☆『マーサの幸せレシピ(2001)』☆
ブログの更新に関し、くじけそうになっとります、、(⌒〜⌒ι) まぁでも、気長にお付き合いいただければ幸いです。
・・
ハナシは(かなり)遡って、8月2日(土曜)の夜。
ご近所(=お隣の駅)にあるにも関わらず、全く訪れた事のなかったシアター「塚口サンサン劇場」に初めて行ってみる事にしたワタシ。
(むろん)新作も色々と上映されてたんだが、1週間の期間限定でリバイバル上映されてた『マーサの幸せレシピ』ってなドイツ作品を“レイトショー”で楽しんで来た次第(←料金:1000円)。
何でも、この8月は「ドイツ映画祭」と銘打ち『マーサ・・』『善き人のためのソナタ(2006)』『ソウル・キッチン(2009)』の3本を1週間交替で上映してくれてたようだ。何故「ドイツ映画祭」なのかはハッキリ分からなかったが・・きっと、サッカーW杯(WORLD CUP)のドイツチーム優勝記念だったんやろかね?
なお、シアターに入る前、界隈のイタリアン食堂『アレグロ』で夕食を済ませたんだが、ここは美味しいし、注文した料理を絶妙なタイミングでテーブルに運んでくれる配慮が珍しく、妙に感動してしまった!
ちゃんとこちらの食べるスピードに“目配り”しつつ、(例えば)ピザを焼き始めてくれる・・そんな感じである。コース料理を頼んだワケでもないのに、そこまでして頂けて、ホンマに嬉しかったです!
「サンサン劇場」を擁する「塚口さんさんタウン」に関しては、ちょいとくたびれた(昭和期の)雰囲気なんかも漂う施設なんだが・・色々と探検してみる価値もビンビンに感じる、古き佳き商業ビルと言えそう。
これからもまた、ちょくちょく遊びに来たい! ってか、もっと早く来とくべきだった!(×_×)
(ただし、地下駐車場に通じる入口の、左右の通路幅がハンパなく細いため、(3ナンバー車なんかだと)結構緊張する、、(⌒〜⌒ι))
※
「人前で食事が出来ない」「興奮すると過呼吸の症状が現れる」そして「孤独を好む」・・ ドイツ・ハンブルグの有名レストラン「LiDO」の料理長であり、オーナーのフリーダから「この街で2番目に優秀なシェフ」と高く評価されているマーサ・クレイン(マルティナ・ゲデック)は、仕事に関する完璧主義な姿勢&頑固でプライドの高い性格から、厨房のスタッフや来店客とも、衝突を繰り返す事が多かった。
そんなある日、彼女は“とある事情”から姉夫婦の娘である8歳の少女=リナをしばらく預からねばならなくなる。突然の共同生活に、お互いに抱く「ぎこちなさ」をなかなか解消する事の出来ないマーサとリナ。
決して“マーサのこしらえた食事”を摂ろうとしないリナは次第に弱って行くが、そんな彼女に「食事の愉しさ、素晴らしさ」をさり気なく教え示したのは、マーサが激しくライバル視するイタリア出身の陽気な料理人=マリオご自慢のパスタだった。
その件をきっかけに、マーサはマリオを料理人として認め、また異性としても意識し始めるのだった。
マーサ、リナ、マリオの3人の関係が良好になって来た頃、リナの父親であるイタリア人=ジュゼッぺ・ロレンツォがマーサのもとを訪ねて来る。リナを引き取り、イタリアで暮らす事を義妹に伝えるジュゼッペ。
マーサは当惑しながらも彼の提案を受け容れるのだったが・・
※
以前にも、BSP(プレミアム)で放送されたものを観た記憶があるが、今回は「松浦美奈さんご担当の字幕」の(質の)良さも手伝ってか「更に分かり易く、耳触りの良いセリフ群」を、大スクリーン映像と共に楽しむ事が叶った。
「いきなり同居人が増える!」ちぅ辺りの演出ってば、コメディ系ドラマなんかに有りがちな“ムーヴィーのお約束ネタの1ツ”とも言えるワケなんだが・・そこは主人公を演じるマルティナさんの「落ち着いてるけど、その実、テンパったりもする」「成熟した美しさを持つんだけど、その実、内面は子供っぽかったりもする」ってな相反する要素(?)を幾つも内包させたキャラ造型のチカラで十分に補い、独自の魅力を高めてたように感じた。
こちらに以前の記事がありますた。
〜 こんなトコも 〜
・リナの「ナ〜イン(=イヤだ、ドイツ語で「NO」)」ってな言い方が可愛かった。
・マリオ役のセルジオ・カステリットのご尊顔が、映し方によってはジャン・レノっぽくも見受けられる(・ω・)
・「ノーブラ+シャツ」な姿で歩くマーサを眺めてて「・・誘ってる?」とさえ感じてしまった(⌒〜⌒ι)
・オーナーのフリーダさんは何となくジュリアン・ムーアっぽい雰囲気をたたえてはった。
・イタリア人同士でもある、マリオとジュゼッペの共演シーンで「2人が何を喋るのか」に期待してたら・・何の会話もなかった!(・ω・)
〜 こんなセリフも 〜
マーサ“鳩はローストが1番。より風味が増す”
「フォアグラは完璧よ。知ってるくせに」
「煙草の吸い過ぎで、味が分からなくなってるのでは?」
“シンプルな料理こそ、シェフの腕が分かる。
シンプルな料理ほど、誤摩化しが利かないから”
「正確さとタイミングが要なのは、料理も同じ」
「退院したら“世界一の御馳走”を作ってあげるわ」
“伊勢エビは水槽の中で痩せ細る”
「召し上がれ(Bon Appetit!)」
「午後は食べない事にしてるの」
「私のせいだと言うの?」
「フランスにマスカルポーネがなかったから、
ナポレオンの料理人は絶望の余り、自殺したそうね。
・・ルイ14世(の料理人)だったかしら?」
「幾ら努力しても、変えられない事があるの」
「努力はしてるのよ」
「ママは永遠にあなたのママなのよ。忘れないで」
「リナは私に似ている・・内気なの」
「これが“レア”でないのなら、いっそ“生”で出せば?」
「塩でも振って、生で食べなさい!」
「・・イマイチね・・何かが違うのよ」
「砂糖はベルギー産のを使った?」
「いいえ。でも“何を使わなかったのか”は分かるわ」
マリオ「“良く喰う料理人”こそ本物さ」
「あなたの鳩料理がないと、この世は虚しい」
「働く以上“僕を認めてくれる店”でないと」
「ここはあなたの店だが、厨房は彼女のものだ。
シェフが居なけりゃ、此処はただの台所さ」
「燃えてるよ」
「ちゃんと作らないと、ニョッキは固くて食べられない」
「“嘘をつく理由”が知りたい」
「美味い! 抜群だ!」
「・・全部喰うなよ」
「あの娘は“家庭”を求めてる」
「こう言いたいだろ? 『今、何時だと思って?』
・・そう、とても遅い時間だよ」
「リナは君が好きなんだ・・分からないのか?」
リナ「ママはベジタリアンだったの」
「・・忘れてたくせに」
クリスティン「(あなたは)いつも“そうね”ばかりね」
※「マーサ、話題を変えて良いかね?」
「男なんて子供と同じね」
フリーダ「帰りなさい。あなたの意見は聞いてないわ」
シュタインベルク「独り身より寂しいのは・・独りの食事だ」
医師「リナは何も食べません。何か食べさせないと」
リナ「ママは死んだの?」
マーサ「・・ええ」
リナ「お腹は空いてないの」
マーサ「・・私もよ」
マーサ「お早う(Good Morning.)」
リナ「今日は(Hello.)」
リナ「・・遅いわね」
マーサ「(彼は)いつも遅いのよ」
リナ「・・これだから男は困る」
リナ「あなたはママになんかなれない」
マーサ「なりたくないし、その気もないわ」
マーサ「2度とこんな真似しないで!
死ぬほど心配したのよ!」
リナ「・・ごめんなさい」
マーサ「力になって欲しい」
マリオ「・・行こう」
フリーダ「母上は御健在だと」
マリオ「そう、とても助からないと諦めていた。
だが“奇跡”が」
フリーダ「今、出て行くのなら・・明日から来なくていいわ」
マーサ「それでも、出て行くわ」
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