10日(金曜)の夜。高松支局の職員の殆どは業務後、高速バスで帰阪してしまったが・・ワタシは、と言うと明日にも家人が“お犬サマ連れで高松入り”される・・ってことで、久々に「帰阪せぬ週末」となる。
1週間を無事に(?)終えた解放感も手伝ってか(?)市内にある某シアターで1本観てから帰ろう! と直感的に決めた。
そこは、意外と勤務先から近いミニシアター“ホールソレイユ”である。とあるビルの「4階に2スクリーン」「地下に2スクリーン」と言う潔い構成(=^_^=) 大作を狙うなら、大型シネコンである“ワーナー・マイカル・シネマズ高松”に行ってみるのも悪くはないが、自転車で仕事帰りに出かけるにはちと遠過ぎるようで・・私的にはこの“ソレイユ(の4シアター)”こそをご贔屓の劇場にしたいかな、と考えている。
今夜で言うと『ザ・バンク/堕ちた巨像』とこの『ノン子36歳(家事手伝い)』のどちらもがチョイス可能だったが、何となく後者の「R−15指定」って注意書きに興味が高まり、そっちを選んでしまった(=^_^=)
本編開始直前。
大阪時代の鑑賞と変わることなくスクリーンに映し出された「カメラをかぶった、映画泥棒のおっさん」のCMに、妙な安心感を覚えたワタシである(=^_^=)
※
かつてはグラビア系タレントの端くれ(?)とし、深夜番組にも出演していた経歴を(密かに)持つ“ノン子”こと坂東のぶ子(坂井真紀)。今は夢破れ(?) 東京から故郷=埼玉県寄居町の実家(=椋(むく)神社)に戻り、家事手伝いをしている。
総てにやる気を欠くノン子。楽しみは旧友=ふじ子の経営する「和風スナック藤」で昼間からダラダラ呑んで過ごしたり、神社の境内でタバコをふかし他人の引いたおみくじを盗み見たり、深夜「和風スナック藤」の帰路に酔った勢いで自転車を蛇行運転し、商店街のゴミ箱を蹴り倒しながら走ったり・・と総じて非生産的(⌒〜⌒ι)
そんな彼女の前に2人の男性がほぼ同時に現れる。
1人は年下の青年=藤巻マサル。彼は間もなく神社で催される「水無月祓祭」に出店するためやって来る。「いずれは世界に出るんです」とやたらと夢のでかい、年下のマサル君の一途な言動が、次第に無視出来なくなって来るノン子。
そこに、彼女の元マネージャーであり、元旦那(!)でもある宇田川(鶴見辰吾)がひょっこりやって来た。
「もう一度、俺と東京に出て、タレントをやってみないか?」
ねちっこくも(=^_^=)したたかなトークに母性本能(?)をくすぐられるノン子。いつしか宇田川の手は彼女の太腿に、更には下腹部(=ジーンズの中)に伸びるのだった・・
宇田川とマサル・・2人の運命の男(?)の間で揺れ動くノン子。彼女が最後に選んだ道とは・・?
※
坂井真紀さんの体当たりな演技が「当たり障りなく言えば」見所だろうか。役作りとして意識されてのことか、かなり外見&内面的に「乾いた印象」を強く受けるが、劇中で2度ほどのセクースシーンをこなされてもおり、それらを経た直後のシーンで「引っつめてた髪を下ろす」辺りで妙な色気が漂ってきはるようで、ちょっとゴクリとノドを鳴らしてしまった(⌒〜⌒ι)
日本人女性らしい(?)と言おうか、バストはどちらかと言えば小ぶり、乳頭はコロンと丸く形成されていた。余り裸体で勝負をかけるタイプの女優さんではないと思うんだが、妙な好感を「坂井真紀を知らない男性観客ほぼ総て」に感じさせる、そんな方ではないかな、と。
出て来る男たちは総じて「ダメダメ系」だった(×_×) 殆ど功を奏さぬ「土下座シーン」も何回か描かれ、同性として観ててツラいもんがあった(×_×)
中盤〜後半にかけてでは「主人公はマサル君なんかな?」と感じる演出が目立ち始めたが、終盤を眺めるに、やはり主人公はノン子その人だったんだな、と。
私的には「“彼ら”が手と手を繋いで走って行く」みたいな何処か『卒業(1967)』を連想させるシーンで“幕”として貰った方が正直、微笑ましかった訳だが・・物語はその後もしばらく続くのだった。
本当のラストシーンは如何にも「女性観客の好感」を呼びそうな、そんなテイストである。男性観客のワタシとしては、やや「男が観るには寂しい」部分があり、蛇足っぽくも感じたり(・ω・)
尚、助演関係が意外に豪華だった本作。鶴辰さんを筆頭に、津田寛治、新田恵利(←わ、何か懐かしい!)、佐藤仁美など。
関東の田舎町を活写したロケーションは素晴らしいのひと言! 全然詳しくないが“秩父鐵道”の走るのどかな風景は良かった! ややテイストの(一部だけだが)似てる『人のセックスを笑うな(2007)』でも東京近郊(?)の田園風景がばんばん描写されてたが、日本の恋愛ものには(やはり)日本ならではの昔ながらのロケーションが、より似合うように改めて感じた。
最後に効果音。
孤独感を痛感する若者の耳にただハトの鳴き声(?)が聞こえたり、静寂を欲するヒロインの耳に祭り囃子が響き、思わず耳を塞いで「うるさい!」と誰に言うでもなく叫んだり。
男性には苦笑を、女性には清々しい笑顔を・・そんな1本に仕上がっているのではないだろうか。
〜 こんなセリフもありました 〜
ノン子「ないのよね、持ち合わせが」
「どうせ暇だから」
「辛気くさいなぁ」
「別に頑張ってないし」
「やだ・・まだ“形”になってない」
「誰でもイイのかよ!」
「もっと激しくしよ」
「ちょっと1人で(余韻を)噛みしめたいの」
「でもね、まだ終わってない・・まだやれると思う」
マサル「家事手伝い? 何か今風ですね。今時ごろごろいますよ、そんな人」
マサル「いつか世界に出たいと思ってるんですよ」
ノン子「世界に出る、か・・でも何で世界なの?」
マサル「夢は大きい方がイイじゃないですか」
ノン子「本気でそう思ってる? 大体どうやって出るの? ・・でもイイな、夢があって」
ノン子「マサル君、彼女とかは? どうなの?」
マサル「今はないです。のぶ子さんは?」
ノン子「全然、(恋愛の)気配もしない」
マサル「どっか行ってたんですか?」
ノン子「何?」
マサル「いや、別に・・全然会わなかったから」 ←ノン子の驚いた顔がイイ!
ノン子「来ない? あたしの部屋に」
マサル「え?」
ノン子「・・何でもない」
マサル「どうしたんですか?」
ノン子「・・キスしよ」
マサル「え?」
ノン子「キス」
マサル「俺でイイんですか?」
ノン子「別に誰でもいい」
ノン子「別にね・・別に、誰でもって訳じゃないんだよ」
マサル「・・・・・」
ノン子「ここって昼は酒、出さないの?」
ふじ子「呑むの?」
ノン子「持って来いよ!」
時生「まずは許可を。商売とはそう言うものです」
「お前なんかに立てる、義理も人情もねぇんだよ!」
父親「お前はのぶ子の何だ?」
宇田川「君、胸いくつ? 俺が測ってやろ」 ←おい!
「道ってのは、色々ある訳よ。それを作るのが俺の仕事って訳」
ノン子「話って?」
宇田川「俺とやり直そっか? 東京で“巻き返し”って奴?」
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