース・ウィリスvsジョゼフ・ゴードン・レヴィット!

そう遠くない未来を舞台に、30年の“刻(とき)”を超え“現代”で自分自身と対峙した男の選択とは・・?

2044年、カンザス州。

特定の標的(ターゲット)を“ラッパ銃”なる短距離専用銃で殺害する事を生業(なりわい)とする“ルーパー”と呼ばれる特殊な殺し屋たちがいた。

その中の1人、主人公=ジョー(ジョゼフ:25歳)は「30年先の未来から“転送”されて来る標的を、指定の日時&場所で待ち、無言で即座に射殺、遺体は密かに“焼却(処分)”する」と言う仕事を淡々とこなしていた。

どうやら「30年後の世界」では、タイムマシンが開発され、実用段階にこそ至っていたが、法律でその使用は禁止され「犯罪組織によって違法に利用される」のが実態だった。

そんなある日、相棒の“ルーパー”であるセスがジョーの部屋に転がり込み「“転送”されて来た標的が未来の自分自身で、その彼を撃てないまま逃走させてしまった」と震える声で告げたのだった。

街を牛耳るボス=エイヴの配下により、標的を逃した責任を取らされセスは程なく“処分”されるが、ジョーは「果たして俺なら、未来の自分と向き合った時、何の感情も持たず“ラッパ銃”を即座に撃つ事が出来るだろうか?」と悩み、不安にならざるを得ないのだった。

そして数日後、遂に未来のジョー(ウィリス:55歳)が“現代”に“転送”されて来る。

一瞬の油断で、未来の自分に銃弾を撃ち込めないばかりか、殴られ昏倒してしまったジョー。

その事実を知り、エイブの配下が動き始める。

未来の自分を追うジョーだが、追われる(未来から来た)彼自身は“敢えて30年もの過去にやって来る”だけの「とある理由」を心に秘めていたのだった・・

期待値を高く置き過ぎたためか、全体的に「観といて良かった!」と思えた瞬間が正直なく、終始その世界観に馴染めぬままだった。

・・って言うか「ジョゼフとウィリスって、ちっとも似てねぇじゃん!?」とツッコんでしまったが、、巷ではこの点に対し、どのような評価だったんやろ?

主人公が「(どちらなのか)やや曖昧」ってトコもあり、ウィリスにしても、ジョゼフにしても「主人公を演じるには、キャラ造型が徹底的に弱いし!」と感じた。

ウィリスに至っては、カメオ出演レベル・・とまでは言わないが「片手間に“やっつけ出演”しました~」程度の印象で、この先すぐにも彼の出演作(主演作?)としての記憶が薄れて行ってしまう気がする。。同様に、ジョゼフ君についても「この手の作品で“主役を張る”には、ちと荷が重過ぎたんかも?」と正直、感じてしまった(「主演女優を支える」ぐらいのサポート的な立ち位置が向いてる?)。

近未来の物語のハズなんだけど、出て来るアイテム&ロケーションが「現代じゃん! ・・って言うか、現代よりも退廃的じゃん!」と思えた。都心部では、汚いスラムばかりを集中的に描写してたし、そこを走り回るクルマが「ピッカピカのマツダ・ロードスター」「(マット塗装&イミフ系メカパーツ装着の)ホンダ・フィット(←トヨタ・ヴィッツだったかも??)」だったりして「おいおいおいおい・・」と。。

タイムマシンの造型も、ワケの分かんない「据え置き型ポッド」みたいな外観(?)で、如何にもテキトーだった(×_×)

『12モンキーズ(1995)』も同じようなネタだったけど、、「ブルース・ウィリス+タイムマシン」作品って、今後も“要注意”だったりするんかも知んないぞ?!

パラレル論も「制作陣の自己満足あるのみ!」って感じで、良く伝わって来ないし、、かと言って、ハードボイルド路線を気取るにしては「濃さ&シブさ」が全く足りてないし、、(・ω・)

唯一驚かされたのは「ジェフ・ダニエルズが老けて、悪役を(自然に)演ってる!」ってのと「エミリー・ブラントってば、やっぱり(往年の?)ジュリエット・ルイスにとっても似てる!」ってトコぐらいだろうか(←それだと2ツだから“唯一”じゃないやん)。

そして・・「近未来SF」に「タイムマシン系」を盛り込むだけでも“お腹いっぱい”なのに、そこに「TK」なる“サイキック(超能力)系”まで設定に入って来ちゃうと・・こりゃ、収拾もつかなくなるワケですわ(⌒~⌒ι)

~ こんなトコも ~

・字幕担当は松浦美奈さんだった。

・ジョゼフは、あの顔立ちから考えても「モノクロ」映像の方がよほど映える気がする。スタイリッシュな「モノクロ(かパートカラー)のSF」ってのはどうでショ?

・ジョーの人生が「2ツ」存在して、それらが「パラレルになっちゃってる」のが基本ややこしかった(×_×) かと言って、もう1回観直したくなるワケでなし(・ω・)

・主人公が、田舎(?)で某母子と過ごす辺りの展開は『刑事ジョン・ブック/目撃者(1985)』や『ボディ・ターゲット(1993)』な味わいもあって、印象深い。

・どう言う理由であんな場所に“転送”されるのか・・の合理的な解説は、劇中で全くなされなかった(×_×)

・ジョーがフランス語を勉強しとるシーンがあったが、実際のジョゼフ君は「フランス語が堪能」らしい!

・も少し昔に本作が製作されてたら・・30年後のジョーは「トーキョーで、日本人の妻と暮らす」てな設定となったような気もする(←妄想)

・未来のジョーの右頸部には『虎』なる漢字のタトゥーが入ってた(×_×)

・シドの部屋に置いてあったサーフボードには、漢字で『津波』と書かれてた。

・本作を観ると、ベアトリックスの綴り「BEAT-RiX」を(右前腕部に走る“激痛”をも想像しつつ)完璧に覚える事が出来る(=^_^=)

・本作に於ける“花形マシン”は“スラットバイク”だったみたいだが、、単なる「ジャンク気味なホバーバイク」にしか見えなかった。

・「ラッパ銃」の対極にある、エリート用の武器が「ガット銃」。相応しい奴が所有してるか、と言えば・・実にビミョーだったが。

・至近距離で「岩塩の弾丸」を喰らうと、どんな感じなんやろ?

・2074年、街に君臨してる恐怖の犯罪王の名が「レインメイカー」と言うらしい。どうしてもマット・デイモン(←お坊ちゃんキャラ時代)の顔が浮かんだ(⌒~⌒ι)

・TK少年は、手でシートベルトの金具を留めてた! あの『ゴールデンチャイルド(1986)』でも念力で(手を使わずに)留めてたのに!

・どんな数え方をしてんだか分かんないが・・シド君は「8×3=32」って答えを、迷いもなく何度も叩き出してた!

・物語後半での「ウィリスの活躍ぶり(=暴れっぷり)」が楽しかった。『パルプ・フィクション(1994)』の第2部で、日本刀を振り回してた勇姿を思い出した(懐)

・本作と2本立ての上映で『ウーパー』ってなコメディ作はどやろ?

・『タイムコップ(1994)』の世界だと、時を経た自分同士が接触すると“大変な事になる”設定だったが・・本作では「そんなのお構いなし」だった(⌒〜⌒ι)

~ こんなセリフも ~

ジョー“想像はついたのに・・何故、訊いたのか”

   「面倒な事態だ」

   「銃を弄るのは止めろ。また(自分の)脚を撃つぞ」

   「(その女とさえ)出逢わなきゃ、死ぬ事もないんだろ?」

   「自分の人生を取り返したいだけさ」

   「お袋は俺を棄てたのさ(She gave me up.)」

   「何が大切で、どうやってそれを護るのかを知った」

   「繰り返される・・だから、変える!」

ジョー「違うウェイトレスなら、文字数も痛みも少ないぞ?」

   「脚の間に銃を隠してるな?

    いずれ“そう言う事”が分かるようになる」

   「タイムトラベルの話なんか、複雑だしどうでもいい。

    それに、記憶が曇ってる・・曖昧だ」

   「過去は“本当の記憶”じゃない。1ツの“可能性”でしかない。

    だが、現在は総て明快だ・・痛みも記憶も」

   「お前は“お前を救う女”に出逢う」

   「ガキの言い草は止せ!」

   「俺は、愛を吸収した」

   「俺にとっちゃ、30年後は昨日だ。お前には“未知”だろうが」

エイヴ「蜘蛛と同じ・・小さいほど強い毒がある」

   「“20世紀のコピー”など止せ。新しい事をしろ」

   「この俺に“隠し事”など出来ん。

    ・・お前の“夢”を邪魔する事だって出来る」

   「もう1度のチャンスだと? もう1度しくじるだけだ」

セス「未来の自分の・・“顔”が観たかった」

シド「(あの人は)浮浪者じゃない・・靴が奇麗過ぎる」

サラ「気分は?」

ジョー「普段の30%さ」

サラ「週末には50%になるわ」

エイヴ「自分で自分の首を絞めて、良く平気だな?」

ジョー「これは、ネクタイさ」

| | コメント (2)

2013年1月13日 (日)

☆『レ・ミゼラブル』☆

1月6日(日曜)の午後に“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”で鑑賞したのは、年末年始の“目玉作品”とも言うべきミュージカル大作『レ・ミゼラブル』だった。

何となく“銀の燭台を盗んだおっさんの波瀾万丈の生涯”みたいな感じの「(原作を)読んだつもりスタンス」でこれまでの人生を(何とか)切り抜けて来たワタシだが(=^_^=) 「そろそろちゃんと理解しとこ!」と思い直したのも鑑賞に至った動機(の1ツ)ではある。

で、、観終わったトコでは、大体“銀の燭台を盗んだおっさんの波瀾万丈の生涯”って解釈でも正しいっちゃ正しかったワケだが。。

時は1815年。フランス革命から26年を経て、王制の復活した時代でもあった。

たった1ツのパンを盗んだ罪に端を発し、19年間も徒刑(ずけい)の身となっている男=囚人24601号は、波の荒れ狂う港で巨船をドックに引っ張り上げる重労働に日夜服していた。

やがて、30日間限定の「仮釈放」となった男だが、行く先々で冷遇されてしまう。

街外れ(?)の修道院に辿り着いた男=ジャン・ヴァルジャン(ヒュー・ジャックマン)は、司教に手厚くもてなされるも、彼の厚意を踏みにじる形で、銀の食器を盗み出し、深夜の修道院を飛び出す。

ほどなく警官に捕まり、修道院に連れ戻されたヴァルジャンだが、そんな彼を前にして司教は「これらの銀食器は彼に差し上げたもの。この銀の燭台も渡すつもりだったが、うっかり忘れて行ったようですな。さぁ持って行きなさい」とその罪を赦す。

司教の優しさに打ちのめされたヴァルジャンは「これからは真面目に生きよう!」と心に誓いつつ、やはり“仮出獄許可証”ばかりは破り捨て、何処かへと姿を消すのだった・・

8年後の1823年。モントルイユの街には、マドレーヌとその名を変え市長の立場にまで昇りつめたヴァルジャンの姿があった。要職のかたわら、大工場を経営する彼は、薄幸の元女工=ファンティーヌ(アン・ハサウェイ)に出逢う。

直後、マドレーヌの工場を解雇されてしまったファンテーヌは、娼婦に身を窶(やつ)し、間もなく絶望に打ちひしがれながら息を引き取る。

彼女の臨終に立ち会い、他所に預けられたその娘=コゼットを引き取る次第となったヴァルジャンだが、その背後には「マドレーヌ市長の正体は、逃亡囚24601号なのではないか?」と疑い、執拗に追跡を続けるジャベール警部(ラッセル・クロゥ)の影が静かに、しかし確実に忍び寄るのだった・・

「ちょいと長い!(158分)」のと「スタジオ撮影感アリアリ!」な点ばかりは少し残念だったが、総じては“見応えある1本”だった!

物語を断片的に眺めると、さほど壮大なロケーション感もなく、ドラマの起伏にやや欠けるトコもあるんだが、主要キャラそれぞれに対する歌唱パートが、実に丁寧に盛り込まれていた。

アンハサ(=ハサウェイ)にせよ、マリウス役のエディ・レッドメインにせよ、かなりな“ミュージカル俳優”としてのスキルの高さを全世界にアピールしまくれた事だろう。

無論、歌えるヒロイン=コゼット役のアマンダ・セイフライドの“巧さ”などは「言わずもがな」である。

私的には「ジャベール警部&ヴァルジャンの“パルクール仕立て”なんかの逃走劇(アクション・パート)をもっと露骨な(?)テイストで盛り込んで欲しかった」「(劇中で描かれなかった)空白の年月にこそ、スポットを当てて欲しかった」ってのはあったろうか。

原作(小説)に於いても、その辺りは描かれず、これまでの映像化にあたっても「敢えて“アンタッチャブル(触れない)”だった演出」なのかも知れないが・・ ワタシに限らず「どうやって警察の手配&追及をかわしながら、わずか8年で市長にまでなれたのか?(←『ハンニバル(2001)』のフェル博士のように、ご本人をアレしてすり替わったんじゃないか? との疑問も湧くし・・)」「更に9年間も、どうやって(無事に)逃げおおせたのか?」ってトコは、割愛なんかせず「しっかり描き出して欲しい!」と観客の望むトコなんじゃないやろか?

パンやら銀の燭台やらを盗む程度の罪では到底済まされぬ・・それはそれは恐ろしい重罪を幾つも塗り重ねて来たハズやろうし・・(←妄想です)

CGに見慣れた、肥えた(?)鑑賞眼で眺めると、オープニングの巨船の引き上げシーンですら「言うても、合成やろ?」と疑ってしまう自分がいた。

劇中で、重量物を2度ほど持ち上げるヴァルジャンの姿を眺めても「ホンマは、そないに重くないんやろ?」と冷ややかな視点で(つい)眺めてしまう自分もいた。

って事で、映像化された「フランス文学史に燦然と輝く“聖典”」の鑑賞に際し、色々ウダウダと邪念を差し挟む、ワタシのような人間には・・ひょっとしたら、本作を観る資格なんてなかったのかも知んない(⌒~⌒ι)

んでも、料金を払って観た以上は・・その辺りの事はしっかり言わせて頂きたいワケで(=^_^=)

~ こんなトコも ~

・ヴァルジャンの破り捨てた許可証が風に舞い飛ぶ辺りは『フォレスト・ガンプ/一期一会(1994)』を連想させる俯瞰映像に仕上がってた(カメラアングルがそっくり)。

・ジャベール警部の勤務地や通常業務ってどうだったんやろ? 上司も部下もいないみたいだったし・・ 自身の過去にも「謎」があったようだが、殆ど語られなかった。

・馬車(?)の下敷きとなってた男=フォーシュルヴァンが、名指しで「市長」に助けを求める展開にびっくり! まずは地元警察とか、青年団とかを呼ぶもんじゃないのか?

・港のシーンで、水夫たちが「♪波止場に碇(いかり)をぶち込もう」と歌い上げてたが、アレは「陸(をか)に上がって、娼婦を相手に肉体的な満足を得よう」ってな野獣的行為を示唆してたんやろか?(知らんがな!)

・ファンテーヌの「お客」の男性の、射精に至る時間が短(みじか)過ぎて笑えた(⌒~⌒ι)

・エポニーヌ、ジャベールのキャラは、もっと造型を膨らませ、物語の軸に更に絡ませるべきだと思ったが・・(何だか勿体ない)

・出演時間こそ短めだったアンハサだが、バッサリ短髪にいっちゃう潔さや、数分にも及ぶ“長回しで歌い上げるシーン”で見せてくれる力量には唸らされてしまった!

・フランスを舞台にしてるのに、オーストラリア人俳優さんなんかが全篇英語で歌い上げる作品世界には、妙な違和感を覚え続けた(⌒~⌒ι)

・(セリフ内のみで)本編には1度も登場しない「ラマルク将軍」だが、実在の人物だったそうだ。エスペランザ将軍とかラデク将軍とは違うのね(そらそや!)

・終盤で、某重要人物が橋から飛び降りるが・・上半身は無事(?)着水するも、下半身が地面部分に当たり「バキッ!」とか音を立ててたのが痛々しかった(×_×)

・演出としての「革命の絡ませ方」は、やや甘くなかったか?

・大団円の場面で、画面に出て来なかった某重要人物が・・?? 自殺したからか? もしくは(実は)生きてた(?)からか?

・ワタシは、序盤の「司教の言動」にこそ最も泣かされた1人である・・

・少年であっても「容赦なく」射殺される展開は、ある意味「衝撃的」だった!

・マドレーヌ市長の“独断の決意”により、数多くの「工員」や「市職員」が見棄てられ、路頭に迷ったんやろか?

・マドレーヌ市長も側近が皆無だった。。

・『ロミオ+ジュリエット(1996)』ばりのロマンティックなテイストを(恋人たちに)期待したが、決してそうでもなかった(・ω・)

・ヴァルジャンとファンテーヌの肉体関係はなかったように見受けられた。

・総じては「大河テイスト」であり“主人公不在”とも言える作品だった。

・歌いながら“落涙”するタイミングが皆、絶妙だった!

・テナルディエ夫妻の「したたかな小悪党ぶり」が何ら報いを受けず、終始“放置”されてる点も「見所の1ツ」と言えるのかも。「罪悪感」とは無縁でしたなぁ・・

~ こんなセリフも ~

ヴァルジャン「♪下向け、下向け、眼を合わせるな」

      「♪見届けよう、新しい世界が、俺をどう待つのか」

      「♪俺に変われと言うのか・・

       “別の人生”があると言うのか」

      「♪不意に今、眼には見えぬ“何か”が始まったのだろう」

      「♪私は“報い”を受けねば」

      「♪やがて刻が来れば“真実”は神が伝える」

      「この1500フランは、これまでの“献身”に」

      「♪若者の現れる“この日”を恐れていた」

ジャベール「旗を取って来い」

     「盗みは5年の刑、残りは脱獄の刑だ」

     「以前に、何処かでお会いしたような?」

     「♪悪党は死ぬまで悪党、変わるものか」

     「♪逃がしておくさ、逃げるその脚の萎えるまで」

     「♪奴に“借り”を作るとは・・ 奴は赦されるのか?」

     「♪奴は俺に生命を与え・・そして殺した」

ファンテーヌ「♪誓えるの? 何も“秘密”はないと」

      「♪夢が屈辱に変わった」

      「♪誰かを“愛する”事は、神のそばにいる事」

コゼット「♪パパがこの私を悲しませるなんて」

司教「♪この銀の燭台を使って、正しい人におなりなさい」

テナルディエ「♪人生は楽しまなきゃ」

      「♪刻んで、混ぜて、牛肉もどき」 ←で、何の肉?

      「ぶっちゃけイ※ポなウチの旦那」

ガブローシュ「♪物々交換だ、施しなんか要らない」

恋人たち「♪あなたと生きるために生まれた」

    「♪いつも雨は、美しい花を育てる

若者たち「♪死ななきゃ平等は与えられない」

    「♪戦旗はためく限り、そこに味方はいる」

    「♪友の杯に酒を涸らすな」

市民たち「♪1日が終わり、命が縮む」

    「♪怠けりゃパンも買えやしない」

    「♪寝りゃ稼げるさ、ラヴリィ・レイディ(愛しいお嬢さん)」

    「♪抱いてる女は既に死んでる」

追記:本作でこんな英語表現を覚えた(=^_^=)

「眼には眼を(Take an eye for an eye.)」

「死んだのか?(Gone to rest?)」

「ご覧なさい(Don't you see?)」

「代償を払う(Pay a Price)」

「ただの夢物語(Only in my mind)」

「お止め!(No more words!)」

「これでいいさ(Let it be.)」

| | コメント (2)

2012年11月 7日 (水)

☆『リンカーン弁護士(2010)』☆

鑑賞してから、1週間後に至っての記事アップとなってしまいました(×_×)

メモをまとめてる内に、はや記憶の薄れて来ちゃっとる感もありますが(苦笑)、まぁ気長にお楽しみ下さい。

・・

10月31日(水曜)の仕事後、商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”のレイトショーで観たのは、意外と“かなり気になってた”1作『リンカーン弁護士』である。

現代のカリフォルニア州ロサンゼルス。

ナンバープレート「無罪(NTGULTY)」の燦然と輝く高級車“リンカーン”の後部座席を「移動事務所」とする、無名だが腕利きの弁護士=ミック・ハラー(マシュー・マコノヒー)は、麻薬売人や売春婦と言った“ツワモノの依頼人”から高額の弁護料をふんだくる代わりに、司法取引を駆使し、軽微な判決に持ち込むやり口を得意としていた。

そんな彼を指名して来た依頼人は、資産家の御曹司=ルイス・ルーレ(ライアン・フィリップ)。

彼はバーで知り合った娼婦=レジーナ・カンポに対する傷害罪(殺人未遂?)で告発されていた。

彼は情報屋=ヴァル(ジョン・レグイザモ)や調査員=フランク(ウィリアム・H・メイシー)らと連携を取りつつ「簡単な仕事」のつもりでルイスの弁護に取りかかる。

そんな中、ミックは今回の事件と“自らが4年前に手がけた、とある事件”の「類似性」に気付き始める。

そして“とある事件”ついて、過去の資料を洗い直していた矢先、突然に“第2の事件”が発生してしまう・・

シブい! シブ過ぎる! まさに“ソレイユ向き”と言おうか、抑えに抑えまくった演出の結晶体(?)であり、完成体だった。

『リンカーン弁護士(原題:The Lincoln Lawyer)』なるタイトルからして、もっと“おシャレ系”“コメディ系”“バディ系”そして“アクション&カーチェイス系”なんかも多少は期待してたんだが、見事にそれらのどの演出群にも逸脱(=^_^=)する事はないのだった。

マコノヒー氏と言えば『評決のとき(1996)』以来の(?)弁護士役なんじゃないかと記憶してるんだが、更に“ポール・ニューマンっぽさ”が増しとる感じで(=^_^=)「いよいよ、キャリアを代表する作品に出会っちゃったのかもネ」などと勝手な事を思った。

ポール・ニューマンさんに有りがちな(?)「アルコール依存症」てなキャラ造型には流石に(安直に)走ってなかったが「華やかな表舞台(法廷)の裏(私生活)では、過去の罪に怯え続ける」みたいな複雑&繊細な演技もそつなくこなしておられ、その点には唸らされた。

私的には“第2の殺人”が発生する辺りの描き方(物語の置き方)が印象的だった。

被害者の殺害された後で「遺された(そのしとの)留守電を聞く」トコや、その死に顔がハッキリと映されないトコ、そのしとの飼ってた愛犬までもが無惨に殺されるトコ、などにピンポイントな「リアルさ、恐ろしさ」が漂ってるのだ。

そしてまた“第2の殺人の真犯人”が現れる終盤の「唯一のアクション描写」も印象深かった。

何だか「最後の最後」でサスペンス&ガンアクション展開に「ゲージの振り切れちゃってた感」がなきにしもあらずだったが・・こう言うスッキリ演出もハードボイルド路線(なの?)作品には欠かさざるべき要素(の1ツ)なのだろう。

本作を構成する、総ての要素について「1980年代ごろの技術で充分に撮れたんじゃないの?」と思わされるワケだが・・その点について「観てソンしたわ!」と観客に感じさせないだけの「上質で普遍的な何か」を確実に掴んでる佳作やな、と思った。

~ こんなトコも ~

・アールとかヴァルとか、出番が少ない割に巧くキャラを立ててたように思う。あの“おっさんバイク軍団”との付き合いぶり(腐れ縁?)ばかりは、何だか良く分かんなかったが・・

・“アレ”を携行する以上は「防護するアイテム」もちゃんと装着しとけよ! とつい思ってしまう。

・スカーレット・ヨハンソンちゃんが経年変化して行くと・・何となくマリサ・トメイっぽい雰囲気やご尊顔になって行かはりそうな気がする。

・“あのしと”が全裸で縛られ、暴行されるシーンを想像するに・・ちょっとアタマがクラクラして来た(×_×)

・娘さん=ヘイリーは、もっと「マセた言動の子」でも面白かったかも知れない(⌒~⌒ι)

・その髪型に違和感を感じまくったメイシーさん(=^_^=) 辿る運命は『サイコ(1998)』の私立探偵=アーボガスト役にも似てた(×_×)

・ライアン・フィリップは、ちょっとチャニング・テイタムにも似た容貌に思える(・ω・)

・ボブ・ガントンは余り前面に出て来なかったかも。まぁでも『デッド・サイレンス(2007)』ほどには「ヒドい扱い」じゃなくて良かった(⌒~⌒ι)

・100万ドルもの保釈金を積んで勾留が解けたにせよ、追跡装置の着用が義務付けられるそうだ。

・“青のマスタングの男”を演じた、あのイケメン男優さんがちょいと気になった(=^_^=)

・「ウッズマン」なる22口径のコルト銃が登場。45口径じゃないコルトがあるなんて知らなんだ。。

・ミッキー・コーエンと言うギャングは実在の人物だそうだ。

・劇中で“駐車違反”が2度摘発されるが、どちらも良いアクセントになってた。

・「思いがけない人物がやって来る演出」「弁護士が駐禁キップを切られる(皮肉な)演出」「最期は“銃頼み”となる(銃社会ならではの皮肉な)演出」などは特筆すべきトコと言えよう。

・“お得意さん”は「repeat customer」となるようで。

・“Don't Sweat the Technique / Erik B. & Rakim”“Moment of Truth / Gang Starr”“California Soul / Marlena Shaw feat. Ya Boy”と言った曲群が、シブくて通狙いでエエ感じ!!

~ こんなセリフも ~

ミック「じゃあな、アール」

   「どんなチャンスだ? 話せよ」

   「“袖の下”入りのナッツを忘れたのか?」

   「おい! 自分の弁護士から逃げるなよ」

   「俺にとっちゃ、君は“信用出来る人間”じゃないからな」

   「俺の事務所は“ここ”さ」

   「免停期間なら、とうに終わってるさ」

   「資金が足りない。前金5000ドルの半分は、

    航空写真のプロに支払ったんでね」

   「俺の仕事に不満なら、公選弁護士を雇え。

    尤も、腕は落ちるだろうが」

   「保釈されるまでは黙ってろ」

   「皮肉な態度の君ってサイコウだな」

   「ルーレの写真が750ドルで売れるのか?

    なら、俺が1000ドルで買おう」

   「実刑を覚悟しとく事だ」

   「彼女のハナシがウソなら、簡単に勝てるが・・

    “隠してる事”は何もないか?」

   「容認出来る評決はたった1ツ・・“無罪”だけだ」

   「月灯りが似合うね」

   「君がウソをついてさえなきゃ、起訴は回避出来る」

   「司法制度はそんなもんじゃないだろ?」

   「死刑を回避するには、罪を認めるしかないぞ」

   「“家族への脅し”は初めてじゃない」

   「お時間をどうも(Thank you for your time.)」

   「俺は“容疑者扱い”か?」

   「あんたが退職した翌朝、あんたを蹴飛ばしに行くよ」

   「過激な発言も戦術の1ツです」

   「役目は果した。別の弁護士を捜せ」

   「後で俺を蹴飛ばしていい」

   「殺すなよ」

   「ハメたのはあんだだ」

   「こいつを持つのは“保険”さ」

   「この次はふんだくるさ」

アール「ボス、気を付けて」

   「ヤミで買ったものだから、アシはつきません」

マギー「分かるわ(join the club.)」

ヴァル「俺の責任みたいに言うのは止してくれ」

カーレン「クズ共を弁護して、良く平気でいられるもんだ」

    「あんたはな、社会のゴミを出しっ放しにしてるんだ」

フランク「防犯カメラの映像だ。警備室に1000ドル払った」

ルイス「僕は犯(や)ってない(I did not do this.)」

   「僕は無実だ(I'm innocent.)」

ドブズ「見事だ(You're splendid!)」

真犯人「そうさ、私が殺した。

    あんたには“秘匿特権”があるんだろ?」

   “女に当然の報いを受けさせたまでだ”

※「あんたは全く謎だな・・一体どっちの味方なんだ?」

証人「400ドルを払い“合意の上で楽しんだ”だけさ」

ミックの父“無実の依頼人ほど恐ろしい者はいない”

裁判長「これでは裁判の続行は不可能だ」

アール「先生なら、ストリートでだって生きてけそうだ」

ミック「今だって、こうしてストリートを走ってるさ」

ミック「誰も君の言葉なんか信じんさ」

マルティネス「それを言うな!」

マルティネス「質問? 今更?」

ミック「間違いを正したい」

ミック「大変な仕事ですね」

レジーナ「・・それに危険よ」

| | コメント (2)

2012年7月29日 (日)

☆『ロボット(2010)』☆

28日(土曜)の午後。
先週末からこっち、四国圏内だけで1000キロを超えるクルマ移動をこなした事やら、26日(木曜)の夜には、久々に(1ヵ月ぶりぐらいか?)ジョギングイベントに参加した事やら・・色々と疲れが溜まってたとみえ、、正午前までひたすらに惰眠を貪ってしまった今朝だった(×_×) ←とにかく最近、家では寝てばっかし(⌒〜⌒ι)

「大スクリーンで観ると、思わず乱射したくなる」と言う(←こら)某大作(=3部作完結篇)の公開もいよいよ始まったワケだが・・それ以上に気になってた1本があり、余りに暑いのでクルマを飛ばし(=^_^=) 商店街の中にあるミニシアター“ソレイユ”へと向かったワタシである。

“アジアNo.1映画”なる触れ込みの、インド産SF大作『ロボット』を観るためにッッ!

・・

『ワケわからんが面白い』『すごい!スゴい!凄い!!!!』ってなコピーがチラシ上で挑発的に(?)踊る本作。何だか、かつての『マッハ!!!!!!!!(2003)』にも似た、怪しくも鼻息荒いテイスト&センスである(=^_^=)

・製作費37億円、興収(=興行収入)100億円のメガヒット作!
・『ムトゥ/踊るマハラジャ(1995)』で有名な男優=ラジニカーントが主人公を演じる!!
・音楽は、インド産ダンスミュージックの第一人者=A.R.ラフマーンが担当!!!
・3時間にも及ぶ(174分)“オリジナル版”を特別編集して構成された139分の“日本公開ヴァージョン”!!!!

などなど、スペック面でも刺激的であるが、さて・・?

10年に及ぶ“寝食をも犠牲にしての”研究の結果、いよいよ自律的なロボット“アンドロ・ヒューマノイド”を完成させた天才工学博士=バシーガラン(略してバシー)。その一方で、婚約者=サナとの関係は「崩壊の危機」を迎えつつあった。

バシーの母親により“チッティ・バーブ(略してチッティ)”と名付けられたロボットは、驚異的な身体能力&記憶能力を発揮するが“人間に対する感情”の把握にはまだまだ改良の余地が残されていた。

AiRD(人工知能開発局)の局長であり、バシーの(ロボット工学の)師でもあるボラ教授は「教え子に先を越された事」が我慢出来ず、チッティの“自律型ロボット”としての欠陥を徹底的に指摘し、審査を通さなかった。

更に1ヵ月後。

プログラムを強化改善し、ようやく審査にパスし“インド軍のロボット兵士”採用に向けて動き出したチッティだが、今度は“感情プログラム”がその言動に「過剰な影響」を及ぼし始めてしまう。

軍の審査で「戦争よりも愛を」とまで説いてしまったチッティに、大きな恥をかかされるバシー。
そして、いよいよ結婚へと踏み出したサナに対する「露骨な愛情」を表現し始めたチッティに対し、遂にバシーの怒りは頂点に達した。

バシー自身の手でバラバラに解体され、チェンナイ・コーポレーションの広大な処理場に廃棄処分されたチッティだが・・そんなロボットに“救いの手”を差し伸べたのはボラ教授だった。

とうとう“(搭載された)謎の神経回路”を掌握した教授により、内蔵チップを「破壊プログラム」へとアップデートされたチッティ。
自らを“ヴァージョン2.0”と名乗り、史上最凶の“破壊兵器”と化したチッティは、サナを奪い“自らの妻”にすべく・・バシー&サナの婚礼式場であるホールへと乗り込むのだった・・

実は上映の始まるまで「主演=ラジニカーント」ってな(余りに)重要なスペックを知らなかったワタシ(×_×)

オープニングタイトルで、でっかく表示される“スーパースター ラジニカーント”の文字に、思わず「ぷぷっ」と吹き出してしまったのは・・余りに嬉しい“サプライズ”だったと言えよう(=^_^=)

総じては「ラジニ主演作にしては大人しめ&洗練され過ぎ」って印象が終始つきまとってた感じか。
尤も、さしもの“スーパースター”ラジニも実年齢=62歳って事で、見た目こそムチャクチャお元気そうではあるが・・実際のアクション面では「ロジャー・ムーア時代のジェームズ・ボンド」みたいなテクニック(?)をきっと色々駆使してた気がしなくもない。

チッティは「パンチパーマ+グラサン」ってな出で立ちで、彼がリアルに演じずとも「ぱっと見では、それが分からない」ような“アイコン”を確立してもいたワケで・・(・ω・)

作品のウリとしては、特にチッティが“暴走開始”してからの(後半の)CGアクションの数々(←約40分間にも及ぶ!)に触れるべきトコであろうが・・私的には、それ以上に前半の「列車内の格闘アクション」にこそ興奮させられた!
インドのチンピラ連中を相手に、殴る・蹴る・棒でしばく・・と暴れ放題なんだが、吊り革にぶら下がってグルグル回転しながら蹴りまくるとか、瞬間的にジェット・リー主演作なんかにも迫るもんがありましたなァ〜(=^_^=)

編集が露骨過ぎ、シーンの切り替えが「如何にもカットしてます」って風に映ってしまうのは多少残念だったか。
どうやらカットされたのは「ダンスシーン」がメインらしいので、機会があればゼヒに『完全版』を観たいトコである!

〜 こんなトコも 〜

・アップになった後半のラジニが、何となくローレンス・フィッシュバーンに見えてしまった(=^_^=)
・CGアクション映像としては、どうにも『少林サッカー(2001)』『マトリックス/リローデッド(2003)』『マーズ・アタック!(1996)』『マスク(1994)』『ブロブ/宇宙からの不明物体(1988)』などの影響がモロに見て取れた(=^_^=)
・チッティの元々の(?)顔面の造型が、余りにマヌケ過ぎて、逆に凄い!
・演出的には『ターミネーター(1984)』『T2(1991)』『僕の彼女はサイボーグ(2008)』『フランケンシュタイン(1994)』『ID:4(1996)』などを徹底的に研究してる気もした。
・ダンスシーンでは「MJ(マイケル)のPV」ぽいのや、ダフトパンクぽいのや、色々と精力的に取り組んではった♪
・インドでも、富裕層ともなると(?)iPhoneを使うし、オープンのベンツにも乗ってるんやね〜
・どうしても「ロボット」と「博士」が登場するパターンの(物語の)場合、ロボットが主役になってしまうモノなんやね(⌒〜⌒ι) ←則巻博士然り・・
・雑誌をペラペラめくりながら、瞬時に記憶してくウチはまだイイが・・しまいには、表紙を眺めただけで内容を記憶し始めるのにはビビった!(ページを透視でもしてるんか?)
・明らかに右フロント部を激しく損傷した(ハズの)バシーのベンツが、目的地に到着すると直ってた! なんて『クリスティーン(1984)』な!
・インドでは『破局契約書』ってゆぅ書類が存在するらしい。
・バシーの愛読書は、やはりホーキング博士の本だった。
・駐車違反+無免許運転でも、警官に1000ルピーほどの賄賂を握らせると、まぁるくおさまるらしい(⌒〜⌒ι)
・防火&防水仕様なのはまだ分かるが・・あの重量で川底に沈めば、即座に身動き取れなくなるんでは・・?
・頭部はニッケル製、神経回路(?)はペンティアム製・・とかチッティは言ってた。
・「フィボナッチ数」「アシモフのロボット3原則」「推論エンジン」「磁気フォーカス」などの専門用語(?)も飛び交ってた。
・80万のフレーズ(単語)を記憶しても、パンと銃(ガン)の区別・認識は難しいようで。。
・火事場の少女=セルビの裸体に「モザイクのかかってない」ヴァージョンも存在するんやろか?
・いきなり落雷を受け、倒れるチッティ。何なんだ、その物語の流れは(⌒〜⌒ι)
・ベテラン産科医に「恥骨結合切開術」を提案したチッティ。あのシーンに対する専門家の意見が聞きたい(・ω・)
・「逆子でへその緒が絡まり、母体が大量に出血するケース」って、発生確率的にどうなんやろ?
・中盤で“インターミッション”と表示されるも、特に上映の(と言うか映像の)中断される事はなかった。
・これまでにも、色んな“奇妙な演出”を観て来たが・・「ロボットと蚊が会話する」ってシチュエーションは、ちょっと思いつかない。。本作の脚本家は天才か狂人か、どちらかに違いなかろう(=^_^=)
・「Joy Alukkas」なる宝石店が登場。
・インド軍の採用してる手榴弾は「HE36」ちぅタイプだった。
・ヒロイン=サナを演じるアイシュワリヤー・ラーイは実年齢=39歳との事! とてもそうは見えないなぁ!
・「墜落&炎上したヘリのローターが手前に吹っ飛んで来たり」「垂直に吹っ飛んだクルマが落下する合間に、下でベンツがターンしたり」とカッコいい演出も光ってた☆
・「大腿部を叩くと金属音がする」のがロボットのハズが・・金属音の響かないのもいたりした、、何でさ?
・チッティがサナに問いかける「どうした? アタマがクラクラして来たか?」なるセリフは・・ひょっとして、我々観客に対して放たれたモノではないか? と思えて仕方がない(=^_^=)
・インドの裁判では「“機械による死”は殺人ではなく事故」と結論づけられてた。。

〜 こんなセリフも 〜

チッティ「ヒンディーは“万国語”です」
    「スピードは1テラヘルツ。メモリは1ゼタバイト」
    「1000度以下。(救出)活動に問題なし」
    「私にとっての“創造神”はバシー博士だ。
     つまり、神は存在する」
    「モーターは日本のヒラタ製」
    「戦場で人を殺す限り『アシモフのロボット3原則』
     は適用されない」
    「『アキレスとカメの問題』は、パラドックスです」
    「“期待外れ”は、あなたのせいだ」
    「ルールを破りたくなったんです」
    「私は機械ですが、幸せも喜びも、
     愛も悲しみも感じる事が出来ます」
    「私には、32ヵ国語で“愛の言葉”を囁く事が出来る」
    「“セックスなし”“子供なし”の愛ではダメか?」
    「死にたくない・・生きたいのに」
    「生きたい・・愛が欲しい」
    「派手に行くぜ!」
    「誰も私を破壊出来んよ」
    「君の子宮に“人工細胞”を注入すれば・・
     “ロボ・サピエンス”の誕生だ」
    「人類の生んだ、ただ2ツの傑作・・
     それが私とお前だ」
    「嬉しい一方で“この私をハメる気では?”
     と疑う気持ちもある」
    「人間はウソをつく・・そうだろ?
    「白い羊の群れに紛れ込んだ、黒い羊は誰だ?」
    「お邪魔しても?(May I come in?)」
    「感情を持ったから、分解されたのさ」

バシー「この世界へようこそ」
   「心で感じるんだ(Feel.)」
   「お前は“感情のない石”も同じだ。
    男女の違いも、名誉も恥も理解してはいない」
   「生命とはDNAだが、公式(数式)ではない」
   「君が生まれて20万時間だ」 ←つまりは22歳?

サナ「そのアタマをシャットダウンしたら?」

シバ「これで完成したら、どれだけの強さなんだ・・」
  「来客がオバマ(大統領)でも、今は逢わないって」

ボラ「承認しよう・・だが、試練はこれからだ。
   ・・面白くなるぞ」
  「君は“自らの価値”を知るべきだ」
  「ナンでも焼いているがいいさ」
  「楽しんで来い」

警官「“妙な答え”ばかり言うんだな」

チンピラ「“調子に乗ってる”のはお前か?」

蚊「州知事の血だって、吸った事があるのさ」

サナ「クールね」
チッティ「いや、アツい」

学者「人の命は平等かね?」
チッティ「誰の命かによります」
学者「例えば、アインシュタインと子供では、どちらを救う?」
チッティ「質問が“仮説的”過ぎます
学者「・・素晴らしい」

蚊「3ツ目の要求は、我々を“国鳥”に」
チッティ「それを言うなら“国虫”では?」

バシー「幸せにはなれないぞ」
チッティ「なれるさ」

追記1:ウィキで本作を調べると・・『Enthiran2』なる続編(次作)のタイトルが表記されてるし!
追記2:“ソレイユ”界隈のコインパを利用すると・・900円もとられてしもた(×_×) 自転車で来たらタダやったのに、、
追記3:主要な(サントラの)3曲ほどを、iTS(iTunes Store)でダウンロード購入しちゃった〜い(=^_^=)>

| | コメント (0)

より以前の記事一覧