☆『許されざる者』☆
15日(日曜)の午後、公開が始ったばかりの『許されざる者』を観に行ったのは、イオンモール伊丹の上層階にあるシネコン“TOHOシネマズ伊丹”だった。台風18号の迫る、生憎の雨空に祟られたが・・ワタシの胸中は「ある種の期待感」に満たされていた。
前作『悪人(2010)』の完成度にドギモを抜かれた(⌒~⌒ι) 李相日(リ・サンイル)監督が、あの“御大”ことクリント・イーストウッド監督のアカデミー賞受賞作(1992年の同名タイトル作品(=オリジナル版)が、第65回アカデミー作品賞に輝いた)を「20年ぶりにリメイクした!」ってんだから、コレを観ずして何を観よう!(いや、観まい)
オリジナル版:131分
リメイク版:135分
と言う“4分間の微妙な違い”こそあるも、舞台を西部から明治初期の蝦夷地(北海道)に移し、絶妙な世界観を構築してくれていた。
ただ単に(?)西部劇を、舞台設定を日本に置き換えてそのまま持ち込むと、ヘタすれば『スキヤキ・ウェスタン/ジャンゴ(2007)』のように眼も当てられぬ程の“だだスベリ作”と化してしまうが(←ま、楽しそうに撮ってた雰囲気「だけ」は評価しとくけど) 本作は『グローリー(1989)』と『ラストサムライ(2003)』のような感じで(←どんな感じだ)物語の「軸」の部分こそ酷似してながらも、舞台となる「国」「時代」が(当然ながら)異なる中で「出来事」や「登場人物の思考・言動」を巧く独自に解釈し直し、ごく自然に再現していたように思った。
※
1869年(明治2年)。「侍(サムライ)の時代」が終わりを告げ久しかったが、今も尚、新政府による旧幕府の“残党狩り”は全国各地で続いていた。そして、その追及の手は“北の未開地=蝦夷地”にまで及び“時代に敗れた者”は何処までもひたすら追い詰められるのだった。
かつて旧幕府軍・伝習歩兵隊に属した釜田十兵衛(渡辺謙)は“人斬り十兵衛”の異名を持つ残虐非道の剣客だったが、新政府に帰順する事なく、ここ北の地へと1人落ち延びていた。
その双眸に“獣の殺気”すらたたえた十兵衛は、自身を追って来た数名の討伐隊を瞬く間に返り討ちにし、雪原の中、また何処かへと姿を消すのだった・・
1880年(明治13年)。
札幌から80里(約320km)の距離にある鷲路(わしろ)村では、幼い女郎(娼婦)を斬り付けた2人のならず者に対し、先輩女郎達が報復のため「千円もの賞金」を彼ら2人に懸けていた。
そして、その高額な賞金首(の噂)に釣られた賞金稼ぎたちが、次々と村を目指すのだった。
愛する妻を3年前に亡くし、今は2人の子供と共に農耕を営む“ある男”を、彼の戦友を名乗る白髪の男=馬場金吾(柄本明)が訪れる。金吾はこの男を「十兵衛」と呼ぶ。
その昔、幕府軍として共に勇ましく戦いを重ねた2人だが、今や落ちぶれてしまった金吾は「ならず者を倒して賞金を稼ぎ、それを元手に石炭でひと儲けしたい。手伝ってくれたら賞金の千円は折半する」と持ちかける。
「もう誰も殺さない」と言う“亡き妻との約束”を頑(かたくな)に護り続ける十兵衛は、金吾の誘いをあっさりと断わる。
しかし、やがて迎える冬を前に、不作によって困窮にさらされる父子・・十兵衛は「半月後には戻る」と2人の子供に言い残し、先に鷲路村へと向かった金吾の後を追い、馬を走らせるのだった・・
一方、鷲路村では「時代に取り残された侍崩れ」を毛嫌いする、警察署長・大石一蔵(佐藤浩市)が常駐して眼を光らせ、武器(刀や銃)を村内に持ち込もうとする賞金稼ぎたちを厳しく取り締まるのだった。
※
終始、暗くて重いトーンが貫かれるが、、最期の最期に主人公=十兵衛の怒りが爆発する! 主人公もそうだが、観客にとっても「長尺なる忍耐の物語」と言えそうだ(=^_^=) その点では『たそがれ清兵衛(2002)』を連想したが、このような構成ってば、時代劇の世界では「定番の1ツ」なんだろうか?
主人公に関する「過去」が噂を中心に描かれ、当人は殆どその真贋に関し語らない(語ろうとしない)ので、何となく“尾ひれ”がくっ付いて、更にそれが(必要以上に)肥大化してそうな、そんな面白味(?)はあった。例えるなら、カイザー・ソゼ(1995)とか、エル・マリアッチ(1995)を巡るウワサ、みたいなテイストやろか(⌒~⌒ι)
対する“悪キャラ”が本来、正義の象徴である (ハズの)警察署長=大石なのだが、彼に関する造型が(恐らく意図的に)省かれているので、果たして「憎むべき悪」だったのか「権力を振りかざしてただけの、サディストの権化」だったのか「それなりの使命感を持つ常識人」だったのか・・がイマイチ掴み切れなかった。「その所業」こそは断片的ながらも残忍なんだが、彼には彼なりの「命乞い」ではないにせよ、も少し人間らしい(?)「何かひとこと」をラストで(我々に)言い遺しといて欲しかった気もする。
前作『悪人』でもそうだったが「所詮、誰もが“悪”ではなかったのか?」「ってか、誰が本当の“悪”だったのか?」ってトコを考えさせる“観後感”には独特なビターテイストがあった。
にしても・・『悪人』に於ける、終盤の主人公(演:妻夫木聡)と同様、怒りを静かに滾らせ「遂に酒精(さけ)を口にする」十兵衛の“更なる寡黙さ”“瞳の輝き”が異常に怖かった!
こんなオッソロしい雰囲気のしとが「ス※キの軽自動車(それもエコカー)」からユラ~ッと降りて来たら、如何にこちらが大型のSUV(←例えば、のハナシです)に乗ってたとしても、ビビって本能的に「謝罪の方向」で全身の動いちゃう気がするな、うん(⌒~⌒ι)
そしてまた「サムライの時代の終わり」を材の1ツにしていたとすれば・・「武士の魂」である「日本刀」に対する描写には、さほど監督の「愛情や想い入れ」が注がれてなかったように思えた。「銃も刀も、武器として観りゃあ一緒でしょ」みたいな。
中盤に登場する、風格あるサムライ=北大路氏(演:國村隼)の帯びていた、腰の大刀の「造型」「存在感」が格別だっただけに、それ以降のシーンに於いて「観てて痛みの走りそうな『斬撃』が、それほど力を入れて演出されてなかった」点は、ちょいと悲しい気がした。
んでも、李監督。『悪人』に続き本作でも安定した完成度を見せつけてくれた。
「チャラチャラしたテイストの、CG満載のジャンクムーヴィー」なんかも、決して悪くはなかろうが(そう言うのもキライではないが)、こう言った「旧くて、渋い」作品世界にどっぷり浸かってみるのも悪くないと思う。
~ こんなトコも ~
・登場人物の中では、久々に拝見した柳楽優弥くんの「化けっぷり」と、女郎屋の“お局さん”みたいな立ち位置(?)だった小池栄子さんの「ハマりっぷり」に驚かされた!
・登場人物にアイヌ語を喋らせるシーンもまた、渋い!
・澤田五郎(演:柳楽優弥)のキャラは、やはり誰が観ても『七人の侍(1954)』に於けるムードメーカー(?)=菊千代(演:三船敏郎)を連想させる。「侍になり切れない、百姓の出の若者」と言うのが菊千代の特徴だったが、五郎も「実は・・・出身」と言う特徴を持っていた。
・大石署長の「余暇」が全く描かれなかった。オリジナル版(演:ジーン・ハックマン)では、確か「家をコツコツと造ってた」ように記憶してるが・・
・「その銃に弾丸が残ってるのかどうか、覚えてねぇんだ」的な言い草は、まさにキャラハン刑事を好演してた頃の“御大”を思わせる(=^_^=)
・何だか「付け髭」に見えてしゃあなかった大石署長。モデルは『ギャング・オヴ・ニューヨーク(2002)』のダニエル・ディ・ルイス辺りだったか?
・本作に於ける「小悪党ランキング」では佐之助(演:小澤征悦)、姫路弥三郎(演:滝藤賢一)が間違いなく上位に喰い込むと思われ! 酒場の主人=喜八(演:近藤芳正)も確かに「悪い」んだけど、ちょっと印象が薄いんだねぇ。
・この時代にしては、やたらと「懸賞金」の情報が広域に知れ渡ってた!
・総じて大石署長は「不測の事態」に弱過ぎた!
・良くも悪くも、十兵衛の奥さん(アイヌ人)のイメージが掴めないままだった。。
・國村さんの役柄は「美味しい」んだけど・・“落差”が激し過ぎた(⌒~⌒ι) まぁでも、混乱の前にあの村を発つ事が出来て良かったと思う(=^_^=)
・やっぱり小池栄子さんは「ハマり役」だった! 確かに巧いんだけど・・女優としての立ち位置的に「そこ」で良いの?
・結局は「剣の技量」そのものより「そのしとの醸し出す殺気・威圧感」こそが命のやり取りを制するようだ。
・横腹を刺され、重傷を負ってたと思しきあのしと。オリジナル版も、あそこまでの深手を負ってたっけ? まるで『シェーン(1953)』のようなラストだ。
・柳楽君はこの先「ポスト山田孝之」を狙えるんじゃなかろうか!
・十兵衛は、這いずった先で空瓶を掴み、どうする気だった?(呑む気だった?)
・何故に、誰もが「帯剣」して村に入るんやろ? 村の入口でどっかに埋めて隠しとく、とか考えもしないのか? それが「侍にとっては恥」だからか?
・あの3人は、何故に「女郎酒場」にのこのこやって来たんやろ?
・この手の「設定置き換え型リメイク」は今後、更に増えて行きそな気がする。
・「剣での戦い」は余り描かれなかった。
・ラスト10数分間のための組立ては、我慢してた分だけ「そのカタルシス」もスゴい!
・大石署長の“前身”は不明だった。北大路氏は詳しそうだったが・・
・泣き笑いされる時の、柄本明さんの呼吸音(?)が独特だった(⌒~⌒ι)
・オリジナル版で主人公の放ったひと言「ちゃんと埋葬しなければ、戻って来て全員殺す」は聞けなかった。
・主人公が“伝説の人斬り”と言う設定は、どうにも『るろうに剣心(2012)』を連想してしまう。。
・小澤さんが「リベンジする」シーンは・・あれって「回想シーン」だったの?
・エンディングテーマを妙に人気ロックアーチストとかに任せなくて正解だった(=^_^=)
・剣が鞘から抜けず焦ってる、元薩摩藩士を眺めてて『iCHi(2008)』に於ける大沢たかおを思い出した。
・渡された剣が鞘から抜けない・・ってのは「元から何らかのギミックが施されてる」と考えるのが正解なんだろう。
・北大路氏は「大久保利通暗殺事件」の真相に詳しそうな口ぶりだった。スピンオフ作に期待!(=^_^=)
・大石署長には「川で溺れ、死にかけた」って過去が。だから「弱点は水」だと思ったが・・その辺りは“フリ”でもなかった。
・アイヌの男性が耳輪を引っ張られる演出が「劇中で最も痛そうなシーン」ではなかったろうか?
~ こんなセリフも ~
十兵衛「人殺しはもうしない」
「どうしても困った事があったら“アイヌコタン”に行け」
「心配するな・・半月で帰る」
「“過ち”はもう繰り返さない・・妻に誓った通りです」
「・・俺は何も出来んぞ」
「生き延びる為には、殺すしか無かった。
(殺す)理由なんて無かった」
「怖かったのは“殺される事”じゃない」
「用が無いのなら早く帰れ、小僧」
「銃は“金吾が1番”だ」
「『忘れた』と言ったんだ・・聞こえなかったのか?」
「俺は今、機嫌が悪いんだ・・“豚”に話し掛けられてな」
「・・死にたくない・・怖い」
「此の事を誰にも話すな・・子供には絶対言うな。
・・頼む」
「俺の顔も“そんな風”か?
・・済まん・・余計な事を言った」
「不思議な気分だ・・未だこうして生きてる。
飯を喰い、山を眺めてる」
「どの道、助からん・・楽にしてやれ」
「忘れた事は1度も無い。無理やり連れ去ったんだからな」
「お前の仕事だ・・行って来い」
「殺されて当然なのは、俺とお前だ。
・・金吾じゃない」
「是は“違う生き方がある事”を気付かせて呉れた
女房の形見だ」
「・・此処の主か?」
「・・俺に構うな」
「地獄で待ってろ」
大石「相手が敵になるのかどうか、其奴(そいつ)の眼をジッと見つめ、
見極めなけりゃならない」
「“殺される”と分かれば、人も獣も死に物狂いで向かって来る」
「此処から先は、人の数より熊の方が多いかも知れん」
「“野心を持った鼠”は、熊になる前に“潰す”に限る」
「木刀を寄越せ」
「そう熱くなるな」
「此奴(こいつ)らもまた侍だ」
「未だ血が観足りねぇのか?」
「どうせ、驢馬(ロバ)より安く買い叩いたんだろうが!」
「おい、小太刀はどうした?」
「何時まで“侍気取り”で居るんだ?」
「刃向かう奴は、この通りだ!」
「勝負を決めるのは、力量や間合いから
“鉛の弾”に変わった」
「弾(の有無)が気になるか?
どっちだったかな? 俺にも分からん」
「また遊びに来いよ」
「ガラクタ引っ張り出して、熊と戯れようってのか?」
「“本性”を見せてみろ」
「何時まで猫をかぶってるつもりだ?」
「悪党には“目印”が必要だよな」
「放っとけ! 其奴(そいつ)は只の屍(しかばね)だ」
「“刀の握り方”も忘れちまったのか?」
「おい! 今のは書くなよ。物書き」
「勝って生き残った者が正義で、負けて死んだ者が悪になる。
歴史ってのは、そんなもんだろ?」
「知っての通り、俺は“作り話”が好きじゃねぇ」
「しっかり見てろ!」
「1人2杯にしとけ」
「良いか・・俺が撃たれたら、皆で“蜂の巣”にしろ」
「どの道、お前は逃げられねぇ」
「・・重てぇ」
金吾「此の俺の“唯一の幸運”は、あんたを敵に回さなかった事だな」
「そう簡単に人は変わらない。
“棄てたつもり”でも、過去は人を忘れない」
「せめて村までどうだ?」
「汽車も船も、こいつ(石炭)が無きゃ動かない。
一緒に夢を観ないか?
俺だって1度ぐらい、お陽様を浴びたくてな」
「此処は“余所者に温かい村”じゃなさそうだ」
「俺も、もしかしたら“上がる”かも知れないが、
良かったらお前も」
「もう何処にも“行き場”が無いんだ」
「引っ張り込んだあんたに“重荷”を背負わせちまった」
「あんたのお陰で、自分がどんな人間か良く分かった」
「嘘に嘘を重ねて、此の様(ざま)だ」
「最期位(ぐらい)笑えよ」
“お前は「十兵衛の本当の怖さ」を知らない。
十兵衛は必ず、お前達を皆殺しにする”
五郎「カネ(目的)で殺らねぇ奴なんて何処に居る?」
「山を突っ切れば、2日は早く着ける」
“無駄に強がって、母親を泣かせるな”
「虫けらは虫けららしく、
大人しく言う事を聞いてりゃ良いんだ」
「“聞いた話”と大分違うな」
「確かに“痛い”ってのは、
自分にしか分からねぇもんだ。
端(はた)から見ても分からねぇもんな」
北大路「良い時代じゃないか・・こうして公に肉が喰える」
「まぁ・・“やりよう”だよ、君」
「居るもんだねぇ・・こんな所にも薩摩が」
「此処じゃ“薩摩芋は育たん”と聞いたがね」
「もし“やる気”が無いなら返してくれ」
「こうして居ても埒が開かん。こちらから行こうか」
「何だ? “抜いた事”が無いのか?」
「・・殺す価値も無いな」
「“何も観なかった”そう報告すれば良い」
「・・丁重に扱え」
「髭を蓄え“大物”にでもなったつもりか? 小僧」
「どうせ(弾倉は)空じゃ」
「儂の刀は?」
「地獄へ行って本を書け!」
佐之助「是でも笑えるか? 笑ってみろ」
姫路「やっぱり、これ(銃)には敵いませんよね?」
「殺しておけば良かったんじゃないですか?」
女郎たち「あの2人“打ち首”にしとくれよ」
「何時もこうさ・・生かして貰うのがせいぜいなんだ」
「だば、こんまま“泣き寝入り”か?」
「もう飽き飽きなんだ・・“死んだふりして生きる”のは」
「もう是で、誰も来やしないねぇ」
「賞金、有りったけ使っちまう気ですか?」
長老「娘が(殺されず)生きていても、あんたは行くのか?」
警官「薄汚い土人めが!」
ナレーター“此の果ての地で生きて行こうと思った。
何時か、あの人が戻る事を信じて”
金吾「又あんたと馬を並べるなんてな」
十兵衛「仕方ない・・“腐れ縁”だ」
金吾「“そっちの方”は暫く御無沙汰なんだろ?」
十兵衛「女房が“上”から見張ってる」
金吾「女って奴は、しつこいからな」
十兵衛「行くぞ、爺さん」
金吾「・・お前だって爺さんだ」
大石「武器の持込みは、俺が赦さない」
北大路「抜かなければ何の問題もあるまい?」
なつめ「・・傷みますか?」
十兵衛「顔が千切れそうだ」
なつめ「最期に見た父も、そんな背中でした。
最期迄、罪を背負って生きて行く背中・・」
十兵衛「・・女房にも、似た様な事を言われた。
“違う生き方がある事”に気付くのに、
何十年もかかった」
五郎「見て呉れよ・・止まらねぇんだよ。
初めてだ・・初めて殺した。
呆気ねぇよ・・畜生!」
十兵衛「死ぬ程酔って、今のは忘れろ・・
眼が醒めたら、嫌でも思い出す」
五郎「俺は、あんたみたいになれないし・・なりたくない」
十兵衛「後で“呉れ”と言っても遅いぞ」
大石「見境無い奴だなぁ」
十兵衛「金吾を店の飾りにするのは、生命と引替えだ」
大石「此の“殺し狂い”が・・」
十兵衛「後はお前を殺すだけだ」
姫路「私は“只の物書き”です・・が、何も書きません」
十兵衛「此処で観た事を“在りのまま”書け。
だが・・女郎とアイヌの事は・・
もし書いたら・・何処迄も追いかけて、殺す」
最近のコメント